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使用後EVの2次・3次利用の可能性を探る実証実験が開始


TEXT:栁 蒼太
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能勢町、豊能町、株式会社能勢・豊能まちづくり、株式会社 E-konzal(イー・コンザル)、EC SENSING株式会社、住友三井オートサービス株式会社(以下「SMAS」)は、2023年4月より、リユース EVを活用した運用実証を開始する。

適材適所な再リース・再々リース

世界中で脱炭素化や循環型社会実現への期待が高まる中で、限りある資源を有効活用する「サーキュ ラーエコノミー」の考え方が注目されている。それらの課題を解決しうる施策の一つとして「1台のEVを長く使い続けるコンセプト」が掲げられている。

再リース・再々リースの対象となるリユースEV車両について、公用車としての活用可能性を共同して検証する。

リユースEVは新車時と比較してバッテリー性能は低減するが、用途や条件によっては十分に車両電源として再び利用できる。EVの二次利用・三次利用の可能性を見極めることで、EV利用の選択肢を広げ、脱炭素化と循環型社会の実現に貢献することを目的としている。

EVを基軸に6者がコラボ

地域における脱炭素化に向けた対応が急務となる中、地方自治体でもEV導入の事例が増加している。地方自治体では、公用車の走行範囲が限定的となる利用実態をふまえて、今般リユースEVの活用可能性を検証すべく、共同して本実証に取り組む。

それぞれ、地域の脱炭素化ならびに循環型社会の実現に向けた取り組みを推進することで、地域社会の持続的発展に資することを目指している。EVを基軸にした6者のコラボレーションによって、全国に展開できる可能性の高い取り組みができるのではないだろうか。

 

(1)実証期間

2023年4月より2024年3月までの1年間
※豊能町は、7 月より運用実証に参加予定

(2)実証内容

1.テーマ

地方自治体における脱炭素化ならびに循環型社会実現に向けた具体的施策としてのリユース
EV導入の有効性検証および使用・要件の確立

2.検証項目

・リユースEVに関する品質・性能面、心理面での課題検証
・ガソリン車・新車EV等との経済性に関する比較検証
・リユースEVのメインテナンスに関するトレーサビリティ
・EVバッテリーの劣化状態などに関するトレーサビリティ

(3)主な役割

・能勢町・豊能町 :公用車としてのリユースEVの使用実証および各種運用データの提供
・能勢・豊能まちづくり:リユースEV充放電データの収集・提供
・株式会社 E-konzal :実証実験の効果検証、取りまとめ
・EC SENSING 株式会社 :リユースEVのバッテリー劣化診断
・SMAS:リユースEVの提供、仕様・保守要件および利用価値最大化に関する考察

 

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