#モータースポーツ
TEXT:TET 編集部
フォーミュラE開幕戦は波乱続きで赤旗2回の大荒れ! ジャガーのエバンスが最後尾スタートからまさかの大逆転優勝

予選から波乱の連続! どうなるサンパウロePrix 電気自動車の最高峰レース「ABB FIA フォーミュラE 世界選手権」のシーズン11が、12月7日(土)にブラジルのサンパウロ市街地コースで開幕した。 今シーズンはデュエル予選、決勝スタート時、アタックモード使用時に最大パワーを350kW(通常時は300kW)に引き上げると同時に、フロントホイールも駆動させ四輪駆動で走行する新型マシン「GEN3 Evo」を全車が使用することになり、レース中のエネルギーマネージメントと、二駆と四駆がレース中に切り替わることでのドライビングとレース展開の変化に注目が集まった。 決勝レースに先立って行われた予選では、最初のグループ予選でシーズン10のチームチャンピオンであるジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスがマシントラブルから戦線離脱。まさかの最後尾スタートとなった。チームメイトのニック・キャシディも精彩を欠いたことで、ジャガーは2台揃ってセカンドステージとなるデュエル予選への進出を逃す波乱の展開からスタートした。 なお、今シーズンからパワートレインの供給を開始したローラ/ヤマハは、好走を見せたものの14・19番手スタートとなった。 続くデュエル予選では日産のオリバー・ローランドが躍進を見せるも、最後はディフェンディングチャンピオンであるポルシェのパスカル・ウェーレインがコンマ1秒上まわり、シーズン11最初のポールポジションを獲得した。 決勝2周でセーフティカー出動 決勝のスタートでも波乱が起きた。ダミーグリッドから動き出した直後、ジャガーのパワートレインを積むエンビジョン・レーシングのロビン・フラインスがまさかのトラブルでストップ。マシン撤去のためにスタート進行が一時中断する騒ぎが起きた。 レースのスタートは四輪駆動・350kWのパワーによりF1を凌ぐ加速力で全車一斉にターン1になだれ込む。ここで抜群の蹴り出しを見せたのは日産のローランド。イン側から一気にポールのウェーレインを交わしてトップに立つ。 2周目にはマセラティのジェイク・ヒューズと、ポルシェのパワートレインを使用するアンドレッティのニコ・ミュラーが絡み合うようにクラッシュ。両者コースサイドにマシンを止めてしまう。これにより早くもレースはセーフティカーが導入され、全車追い越し禁止に。 なお、フォーミュラEではセーフティカーが3分30秒走行するごとに、レースのラップ数が1周ずつ追加されていく仕組みが採用されている。結局、このセーフティカーランは9分40秒ほど続き、31周のレースにアディショナルラップが数周加わることが確定した。 このセーフティカー中にも波乱は続く。日産のパワートレインを積むマクラーレンチームの2台、さらに日産チームのノーマン・ナトーに最大出力を超えて走行したことによるペナルティが発動される。これでローランドを除く日産勢は一時最後尾近くまでドロップダウンしてしまう。 6周目にレースが再開されると、中断グループで数台がコース外側に設置されたアタックゾーンを通過。最大出力が50kW増え、駆動方式も後輪駆動から四輪駆動に変わるアタックモードが起動し、追い上げ開始。 すると、アタックモード使用組のトップ、10番手を走行するジャガーのニック・キャシディは、モード使用開始からわずか2分30秒で、前を行く9台を一気にパスしトップに躍り出る。GEN Evo3マシンはストレート区間の中盤での伸びが凄まじく、その効果は絶大だ。 前シーズンまでは、ある意味で消化義務で仕方なく起動していたアタックモードだが、今シーズンは目に見えて効果を発揮し、この様子を見た各車はこのあと続々とアタックモードを起動させ、目まぐるしく順位が変わり始める。 ここでもっともジャンプアップしてきたのは、最後尾スタートのジャガーを駆るミッチ・エバンス。2周目までに7台を抜いて15番手まで順位を上げ、その後もジワリとポジションを上げてはいたものの、このアタックモードで一気に4番手まで進出してきたのだ。 15周目、自力でトップに返り咲いていたローランドが、満を持してこの日1回目のアタックモードを2分間起動。後続を引き離しにかかる。 20周目、ここまでトップ6圏内を常に走行していたアンドレッティのジェイク・デニスが、ターン1をオーバーラン。どうもリヤの緊急ブレーキが作動したような止まり方で、ターン1に集団でアプローチするなか、間一髪で前走車への追突を避けながら、ランオフエリアにエスケープし立ち往生した。この影響でレースは赤旗中断。全車ピットレーンでの待機となる。 この赤旗に泣かされたのは、日産のローランド。トップ集団でもっともアタックモードの使用時間を長く残し、トップ返り咲きを狙っていたものの、モードを起動させた直後に赤旗が掲示され3分半近くあった使用時間がピットで無残にも消化されてしまった。 一方で笑ったのはジャガーのニック・キャシディ。赤旗時点でアタックモードの使用機会を残しているマシンのなかでは最上位の6番手。4分の使用時間を残していた。1回目の起動時に9台抜きを演じただけに、レースが再開されればトップに立つことが容易に想像できた。 そのほか、11番手のミッチー・エバンスをはじめ、後方にはあえてアタックモードの使用を残して、後半のスパートに賭けるマシンが6台ほどいる状態となった。

