#新型車
TEXT:曽宮 岳大
トヨタ、本気かも!? ランクルのEVや次世代スポーツなど、モビリティショー出展車をまとめて紹介

ジャパンモビリティショーへと名実ともに生まれ変わった日本最大規模の自動車見本市が、10月25日(水)のプレスデイで幕を開けた。プレスコンファレンスをトップバッターで実施したのは、トヨタ自動車。さっそくその発表内容をご報告しよう。 クルマ屋らしいEVをつくる プレスコンファレンスで佐藤恒治社長は、「クルマ屋らしいEVをつくる」と改めて強調し、その強みを、「コンポーネントの小型軽量化を実現し、それを最適なパッケージングにつなげていくこと」と表現した。なるほど、トヨタはこれまでにラダーフレームフレームやモノコックフレーム、FF、FR、MR、4WDと様々なモデルを世に送り出してきただけに、パワートレインやその他パーツの搭載位置の違いにより、車内の広さや走りがどのように変化するかを熟知している。そうした経験をBEVの開発にも活かしていくということだろう。 さらに佐藤社長は、「これからのEVは拡張性高く、ユーザー一人ひとりのニーズに寄り添う形で進化していく」と述べた。これからのクルマは、場面や用途に応じて形を変えたり、ソフトウェアのアップデイトにより、購入後もユーザーの使用環境に沿った進化を遂げたりするようだ。 さて、そうしたビジョンが具体的なカタチとして落とし込まれたコンセプトカーたちを順に見ていこう。 ランドクルーザー Se(エスイー) ランドクルーザーのBEV版ともいうべきモデルが、モビリティショーで初披露された。それが「ランドクルーザー Se」だ。従来のランクルと異なり、車体骨格にはモノコックボディを採用。低重心かつモーターならではの巨大なトルクを強みに、新しいオフローダーの姿を提案するモデルとなっている。 厚みのあるフロントフェイスにはランクルらしさが見て取れるが、一方で全体的に先進性に溢れるデザインに仕上げられている。例えば、地上高を十分に確保しながらもフロントガラスの傾斜が強く、全高は低めに設計されており、スポーティさを感じさせるプロポーションに仕上げられている。 ボディサイズは全長5,150mm×全幅1,990mm×全高1,705mmで、全高以外はランクル300を凌ぐ大きさ。その広さを活かし、室内は3列シートを備えた7人乗りとなっている。世界中で人気が高く、バリエーションが拡大しているランドクルーザーシリーズだが、将来的にはEV版も加わることになるのは間違いなさそうだ。 >>>次ページ ピックアップやSUVのEVがお披露目

TAG: #ジャパンモビリティショー #新型車
TEXT:TET 編集部
BYD、フランスにEVを5モデル投入。コンパクトから高級セダン、SUVまでラインナップ

中国最大の電気自動車(EV)メーカー、BYDは、新たに参入したフランス市場に5つのモデルを投入すると発表した。併せて年内に15から20のサービス拠点をオープンし、2025年には100店舗を目指す計画を明らかにした。 すでに欧州14ヵ国に参入済みのBYD 2022年に世界で186万台以上のEVを販売し、米テスラを猛追する勢いを見せたBYD。日本国内でもコンパクトSUVの「ATTO 3(アット3)」を440万円からという戦略的価格で販売し話題になった。 実はこのBYD、EVの普及が遅れる日本よりも先に欧州で知名度を高めており、既に英国、ドイツ、オランダ、ベルギー、オーストリアなど欧州14ヵ国に参入を果たしている。そして今月、満を持してドイツ、英国と並ぶ自動車大国フランスで車両のデリバリーが始まり、間もなく一般販売も開始されるのだ。 当初、フランスで販売されるのは先述のアット3に加え、Eセグメントセダンの「漢(ハン)」、7人乗りEセグメントSUVの「唐(タン)」の3台とのこと。そして、Cセグメントハッチバックの「DOLPHIN(ドルフィン)」、Dセグメントセダンの「SEAL(シール)」がそれらに続くようだ。 ここでアット3以外の日本ではなじみの薄い4台を紹介しておこう。まず「ハン」はオーソドックスな3ボックススタイルのセダンで、次のタンと同じく歴代中国王朝の名に由来するシリーズの1台。運転手付きで乗っても馴染むフォーマルなルックスや、元々バッテリー専業メーカーだったBYDらしく、ブレードバッテリーという薄型電池を搭載していることが特徴だ。 「タン」は「レクサスRX」などと同等のボディサイズを持つミドルサイズクロスオーバー。3列シートのレイアウトで最大7人が乗れ、米国がメイン市場と見られるが、家族での長距離バカンスが定着している欧州でも商機があると踏んでいる模様。 >>>次ページ 今年中に日本でも発売予定のドルフィンとシール

