イベント
share:

日本市場で存在感を増す新興EVメーカー……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その2]


TEXT:福田 雅敏 PHOTO:ABTwerke
TAG:

日本導入第一弾「アット3」の高品質さを確かめられたBYD

SUVの「アット3」を含めた3台を日本国内に導入するBYDは、日本の展示会へは初出展となった。「日本においてBYDの認知度はほぼゼロ。見るだけではなく触れることもできる機会を用意することが、日本での認知度を高める第一歩」というのが出展への動機だという。

ブースの主役は1月31日に発売されるコンパクトSUVの「アット3」。さらに今年中頃発売予定のサブコンパクトカー「ドルフィン」、今年後半発売予定のミッドサイズセダン「シール」も展示していた。

「アット3」は車内に乗り込むことができた。58.56kWhのバッテリーを搭載し、一充電走行距離はWLTC基準の自社計測値で485kmというのは発表済みの数値だが、実際に車内に乗り込み触れてみると、その質感の高さが目立った。これで税込440万円とはバリュープライスのように感じる。補助金を入れれば350万円程度で購入できるため、一定数の販売が見込めるのではないだろうか。次の機会は実際にドライブをしてみたい。

セダンの「シール」も見たが、ひとクラス上の上質感を持っていた。ただ「ドルフィン」は塗装のムラが見られ、他の2台に比べて日本のユーザーが求める品質に足りないようにも感じた。日本での市販に向けて改善をお願いしたい。

ともあれ、3車種それぞれ特徴を直に確かめることができた。特に「アット3」は日本人が求めるパッケージングがなされていることが実感できた。「アット3」から日本での販売を開始するのは良い判断だと思う。BYDにはぜひ日本でも成功してほしいものである。

<その3へ続く>

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
日産からセダンのEVが出るぞ! 中国向け車両「N7」を初公開
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表
コレクターズアイテムになること間違いなし! 「FIAT × ルパン三世」のクリスマスコラボプレゼントを実施中
more
コラム
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
充電が無料でできる施設は税金のムダ遣い? 地方自治体の取り組みの是非を考える
EVの走りはむしろ好き! エンジン車も同時に所有! それでもEVライフを終了した理由をオーナーが激白
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
外からもまる見えな全面ガラスドアも高齢化が進む地域のモビリティとして最適!? タジマの超低床グリーンスローモビリティ「NAO2」が斬新すぎた
EVはレアメタルが詰まった都市鉱山! CEATEC2024でBASC展示が提唱するサーキュラーエコノミーというバッテリーとは
畳めるバイク! 階段を上り下りできるカート! 自由な発想のEV小型モビリティが作る明るい未来を見た!!
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択