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TEXT:TET 編集部
レース中に後輪駆動と4WDが切り替わる新世代マシン「GEN3 Evo」がついに登場! 電気自動車の最高峰レース「フォーミュラE」シーズン11の注目ポイントはココだ

F1をも凌ぐ加速力「GEN3 Evo」マシンを全車使用 3月に日本初の公道を使用した四輪レースが開催されたことで、国内でも注目度が上昇した電気自動車(EV)によるレース「ABB FIA フォーミュラE 世界選手権」の新シーズン、シーズン11がいよいよ開幕する。 2024年12月17日にブラジルのサンパウロで行われる第1戦を皮切りに、年をまたいで2025年7月27日にイギリス・ロンドンで行われる最終戦まで、世界10か国を巡り全16戦が行われる。 このシーズン11から、マシンは新世代の「GEN3 Evo」に進化する。主な変更点は、四輪駆動になったこととレース中の急速充電に対応すること、さらにレース中の回生エネルギー量がそれまでより10%増え、50%まで回生できるようになったことだ。 最大出力は350kWと従来マシンのGEN3から変更はない。しかし、フロントパワートレインキットが解禁されたことで、グループ予選を勝ち抜いたあとに行われる1対1のトーナメント形式によるデュアル予選、ならびに決勝レースのスタート時とレース中に一時的なパワーアップが可能なアタックモードの使用時に限り、フロントにも駆動を与えて四輪駆動としてそのパワーを路面に伝えることが可能になった。つまり、決勝レース中はシチュエーションに応じて駆動方式が後輪駆動と四輪駆動に切り替わる。これにより、0-100km/h加速はわずか1.86秒しかかからず、F1より30%も速い加速力が備わった。 レース中の急速充電はシーズン10でも実施が検討されたが、技術的なハードルにより実現せず、シーズン11からの採用に先送りされていたもの。オフシーズンのテストでは、ピットレーンでロールフープ後方の充電口にケーブルを接続しているシーンが見られたものの、開幕戦では使用しないことが確定している。 しかし時期は未定ながら、今シーズン中の採用は決定しているため、シーズン中に急速充電を用いた新しいレース戦略への転換が各チームには要求される。 ちなみに、フォーミュラEの初代マシンGEN1の頃は、約60分のレース距離を走りきるだけのバッテリー容量が確保できず、レース中にピットでフル充電されたマシンに乗り換えてレースを続行するという、前代未聞のレース形式がされていたことを考えると、フォーミュラEもようやくここまで進化したかと感慨深いものがある。 一方でレース中の回生エネルギーにも進化が見られる。ブレーキング時の最大回生量は600kWであることには変わりがないものの、これまでレーススタート後から走行中にバッテリーの約40%分のエネルギーを回生することができていたものが、エネルギーマネージメントシステムの進化により約50%まで高められることになった。すなわち、従来に比べ積極的にエネルギーを消費してもよくなったわけで、昨シーズンに見られたアタックモードで過度なエネルギー消費をしないようケアして走るというようなことは、減少するかもしれない。 各チームは、この著しく性能が向上した新世代マシンGEN3 Evoを如何にして手なずけるかに手腕が発揮されるし、パワートレインを供給する各マニュファクチャラーはもっとも効率の良いパワートレインを開発できるかに、その成否がかかっているといっても過言ではない。 また、細かな部分ではあるが、全車共通のボディフォルムに手が加えられ、より堅牢で空力効果が高められたフロントノーズとボディワークが採用された。これによりフォーミュラE特有の肉弾戦とも呼べる超接近バトルが、より激化する可能性がある。 これらの性能向上に合わせて使用するハンコックのワンメイクタイヤも、グリップを従来から5~10%程度向上する取り組みがなされている。その一方、リサイクルされた持続可能素材を35%用いて製造されているあたりは、環境配慮型レースのフォーミュラEならではといえそうだ。

