#ボルボ
TEXT:TET 編集部
ボルボ、2023年5月のEVの販売台数は前年比3倍。欧州を中心に増勢し、1万826台を達成

ボルボは、2023年5月の電動車販売実績を発表した。それによると、バッテリー電気自動車(BEV)のグローバル販売台数は1万826台に達し、前年同月比で約3倍にも増加していることが明らかになった。 グローバルBEV販売の7割以上占める欧州市場 2030年までに世界の新車販売のすべてをBEVにするという野心的な目標を掲げ電動化を進めるボルボ。既に日本のラインナップにも、BEV、プラグインハイブリッド(PHEV)、48Vハイブリッド(HV)のいずれかの電動モデルを設定しているが、世界ではBEVが増勢を強めている。 今回の発表によると、5月のグローバル台数は6万398台で、前年同月の4万5,952台から31%増加となった。これは主に半導体不足等のサプライチェーン混乱が収束してきた影響と思われるが、BEVについては196%増の(昨年5月は3,652台)に達したとのことで、対前年比およそ3倍という数字は際立って強い。 市場別に見ると、やはりBEVが売れているのは欧州で、同地域における5月のBEV販売台数は7,655台(対前年同月比314%増)と、グローバルBEV販売の7割以上を占める。ちなみに、ブランド全体の販売台数に占める欧州のシェアは43%なので、いかに欧州でBEVの引きが強いかが分かるだろう。 次にボルボのBEVが売れているのは米国で、5月の販売台数は1,342台(対前年同月比66%増)となった。広い国土でBEVは不向きかと思われるが、カリフォルニア州など先進的な州では都市部住民を中心にBEVが相当売れているようだ。 >>>次ページ 新型車投入が日本におけるBEVの起爆剤となるか

TAG: #BEV #EX30 #ボルボ
TEXT:TET 編集部
6月7日に公開予定のボルボの新型エントリーBEV「EX30」。内外装が部分公開

ボルボは5月31日(現地時間)、バッテリー電気自動車(BEV)の新型「EX30」を予告する新たな画像を公開した。 EX90にも通じる新世代ボルボ・フェイスを採用 2023年6月7日に世界初公開されることが発表されている「EX30」は、ボルボのエントリーBEVを担うコンパクトSUV。5月上旬にはリアコンビネーションライトやシート表皮などの一部ディテールが先行公開されていた。 今回追加公開されたイメージでは、ヘッドライトの点灯形状にボルボのアイデンティティであるトールハンマースタイルが採用されることが明らかになった。先に発表されたフラッグシップ電動SUV「EX90」と同じく、ピクセル状のLEDがグラフィックを構成しており、一見して新世代モデルとわかるデザインだ。 リアエンドは、リアコンビネーションランプがEX90と同様、上下に二分割されたデザインが採用されることが明確になった。一方、ドアハンドルはフラップタイプのEX90とは異なり、より一般的なグリップタイプになる模様だ。 インテリアについてはより多くの情報が明らかになった。まず、ダッシュボードセンターには、大型のインフォテインメントディスプレイを装備。モニターのサイズは12.3インチとなるようで、速度や充電レベルなど車両状態に関する情報に加え、Googleマップを使ったナビゲーションシステムを搭載する。通信は5G規格となり、ボルボとして初めてApple CarPlayのワイヤレス接続にも対応するようだ。 また、安全性を重んじるボルボらしく、運転中には重要な情報以外を排除して目を疲れさせない落ち着いた表示スタイルになるという。 >>>次ページ BEVならではのオーディオへのこだわり

TAG: #BEV #SUV #ボルボ
TEXT:生方 聡
[ボルボC40/XC40 Recharge試乗記]EVブランドへと向かうボルボの先鋒 その4 1モーターか2モーターか

気軽に乗れる1モーター スポーツカー顔負けのパフォーマンスを示すC40リチャージ・ツインモーターに対して、XC40リチャージ・シングルモーターは動きが軽い印象。モーターの最大トルクはツインモーターの半分だが、モーター1基ぶんとバッテリー容量を減らしたおかげで車両重量は150kg軽く、発進から余裕ある加速を見せてくれる。ツインモーターの痛快さはないが、どんな場面でもその速さに不満を覚えることはなかった。 加速だけでなく減速の印象もツインモーターとは異なる。ツインモーターの場合、One Pedal Driveがオンの状態でアクセルペダルから足を離すと強めに回生ブレーキが効くが、シングルモーターでは効きが穏やかになり、多くの人が、こちらのほうが扱いやすいと感じるだろう。ツインモーターと比べると、シングルモーターの乗り心地はマイルドで、快適性ではシングルモーターに軍配が上がりそうだ。 ただ、シングルモーターは前輪駆動ということもあり、フル加速時にステアリングが乱されることがあった。その点、ツインモーターは、4WDならではの高い接地感が確保され、さらに加減速時の安定感、フル加速時の高いトラクション性能など、ダイナミックな性能の高さは実に魅力的。私が選ぶなら、C40リチャージ、XC40リチャージともに、100万円高いツインモーターかなと思うし、その中身を考えればC40リチャージ・ツインモーターの759万円、XC40リチャージ・ツインモーターの739万円は十分に納得がいく価格といえる。

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TEXT:生方 聡
[ボルボC40/XC40 Recharge試乗記]EVブランドへと向かうボルボの先鋒 その3 EVらしさを前面に

