米フォードは、同ブランドの電動SUV「マスタング・マッハ-E」の販売価格を引き下げると発表した。また、世界的な半導体不足で納期が長期化しているなか、同モデルの増産を発表し、納期の短縮を図る構えを見せた。
名門マスタングを名乗るEV専用モデル
マスタング・マッハ-Eは、フォードが2020年に米国で販売を開始したバッテリーEV。“マスタング”を名乗ってはいるが、ガソリン・スポーツクーペ/カブリオレのマスタングとは出立ちが異なり、マスタング・マッハ-Eは、e-SUV専用モデルとなる。その上で、後輪駆動を基本とするパッケージング(AWDも設定あり)や、高出力モデルの設定、マッチョなボディ、垂直方向の3本ラインを基調とするテールライトなど、本家に共通する特徴が随所に散りばめられている。
マスタング・マッハ-Eの値下げ前の車両価格は、4万6895ドル(日本円で約608万円/1ドル129.6円で換算)から6万9895ドル(同906万円)。2022年は北米のEV乗用車販売台数でナンバー3を誇った。ちなみにナンバー1は、テスラ・モデルY、ナンバー2はテスラ・モデル3だった。
値下げ後は、新価格は後輪駆動のベースモデルの「Select RWD」で従来の900ドル安の4万5995ドル(約596万円)、最上級モデル「GTエクステンデッドレンジ」では5900ドル安の6万3995ドル(約829万円)に設定され、最大で5900ドル(約77万円)の引き下げを実現した。
1 2