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TEXT:桃田健史
あと数年でモータースポーツからエンジンは消える? 本格EV時代を占う

最注目はジムカーナ! 最近、EVシフトが「踊り場」ともいわれる。だが、自動車メーカー各社は、「2030年代になるとEV本格普及が始まる」という見解で一致している。 そうなると、ユーザーにとっては日常生活のなかだけではなく、参加型モータースポーツでもEVを使う時代がやってくるはずだ。なかでも注目したいのが、ジムカーナだ。 舗装路面にパイロンを立てコースをつくり、1台ずつコースインしてタイムアタックするわけだが、EVの加速のよさ、トルクの立ち上がりの速さから、リーズナブルな価格帯のEVでもかなり高いパフォーマンスを見せるのではないだろうか。 走行時間も短いので、電池の消耗があまり気にならないのもよし、エンジン排気音がないので市街地に比較的近い場所での実施も可能かもしれない。 では、サーキットでのレースについてはどうか? 現状では、トップカテゴリーとしてのフォーミュラEがあり、また量産車を基本としたEV専門レースシリーズも開催されている。耐久レースでも近年、電動化の波が押し寄せているところだ。 ただし、F1、WRC、WEC、スーパーGT、インディカー、NASCARといった既存モータースポーツが2030年代になるとすべてがEV化するとはいい切れないはずだ。エキゾーストノートによる空気や地面の振動を感じるエンタメとして、長きに渡りファンの身体と頭に刻み込まれているからだ。 むろん、社会事情や国の政策などにより、大規模イベントとしてのモータースポーツが生き延びるためには、EV化を選択せざるを得ない時が来るのかもしれない。その場合、これまでのマシンにモーターや電池を搭載するような、コンバージョンのような発想ではなく、EVの特徴を活かしたまったく新しいモータースポーツシリーズへと進化するべきだろう。 別の視点で注目されるのが、近年急速に存在感を増しているeスポーツだ。モータースポーツ関連でも、eスポーツは老若男女が気軽に楽しめる。また、eスポーツのトッププレイヤーたちの実車に対する対応能力の高さは驚くべきものがある。 たとえば、マツダが実施しているマツダ・スピリット・レーシングとしての、eスポーツからロードスター実車走行実習、さらにパーティレース、マツダ耐久レース、そしてスーパー耐久というステップアップボードのなかで、すでにeスポーツ出身者が実績を積み上げているところだ。そうしたeスポーツと、EVを使ったモータースポーツの親和性は高いように感じる。 2030年代、EVモータースポーツの姿を想像しながら、現行モータースポーツの行方を見守っていきたい。

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TEXT:TET 編集部
ラリージャパンでWRCチャンピオンを決めたヒョンデが緊急開催! プレステ5とソフトがセットで50名に当たる「WRC優勝記念キャンペーン」を実施

