EVヘッドライン
share:

ピックアップEV「ラム1500REV」の魅力を深掘り……デイリーEVヘッドライン[2023.02.14]


TEXT:TET 編集部
TAG:

アメリカ車のマイナスイメージを覆す可能性を秘める

【THE 視点】「シカゴ・オートショー 2023」での「ラム1500REV」の発表を受けて、アメリカではラムの公式WEBが更新された。詳細なスペックは公表されなかったが、写真が多く公開されたのでそれをもとに「ラム1500REV」の魅力を深掘りしたい。

まず全体のデザインだが、これまでのラムと比較しても明らかに上品になっており、現在のラムユーザーはもちろん新たなユーザーを迎え入れるだろう。

フロントまわりには、LEDでライトアップされたラムバッジを中心に特徴あるフロントランプを配置。一新されたグリルデザインによって大胆かつ未来的な印象を与えている。テールランプにもフロントのLEDを多用したデザインが踏襲されており、テールゲートまでランプが延びて強く目を引く。

機能面だが、まずはフロントに注目。フロントボンネットフードを開けると、なんとテスラのように大容量のフランク(フロントのトランク)が用意されている。ピックアップは雨の日に荷台に上げた荷物が濡れてしまうが、フランクがあれば小さい荷物をすぐに入れられ密閉できるので濡れずに済むだろう。これは大きなメリットだ。この辺にもラムがEVで大きく変わったことをアピールしていると感じられた。

また非常時にはラムから家に電気を供給するV2H(ビークル to ホーム)機能も備える。航続距離800kmを目標に開発されているだけに蓄電容量は大容量となるはずで、十分な量の電力を「ラム1500REV」から得られるだろう。

そしてインテリア。我々日本人が思うピックアップは簡素な商用車のような内装をイメージしがちだが、ダイヤル式のシフトに大きなセンターディスプレイを採用。次世代のインテリアとうたっているだけに、まるで高級車のようなつくりとなっている。これまでのラム通り、上級グレードにはレザーシートやサンルーフも用意されるだろう。

アメリカ車の象徴でもあるピックアップトラック。EVになってもアメリカ車という存在感はそのままに、フランクやV2H機能など抜かりなく仕立てられている。これなら悪燃費の象徴とも言われたピックアップのイメージを大きく変え、補助金がなくても購入意欲が湧く魅力的なモデルに変身するのではないだろうか。気になる車両画像は、下部にあるギャラリーにて確認してほしい。
(福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー)

★★ルノー・日産、インドでEVを生産……新型車2機種を含む6車種を生産へ

★★トヨタ、「次世代のBEV」をレクサス・ブランドで開発……2026年に向けて、バッテリー・プラットフォーム・クルマのつくり方のすべてをBEVに最適化

★東洋インキSCホールディングス、米国での生産能力を4倍に……「リチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体」の北米第2拠点を設立、米国車載バッテリー市場の需要拡大に対応

★東洋インキSCホールディングス傘下のトーヨーカラー、リチウムイオン・バッテリー用材料が中国CATLに採用……「リチウムイオン電池正極材用導電カーボンナノチューブ(CNT)分散体LIOACCUM®(リオアキュム)」がCATLの次世代高容量バッテリーに

★アリババ・グループ、中国自動車大手吉利汽車(GEELY)と提携……自動運転が可能なEVを開発

★エネチェンジ、宮城県仙台市にある「ホテル瑞鳳」「秋保グランドホテル」「櫻離宮」にEV用普通充電器を計9基設置……最高出力3.2〜6.0kW

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択