#eキャンター
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
モリタ、EVのパッカー車「eパックマスター」を開発……デイリーEVヘッドライン[2023.05.26]

「三菱ふそう・eキャンター」ベースで2023年度中に販売予定 早朝のごみ収集作業が低騒音に 【THE 視点】モリタホールディングス傘下のモリタエコノスは5月24日、EV回転式塵芥収集車「eパックマスター」を開発したと発表した。EVのいわゆる「パッカー車」である。 ベース車には、三菱ふそうトラック・バスのEVトラック「eキャンター」を採用した。価格は1,900万円(標準仕様・税込)で、年間販売台数目標は5台。 ごみ収集事業は地方公共団体が運営しているところも多く、その現場では、カーボンニュートラルへの取り組みや労働環境の改善が進められている。今回のEV塵芥車は、電動化により脱炭素化と低騒音化、そして省力化と安全性の向上を目指して開発された。 筆者もこれまでに、ディーゼルからEVへ改造した塵芥車を開発したことがある。塵芥車の油圧駆動部分は、別途PTO(パワー・テイク・オフ:動力取り出し装置)が必要となるため、駆動用モーターを低速で回転させるか、PTO専用に電気モーターを用意し駆動させる必要があり、改造には手間がかかった。 しかし「eキャンター」は、動力取り出し装置「ePTO(エレクトリックPTO)」をオプションで装備できるため改造が容易になったと思われる。そのため、ベース価格で1,370万円程度の「eキャンター」を塵芥車に改造しても、2,000万円を切る価格に抑えることができたのではないだろうか。 自治体によっては、早朝にごみ収集作業が行われるため、EVによる低騒音化は住民も歓迎するはずだ。多くの自治体で導入を進めてほしいものである。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★BMW、新型5シリーズのEVセダン「i5」を日本でも発売……限定車「i5 eDrive ザ・ファースト・エディション」の先行販売受付を開始 ★★パワーエックス、電気運搬船の初号機「X(エックス)」の設計を公開……合計容量241MWhのコンテナ型蓄電池を搭載、船の活用について九州電力・横浜市港湾局とも連携 ★レクシブ、法人向けEV用スマート充電器を発売……スマホなどから充電を遠隔操作、電気料金の節約が可能 ★DS、EVの新型SUV「E-テンス 4×4 360」を発表……フォーミュラE由来の回生ブレーキ技術を採用 ★欧州フォード、新型EV「E-トルネオ・キャリア」を発表……5人乗りのミニバン、最高出力は100kW(136ps)

TAG: #eキャンター #THE視点 #商用EV
TEXT:福田 雅敏、ABT werke
三菱ふそう、小型EVトラック「eキャンター」を発売……デイリーEVヘッドライン[2023.03.13]

車体価格は最高2,005万800円 中国CATL製のバッテリーを搭載 【THE 視点】三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、昨年モデルチェンジした小型トラック「キャンター」に量産の電気自動車(EV)モデル「eキャンター」を追加し、3月9日より受注を開始したと発表した。 2017年に国内初の量産型小型EVトラックとして発売した「eキャンター」は、今回シャシーラインナップの大幅な拡大に加え、多様なビジネスケースに対応可能な航続距離を持つ新型モデルへと進化した。 モーターを後軸に統合したMFTBC独自開発のモーター一体型駆動装置(イー・アクスル)を採用、ドライブトレインをコンパクトな構造にすることで、従来モデルの1型式から合計28型式のシャシーラインナップに展開が可能となった。 動力取り出し装置(ePTO)も新たに採用し、ダンプ/キャリアカー/脱着車/リアクレーン/ゴミ収集車といった架装にも対応する。またホイールベースの長さに応じてバッテリーを1個(41kWh)から最大3個(124kWh)まで搭載可能なモジュール式バッテリーを採用、車種に応じて99kmから最大324kmまでの航続距離を実現した。 価格も今回発表され、税込1,370万500円(41kWh)〜2,005万800円(124kWh)となる。先代の価格は発表されないままだったが、81kWhのバッテリーを搭載しおよそ2,000万円と伝えられていた。 今回、バッテリー販売数世界一の中国CATL社のバッテリーを採用したことは大きい。それゆえ車体の1/3がバッテリーのコストと言われるEVで、大幅なコストダウンが可能となったものと思われる。それでも価格はエンジン車のおよそ2倍と割高感はあり、補助金の設定額次第で販売台数に大きく影響しそうである。 先日発表の「いすゞエルフEV」の車両価格は発表されていない。ユーザーは、「エルフEV」の価格次第で、「eキャンター」とどちらにするか悩むことになるだろう。「eキャンター」は、これまでにグローバルで約450台、累計760万km以上を走行した実績を持ち強みになるかもしれない。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★三菱、今後5年間でEV9車種を含む16車種を投入と発表……2030年までに15GWhのバッテリーを調達 ★★ファルケン、欧州でEV専用タイヤ「e.ZIEX」を発売……転がり抵抗と騒音を低減[詳細はこちら<click>] ★コマツ、電動マイクロショベル「PC05E-1」をホンダと共同開発……着脱式バッテリー「ホンダ・モバイル・パワー・パック e:」を採用、「第13回 国際スマートグリッドEXPO」(東京ビッグサイト(東京都江東区)/2023年3月15日(水)~3月17日(金))のホンダブースに出展予定 ★京都大学、高温超伝導モーターの室温運転に成功……イムラ・ジャパンや三菱重工と共同開発、小型・軽量の高効率モーター実用化へ道筋 ★ブレンボ、「オートアフターエクスポ2023」にEV用ブレーキを出展[詳細はこちら<click>] ★ステランティス、「STLA ラージ」プラットフォームを使用するEVの組み立てを、伊カッシーノ工場に割り当て……アルファロメオ「ジュリア」「ステルヴィオ」の製造工場 ★旭化成傘下のセルガード、米リチウムイオン・バッテリー企業C4Vと提携……次世代の高性能・高電圧バッテリーセルを開発 ★BMW、2022年の純利益が前年比49.1%増の1万8,582ユーロを達成……EVの販売台数は107.7%増加、納入台数の9%を占める ★日産、岐阜県岐阜市と連携協定……日産電動化アクション「ブルー・スイッチ」施策で連携、災害時にEVを電源車として提供するなど ★フォーミュラEチームのDSペンスキー、FIAの三ツ星環境認定を取得 ★成田空港で関係者向けEV・PHEVの試乗会を実施……「三菱・ミニキャブ・ミーブ」など7車種の用意のほかEVトラックも展示、3月16日(木)〜17日(金)に成田空港敷地内施設にて ★三井物産、ノルウェー水素タンク企業ヘキサゴンプルスに出資……燃料電池車「FCEV」の需要増を見据え転換社債を引受け

TAG: #EVトラック #eキャンター #THE視点

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