ヒョンデのクルマに試乗&応募でプレゼント 日本のモータースポーツ界にとって、秋の恒例行事となりつつあるFIA世界ラリー選手権(略称:WRC)の最終戦「ラリージャパン」が、2024年も11月21~24日の4日間、愛知県と岐阜県を舞台に開催された。その結果、ヒョンデのドライバー&コ・ドライバーが年間チャンピオンのタイトルを獲得した。 ヒョンデはこれまでに2019年と2020年のWRCマニュファクチャラーズタイトル(製造者部門の選手権タイトル)を獲得しているが、ドライバー&コ・ドライバータイトルは初だ。ドライバーのティエリー・ヌービル選手にとっても、これまで年間タイトル2位を5度も獲得している一方、年間チャンピオンの栄冠には一歩届かず苦汁をなめ続けてきただけに、まさに悲願達成となった。 ヒョンデはこのチャンピオン獲得を記念し、12月1~31日までの期間限定で「WRC優勝記念キャンペーン」を実施する。このキャンペーンは横浜と大阪にあるヒョンデ・カスタマー・エクスペリエンス・センターや、名古屋・福岡・沖縄にあるシティーストア、東京ベイ東雲・京都四条・岡山・富山の各モビリティーラウンジで、ヒョンデの車両に試乗および応募された方のなかから抽選で50名に「PlayStation®5」とWRCゲームソフトがセットで贈られるプレゼント企画となっている。 WRCをはじめとした、数々のモータースポーツ参戦からフィードバックされて創り出されたヒョンデの走りの良さを、この機会に体験してみてはいかがだろうか。 【WRC優勝記念キャンペーン 概要】 期間中に試乗&応募された方の中から、抽選で50名様にPlayStation®5 、WRCゲームソフトをセットでプレゼント ■応募期間:2024年12月1日(日)~ 12月31日(火) ■賞品  :PlayStation®5(CFI-2000A01)、WRCゲームソフト ■対象車種:IONIQ 5、KONA、IONIQ 5 N ※拠点により試乗可能車種は異なる ■対象拠点: – Hyundai Customer Experience Center 横浜 – Hyundai Customer Experience Center 大阪 – Hyundai Citystore 名古屋 – Hyundai Citystore 福岡 – Hyundai Citystore 沖縄 – Hyundai Mobility Lounge 東京ベイ東雲 – Hyundai Mobility Lounge 富山 – Hyundai Mobility Lounge 京都四条 […]

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TEXT:TET 編集部
過酷なダカールラリーで排気量998㏄の「水素小型エンジン」を鍛える! HySEが2025年の参戦を発表