TAG: #SUV #アット3 #セダン #新型車
TEXT:曽宮 岳大
大人7人が乗れる電動プレミアムSUV「メルセデス・ベンツEQS SUV」が発売

メルセデス・ベンツ日本は5月29日、電気自動車専門ブランド「EQ」シリーズ6番目のモデルとなるラージサイズSUV「EQS SUV」を発表、同日販売を開始した。世界初となるEQ専売拠点として2022年12月にオープンした「EQ横浜」(神奈川県・東神奈川)にて開催された、発表会の模様を報告する。 長距離移動をこなす最大593kmの航続距離 「EQS SUV」は、EQシリーズの最上級にあたるEQSシリーズのSUVモデルだ。ボディサイズは全長5,130mm×全幅2,035mm×全高1,725mm(EQS 450 4MATIC SUV)と、同クラスにあたる内燃機関モデルの「GLS」(同5,210mm×1,955mm×1,825mm)に並ぶサイズ感となる。 実車を目の前にすると、EQS SUVはかなり大柄に見える。ただドヤ顔ではないため、見る者を圧倒するような威圧感はなく、むしろリッチなクルマ感が際立って見えた。登壇したメルセデス・ベンツ日本 上野金太郎 代表取締役社長 兼 CEOは、「大人7人が快適に過ごせる広い室内空間や多くの荷物を載せられる積載性など、SUVとしての魅力に磨きをかけた」と述べる。 このやや丸みを帯びたプレーンなデザインは空力の向上にも寄与しており、EQS SUVは背高ボディにもかかわらず、空気抵抗の目安となるCD値は0.26と優れた値を達成。ヘッドライトと一体化したブラックパネル・フロントグリルがEQシリーズの一員であることを伝える。 ホイールベースは、既にデビュー済みのEQSセダンと同等の3,210mmに達する。EQS SUVは、EQシリーズ専用に開発されたプラットフォームを採用しており、広い床下に敷き詰められた107.8kWhの大容量リチウムイオン・バッテリーにより、1充電あたりの航続距離は最大でEQS 450 4MATIC SUVが593km、EQS 580 4MATIC SUVスポーツは589kmを達成している。 インテリアは、メインや助手席のディスプレイに有機ELを採用したデジタル感の溢れたコクピットに仕上げられている。EQSセダンに対して約5cm引き上げられた全高と、3列7人乗りのパッケージングにより、車内はセダンよりも広々しており、積載性にも優れている。 シートはダイヤモンドステッチをあしらったナッパレザーを採用。またオプションのショーファーパッケージを搭載すると、MBUXリアエンターテインメントシステムやリアタブレットが装備され、2列目シートの快適性がアップする。加えて、1列目、2列目に加え、3列目シートにまでシートヒーターを採用しており、最上級セグメントらしい高級感ある室内空間が追求されている。 ラゲッジルーム容量は、3列目シート使用時で195Lを確保。3列目シート格納時にはゴルフバッグが4つ積載可能とのこと。さらに2列目シートも格納すると2,020Lの広大なスペースが出現し、大型の荷物も積載可能だ。 >>>次ページ オフロード走行支援機能が充実

TAG: #BEV #EQ #新型車
TEXT:曽宮 岳大
BMWジャパン、5シリーズの電気自動車「i5」の受注を開始。初回限定車を販売、年内に納車開始

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は5月25日、新型5シリーズの電気自動車版となる「i5」の初回限定車「BMW i5 eDrive40 THE FIRST EDITION(アイファイブ・イードライブヨンマル・ファーストエディション)」の予約受付けを、BMWオンラインストアを通じて開始した。車両価格は1,098万円(消費税込み)で、納車開始は2023年第4四半期を予定する。  EV化した“ビジネスマンズ・エクスプレス” BMWのアッパーミドルクラスとして50年以上の歴史をもつ「5シリーズ」に、いよいよ電気自動車(BEV)が設定される。BMWジャパンの電動モデル「i」シリーズのラインナップには、SUVやクーペの「i4」などの設定はあったものの、昨年7月の「i7」に続き、このたびの「i5」と、伝統的にBMWの中核をなしてきたプレミアムセダンも、いよいよ電動化を遂げる時が来たというわけだ。 5シリーズは、目的地まで早く、最小限の疲労でたどり着ける瞬足&快適ツアラーであることから “ビジネスマンズ・エクスプレス”などと呼ばれてきた。当然EVの「i5」にも同様の特性が求められているはずで、航続距離のみならず、プレミアム・スポーツセダンに相応しい動力性能やハンドリング、快適性が備わっていることが期待される。 初回限定モデルの「i5 eDrive40 THE FIRST EDITION」は、内燃機関搭載のハイブリッドモデル「523i THE FIRST EDITION」と同時にデビューしており、これは内燃機関モデルと並行してEVの開発が進められた証左である。そうした意味でも、新型は8世代目に渡り進化してきた5シリーズ史上、もっともエポックメイキングな1台といえるだろう。 さて新型5シリーズの概要は既報の通りで、ここではローンチエディションについて紹介しよう。i5 eDrive40 THE FIRST EDITIONは、i5 eDrive40 M Sportをベースに、特別装備が与えられた100台限定モデルとなる。 >>>次ページ 充実装備で、早期納車が実現するファーストエディション

