#エレモ-L
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
HWエレクトロ、中型EVバン「エレモ-K」の先行予約を開始……デイリーEVヘッドライン[2023.03.22]

販売価格450万円(税別) 中型商用EVの選択肢広がる 【THE 視点】HWエレクトロは3月20日、2023年3月21日より、中型EVバン「エレモ-L」の先行予約を開始すると発表した。このモデルは、「東京オートサロン2023」で発表されたモデルで、発売は6月を予定している。目標販売台数は年間500台。 大きさは、全長5,450×全幅1,850×全高2,050mmで最大積載量1,250kg、約7㎥の荷室容積を持つ。徹底した軽量化を図るべく、アルミボディによる基本骨格を持ち、樹脂パネルを多用しているのも特徴だ。バッテリー容量は43.5kWhで航続距離は210km(WLTCモード予測値)。価格は450万円(税抜)となっている。ただし、最初に販売されるモデルは左ハンドルとなる。 筆者もオートサロン2023で実車を見たが、大きさはトヨタ・ハイエースの「スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ」と同程度にみえた。また、アルミと樹脂を多用した構造が特徴的だったが、積載量がEVとしては1,250kgと多く、その効果が表れているものと推測。これなら荷物配送用車としてはもちろん、救急車等の公共サービス車両のほか、趣味用にキャンピングカーとしても使えそうだ。 これまで同社の「エレモ」や「日産e-NV200」など小型が多かった商用EVだが、つい先日に「いすゞ・エルフ EV」「三菱eキャンター」などが発売され、中型以降のサイズも目立ってきた。このセグメントは配送事業用など多くの需要が見込まれると予想される。商用EVにもようやく選択肢が出てきた感じである。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★横浜ゴム、EVにも最適化したハイ・ロード・キャパシティ(HLC)タイヤの生産・販売を開始……大容量バッテリーを備えた重量級EVに対応[詳細はこちら<click>] ★★ランチア、新型車を4月15日に発表と予告……コンセプトモデル「Pu+Ra」に関係するEVか[詳細はこちら<click>] ★日本精工、モーター一体型駆動装置(イー・アクスル)向けベアリングを拡充……低コストで電食対策に成功 ★オペル、EVバンの「Vivaro-e」およびFCEV「Vivaro-e HYDROGEN」で医薬品を輸送……ドイツ・リュッセルスハイムにて実施、積載スペースの温度を一定に保てる特装仕様 ★北海道釧路市、EVを公用車に導入……「日産リーフ」を1台 ★トヨタ、小型EV「C+pod」を改良……ブレーキ・フィールの見直しなど ★トヨタ、小型パーソナルモビリティ「C+walk」シリーズを発表……高齢者支援の「S」を発売、立ち乗りで歩道(公道)走行可能な「T」は5月に発売 ★チューリング、国産LLM(大規模言語モデル)の開発に着手……複雑な言語関係を理解できる自動運転システムの実現を目指す ★日産、山口県柳井市と「ブルー・スイッチ」施策で連携……災害時にEVを電源車として活用するなどの協定

TAG: #THE視点 #エレモ-L #商用EV
TEXT:福田 雅敏
日本市場で存在感を増す新興EVメーカー……EV開発エンジニアのオートサロン探訪[その2]

世界最大級のカスタムカーのイベント「東京オートサロン2023」が1月13日から15日まで幕張メッセで開催された。今回の「オートサロン」には、多数のEVも出展されると聞いた。そこでEV開発エンジニアであり本媒体のエグゼクティブアドバイザーである福田雅敏が現地に赴いた。その現場をレポートしたい。今回は「その2」をお送りする。 超合理的に作られた1人用超小型EV、KGモーターズ「ミニマム・モビリティ・コンセプト」 今回気になっていた展示車が、スタートアップ企業「KGモーターズ」(広島県)が開発した「ミニマム・モビリティ・コンセプト」だ。展示されていたブースは、テスラが認めたカスタマイズパーツを扱うアフターパーツメーカー集団「テスラ・アライアンス」の一角。車両は小さいながらも、異彩を放っていた。 今回実車が初公開された「ミニマム・モビリティ・コンセプト」は、既に発表済みの軍用車にも似たものとは異なり、愛着のわく可愛い原付4輪EVとなっていた。かなり特徴的なスタイリングだ。 ボディサイズは全長2,450×全幅1,090×全高1,500mmとなる非常にコンパクト。80年代のポラロイドカメラをモチーフにレトロ感を演出しながら、前後左右対称という近未来的なデザインとなっている。フロントから見ると、なんだかポーランド製の「フィアット126」を想起させる雰囲気があった。 このボディデザインには理由がある。この形とすることで、ひとつの整形型で左右のボディパネルが作れる。すなわち合理的にコストダウンができるのだ。ガラスもコストを抑えやすい平面ガラスを使用している。 走行性能は、定格出力0.59kW(0.8ps)、最高出力5kW(6.8ps)、航続距離は100kmと控えめだが、エアコンがついており、1人用のチョイ乗り下駄代わりとしては十分だ。展示された試作車は日本製の部品で組み上げたというが、今後中国製のバッテリー等も検討し100万円を切る価格での販売を目指すという。100万円で100km走れるEVというのは魅力的ではないだろうか。 現在はモニターを募集中で、月額1万円で2ヵ月100人を募集しているという。興味ある方はぜひKGモーターズに問い合わせてみてはいかがだろうか。

TAG: #BYD #HWエレクトロ #KGモータース #アット3 #エレモ-L #ミニマム・モビリティ・コンセプト #東京オートサロン2023 #福田雅敏

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