300kWの鋭い加速 まずはパワフルな走りが自慢のC40リチャージ・ツインモーターを試す。運転席に収まり、システムの始動ボタンを探すがどこにも見当たらない。それもそのはずで、いまどきのEVらしく、システム始動の儀式は不要で、リモコンキーが車内にあれば、あとはシートに座り、ブレーキを踏みながらシフトレバーを操作すれば、発進の準備は完了するのだ。ちなみに、フォルクスワーゲンID.4でも同様に準備は整うが、始動ボタンは見えにくい場所に備わっている。 さっそくDレンジを選んで走り出したいところだが、その前にひとつ確認しておきたいことあがる。C40/XC40リチャージでは、走行中にアクセルペダルを離したときの動きを、ドライビング設定で選ぶことができるのだ。「One Pedal Drive」の項目をオンにすれば、アクセルペダルを離したときに強めの回生ブレーキが効き、最終的にはクルマが完全停止する、いわゆる“ワンペダルドライブ”が利用可能になる。一方、One Pedal Driveをオフにすれば、アクセルペダルを離したときに回生ブレーキが効かない惰力走行になる。ワンペダルドライブが無効のときには、ブレーキペダルから足を離したときにゆっくりと動くクリープがあるので、車庫入れなどではこのモードが使いやすい。 とりあえずOne Pedal Driveをオンにして走り出すことにする。アクセルペダルを軽く踏むだけで、C40リチャージ・ツインモーターは力強く発進。カタログを見ると、前後モーターともに最大トルクの330Nmを0〜4,350rpmで発揮するとあり、動き出しの力強さはまさにEVの醍醐味といえるものだ。クルマが動き出したあとも、アクセルを軽く操作するだけで意のままに速度を上げてくれるだけに、ストレス知らずのドライブが楽しめる。

TAG: #C40 #XC40 #ボルボ #生方 聡
TEXT:TET編集部
ボルボ、「C40」と「XC40」シングルモーター仕様を後輪駆動に刷新……デイリーEVヘッドライン[2023.01.17]

ボルボ、EVの「C40」と「XC40」のシングルモーター仕様を後輪駆動に刷新……冷却システムの向上で最大航続距離507kmに 【THE 視点】ボルボはEVの「XC40リチャージ」と「C40リチャージ」に、欧州で「シングルモーターRWD」のグレードを設定すると発表した。ボルボとしては、25年ぶりの後輪駆動(RWD)モデルとなる。  これにより、ボルボ「XC40リチャージ」と「C40リチャージ」には現行の前輪駆動がなくなるが、今後は四輪駆動と後輪駆動で3種類の仕様を選択できることになる。  まず標準仕様のシングルモーターRWDは、最高出力175kW(238ps)となり、従来の170kW(231ps)のシングルモーター前輪駆動より出力がアップしている。  「XC40リチャージ」の場合、バッテリーの蓄電容量は69kWhと従来通り。しかし、バッテリーパックの冷却効率の向上により、航続距離は従来の425kmから最大で460km(いずれもWLTPサイクル)に伸びている。  「C40リチャージ」では、バッテリー容量は「XC40リチャージ」と同じだが、438kmから最大476kmに延びる。この差はボディ形状の違いによる空気抵抗の差で生じていると推測できる。  充電性能は、いずれも最高出力130kWの急速充電の利用で、約34分でバッテリー容量の80%までを充電できる。  さらにより強力な最高出力185kW(252ps)のモーターを搭載したグレードが用意され、バッテリーは82kWhと大容量になる。航続距離は「XC40リチャージ」で最大515km、「C40リチャージ」で最大533km(いずれもWLTPサイクル)。急速充電性能は最高出力が150kWから200kWに引き上げられ、約28分で80%までを充電可能。標準仕様よりも充電時間が短縮されている。パワーと航続距離を求めるユーザーにはもってこいのグレードだ。  四輪駆動もアップデートされ、従来は前後とも出力150kW(204ps)のモーターだったが、新型では前輪117kW(159ps)、後輪183kW(249ps)の仕様に置き換えられた。  バッテリー容量は82kWhで、航続距離は「XC40リチャージ」が最大500kmとなり、従来モデルより62km伸びた。「C40リチャージ」も451kmから507km(WLTPサイクル)に向上した。  ちなみにいずれのモデルもホイールの形状を見直し、空気抵抗を減らしているという。  昨日の「THE視点」で触れた「DS3 E-テンス」もそうだが、バッテリーパックの熱管理制御の向上で航続距離や急速充電能力が共に向上している。  ボルボと言えば後輪駆動のイメージがあった昔、筆者にとって懐かしさを感じた。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★ジャガー、「I-ペイス」を改良……最大航続距離470km、294kW(400ps)、600Nm(61.2kgm)の性能向上 ★新出光、法人・自治体向けのEVカーシェアサービスを開始……REXEVと提携しカーシェアサービス「idEV(イデブイ)」を提供 ★VW、2022年のEV世界販売台数は57万2,100台……前年比26%増、「ID.4」「ID.5」合計で19万3,200台 ・丸紅、ASEANでEV事業を開発……現地法人「SMRTロードホールディングス」と提携、商用EVフリートマネジメント事業、eマーズなどを開発 ・ブレイズ、電動モビリティ専門店「ネクストベース」を松本市にオープン……小型モビリティ「ネクストクルーザーEV」など販売 ・GM、米RIMと仮想発電所パートナーシップ(VP3)を設立……グーグル・ネストの支援を受ける ・矢野経済研究所、商用EVの成長を予測……2035年に商用車の世界販売台数は3,053万台、EV比率は最大50%まで成長

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