試乗
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レベルの高い走り 乗り心地には要改善点も [日産アリア試乗記:その4]


TEXT:生方 聡 PHOTO:WEB CARTOP
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エントリーグレードでも満足できる仕上がり

今回は高速道路が中心の試乗になったが、80〜100km/hで走行した際の電費は6.4km/kWh、箱根の山道を登り〜下りしたときが4.1km/kWh、総平均が5.5km/kWhと、ボディサイズ相応の数字をマークしている。一般道を走る割合が多ければさらに電費は伸びるだろう。

ところで、今回の試乗車には「プロパイロット 2.0」と呼ばれる運転支援システムが装着されており、一定の条件下で高速道路の同一車線内でハンズオフ(ステアリングホイールから手を離して走行すること)が可能である。実際に使ってみたが、車線を維持するためにステアリングに細かい修正舵があてられるものの、ハンズオフならそれがドライバーに伝わらないぶん、思いのほか快適に過ごすことができた。

一方、このオプションが不要というのであれば、車両本体価格539万円で、最新のEVの走りが手に入るのは注目に値する。60kWhのバッテリーを搭載する同社の「リーフe+ G」は車両本体価格が583万4400円であり、それを考えると、エントリーグレードのB6 2WDは、なかなか魅力的な仕上がりといえるのではないだろうか。

NISSAN ARIYA B6 2WD

全長:4,595mm
全幅:1,850mm
全高:1,665mm(プロパイロット2.0装着車)
ホイールベース:2,775mm
車両重量:1,960kg
前後重量配分:前1,050kg、後910kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:166Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:470km(WLTCモード)
最高出力:160kW(218ps)/5,950〜13,000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/0〜4,392rpm
バッテリー総電力量:66kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FF
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッド・ディスク
タイヤサイズ:235/55R19
最小回転半径:5.4m
荷室容量:466L
車体本体価格:5,390,000円



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