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EVオーナー114人の本音と実態を探る。どこに住み、何に乗っているのか。アンケート 結果発表(第1回)


TEXT:加納亨介
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THE EV TIMESのオープンに合わせ本年2月末まで実施していたEVオーナーアンケートには、114通の回答を頂きました。ありがとうございました。

実際にEVを購入し使っていらっしゃるオーナーの皆様からの意見には、我々も新たな気づきや勉強させられることも多く、大変参考になりました。皆様からの声に応えるべく、お役に立てるようなニュース情報の発信や試乗記制作に繋げて参ります。

頂いた貴重なご回答を極力余すことなくお伝えしたく、複数回に渡るアンケートレポートとなりますが、どうかお付き合いください。第1回目は主に選択式の設問を集計し、回答者の基本的な属性をご報告します。

【アンケート概要】
調査対象:EVオーナー
調査方法:インターネット
調査実施期間:2023年1月12日〜2023年2月28日
アンケート回収状況:114件

 

第1回テーマ:車種とお住まいの形態

「現在お乗りのEVの車種を教えてください」

・テスラ強し。ただし“クルマ好き”バイアスも?
回答者がお乗りのEV全114台のうち、メーカー別ではテスラが43台と4割近くを占めた。テスラは販売台数を公表していないが、日本においても大きな勢力であることが窺われる。次点は日産の31台。ただし、販売台数が圧倒的に多いと思われる日産リーフに対し昨年発売されたばかりのヒョンデIONIQ5が肉薄しているあたり、上記台数は自動車媒体に熱心にアクセスする層に偏っているだろうことが想像できる。

「ご職業を教えてください」

・経営者比率高め。
EVオーナーに限定した今回のアンケート回答者を職業別にみてみると、55.3%が会社員、16.7%が経営者・役員、12.3%が自営業・自由業という結果となった。日本全体では経営者・役員は4%ほどだから、EVオーナーでは飛び抜けて多いことになる。

「お住まいの都道府県を教えてください」

・首都圏および主要都市に在住

東京都が17.3%、神奈川県は11.8%、埼玉県9.1%、千葉県8.2%と、首都圏の1都3県で全体の約半数を占める結果となった。大阪府、愛知県においても8.2%、6.4%の結果が出ており、EVオーナーは主要都市に多いことがわかる。逆に東北地方など寒冷な地域では少ない傾向がみられる。EVのバッテリーの特性上、気温が低い条件下ではエネルギー効率が低下してしまうことが課題となるからだろう。

「お住まいの世帯の人数を教えてください」

・単身世帯は少ない

 

世帯人数についても尋ねたところ、9割以上が一般世帯(複数人同居)で利用されていることがわかる。2020年の国勢調査によれば、日本の総世帯に占める単身世帯の割合は38%と、多くの単身者がいるにも関わらず、EVオーナーはそれらの傾向とは異なる傾向があるようだ。

「利用の本拠の形態を教えてください」

・一戸建てが多い
総務省の調査によれば、住宅の一戸建て比率は54%程度なので、EVユーザーは一戸建てに住む比率が有意に高いことがわかる。公共充電施設の少ない現状では自宅充電の重要度がまだ高く、マンションなど集合住宅における充電器設置の難しさを表しているといえるだろう。

 

「ご自宅に充電器はありますか」

・住居形態に符号
一戸建てか集合住宅か、の質問とほぼ符号する結果となった。一戸建てだが自宅充電器はなしが4名、集合住宅だが充電設備のある方は6名であった。加えて、自宅充電器のスペックもフリーコメントで聞いた。書き方にムラがあり正確にはわからないが、おおむね7割ほどの方が3kWのようだ。テスラユーザー43名のうち「テスラ・ウォールコネクター」(純正充電器)と明記していたのは6名であった。

 

第1回目は以上です。次回は「補助金と利用シーン」についてお伝えします。

 

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