TAG: #BEV #i5 #新型車
TEXT:TET 編集部
アルファードもビックリ!? メルセデスが今夏「Vクラス/EQV」を迫力顔に変身

独メルセデス・ベンツは、改良型「Vクラス」の予告画像を公開すると共に、同モデルの電気自動車版「EQV」にも改良を施すと明らかにした。 ボンネットマスコット付きの新顔に 2014年に登場した現行Vクラスに電動車(EV)のEQVが追加されたのは2020年。それから約3年となる今夏、大規模なマイナーチェンジが実施される。公開された画像は大型のフロントグリルが備わることから内燃機関車のものと思われるが、EQVも概ね同じデザインで登場する可能性が高そうだ。 それにしても驚かされるのはフロントマスクの大胆さ。これまでのスリーポインテッド・スターをフロントグリルにビルトインしたスタイルから一転して、「Sクラス」のようにボンネット上へ独立したマスコットを配している。そして、グリル自体はバンパー下部まで拡大され、メッキがきらめくダブルタイプの横ルーバーも5本に増加しているのだ。 しかも、ヘッドライト下からグリルを囲うように隈取りのようなアクセントが入っていることもうかがえ、「アルファード」もビックリの迫力顔をなりそうだ。電動モデルのEQVでは、この巨大なグリルがルーバーを廃した専用デザインになる可能性が高く、どのような顔立ちとなるのか楽しみだ。 こうした方向のデザインを採用する背景には、重要市場の中国における高級ミニバンのヒットが挙げられるだろう。彼の地では(日本も同じだが)、レクサス「LM」に代表されるようなド迫力顔が好まれ、メルセデスもその嗜好を無視できなくなったと考えられる。日本でも歓迎されるだろうから、アルファードでは物足りないというユーザーにとって、改良型Vクラスは格好の選択肢となりそうだ。 >>>次ページ EQV海外仕様の航続距離は約343km

TAG: #EQ #メルセデスベンツ #新型車
TEXT:TET 編集部
ヴェゼルのEV版かと思いきや。ホンダがSUVの新型EV「e:Ny1」を披露。2023年秋より欧州で発売

ホンダの英国法人は5月12日(現地時間)、欧州向け新型電動SUV「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を発表した。ヴェゼルにそっくりなこのモデル、e:Nシリーズの欧州向けモデルとして今秋の発売が予定されている。 EV専門ブランド「e:N」シリーズ第一弾 e:Ny1は、ホンダの電気自動車(EV)専門サブブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズの第一弾にあたるモデル。EV専用のボディ骨格「e:NアーキテクチャーF」を採用し、スポーティな走りや意のままに操れる運転感覚が追求されている。 公開された画像からも想像できるように、日本でも販売されている「ヴェゼル」に非常に似ており、フロントグリルが閉じられている以外は、エクステリアから両者を区別することは難しいほど。さらにいえば、昨年4月に中国でデビューした電動SUV「e:NS1」(東風ホンダ製)および「e:NP1」(広汽ホンダ製)と見た目がほぼ同じで、グローバル展開を見据えた壮大な計画のもと生まれたデザインであることがうかがえる。 ホンダによると、e:Ny1は大容量バッテリーを搭載することで412km(WLTCモード)の航続距離を達成し、モーターは150kW(204ps)の最高出力と310Nmの最大トルクを発生するとのこと。また、フロントリッドに内蔵された充電ポートは最大100kWの急速充電に対応し、約45分で最大80%まで充電可能だ。 さらに、急いでいる場合では最短11分で約100km分の充電ができるとのことだから、都市部での普段使いではまったく痛痒を感じないだろう。なお、こうした充電システムの制御についてはスマホ用アプリ「My Honda+」で行えるという。 >>>次ページ 仮想敵はプジョー e-2008  

TAG: #BEV #e:N #新型車

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