水素小型モビリティの実現に向けた「仲間づくり」の一環として参戦 カーボンニュートラル社会の実現に向けて、カワサキモータースやスズキ、ホンダ、ヤマハ発動機、トヨタなどの組合員により、水素小型エンジンの実現と普及に向けた研究を行っている技術研究組合水素小型モビリティ・エンジン研究組合(HySE : Hydrogen Small mobility & Engine technology)が、2025年1月3日から1月17日までサウジアラビアで開催されるラリーレイド競技「ダカール2025(通称:ダカールラリー)」に出場することを発表した。 出場クラスは、カーボンニュートラルに向けた次世代パワートレインの技術開発を目的として、2024年大会から設定された新たなクラス「Mission 1000 ACT 2」だ。ラリー期間中の走行距離は1日あたり約100kmに及び、それを10日間行うため総走行距離は約1000kkmに達する長期戦だ。 HySEが投入するマシンは、水素を燃料とする排気量998ccの水冷4ストローク直列4気筒スーパーチャージドエンジンを搭載した「HySE-X2」と呼ばれるオフロードバギー車。それを、ダカールラリーバイク部門における日本人選手の最高順位記録を保持し、四輪の市販車クラスT1での優勝経験を持つ池町佳生選手が操る。 HySEは、2024年1月に行われた前回大会に、水素小型モビリティにおける早期の課題抽出を目的として初出場。世界一過酷なモータースポーツといわれるダカールラリーにおいて、同年から新設された“Mission 1000”カテゴリーに、研究活動で用いているモーターサイクル用水素燃料エンジンを搭載した「HySE-X1」で参戦し、初参戦ながら最終日まで走り切ってクラス4位の実績を挙げている。 そして2回目となる今回は、新たな技術課題に挑戦するため、高回転域の出力特性の向上や低中回転域での燃費改善、水素タンクの増設など、HySE-X1からエンジンおよび車体をさらに進化させた「HySE-X2」が投入される。 HySEは、全世界で注目されるダカールラリーへの参加を通じ、HySEのプレゼンスや取り組みをアピールすることで、グローバルで業界の垣根を超えた水素小型モビリティの実現に向けた仲間づくりを進めていきたいと表明している。 水素小型エンジンを搭載する二輪バイクは、今年7月にカワサキが量産メーカーとして世界初の公開走行を実施したばかり。一方の四輪は、小型エンジンではないものの、日本国内で行われているスーパー耐久シリーズに、トヨタが水素エンジンを搭載したGRカローラで参戦し、24時間レースを含む耐久戦で実績を重ねている。さらに、かのル・マン24時間レースでも、水素エンジン搭載車を対象としたクラスの設立に向けた動きが活発化しており、大小の水素エンジンを開発するフィールドとして、モータースポーツがにわかに注目を集めている。 このように、ダカールラリーをはじめとした厳しい環境下で行われるモータースポーツは、極限状態での課題抽出や技術的なトライを繰り返し行うことが可能な、まさに「走る実験室」であり、水素エンジンの実用性向上、普及に貢献する。HySEのダカールラリー参戦が、今後の水素小型エンジンの実用化に向けた動きを、より加速させるものになることに期待したい。 ■水素燃料エンジン車「HySE-X2」の概要 全長×全幅×全高 :4000mm×2000mm×1900mm 車両重量:1,250kg エンジン種類/弁方式 :水冷4ストローク直列4気筒スーパーチャージドエンジン/DOHC 4バルブ 総排気量:998cc 水素タンク:70MPa×4本(2024年は3本、2025年は車体レイアウトを改良し4本に増設) 水素搭載量:7.2kg

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TEXT:TET 編集部
2025年にEVメーカーへ変貌を遂げるジャガーに大きな弾み! フォーミュラEの製造部門とチーム部門のダブルタイトル獲得

2台の強さと速さが光ったシーズン10 2024年3月、東京ビッグサイトの周辺を舞台に日本初の四輪公道レースとして開催され、大きな注目を集めた電気自動車を使用したモータースポーツ「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」のシーズン10も、7月21日に最終ラウンド「ロンドンE-Prix」での2レースで、1月から続いたシーズンの各タイトルに決着がついた。 例年以上の接戦となったシーズン10(2024年1月13日から2024年7月21日まで)からは、開発が許されているリヤのモーターやギヤボックス、ディファレンシャルギアといったコンポーネントの製造メーカーに対し「マニュファクチャラータイトル」が新設され、2025年からオールエレクトリックブランドへ生まれ変わることを宣言し、今シーズンはジャガーTCSレーシングとエンビジョンレーシングの2チーム計4台に供給していたジャガーが、合計455ポイントを獲得して初代チャンピオンに輝いた。 同時にジャガーのワークスチームである「ジャガーTCSレーシング」は、ふたりのニュージーランド人ドライバーを擁し、全16レース中4勝、14回の表彰台フィニッシュに加え、レース中の最速タイムを7レースで記録、予選でも4回のポールポジションを獲得。強さと速さを兼ね備えたチームは、2位のチームに36ポイント差をつけ計368ポイントを獲得しチーム・ワールド・チャンピオンシップも制覇してみせた。 なお、ジャガーがモータースポーツの世界タイトルを獲得するのは、1991年のスポーツカー世界選手権(SWC)以来33年ぶりの出来事である。 今シーズン2台のマシンのシートを託されたミッチ・エバンスとニック・キャシディは、ともにニュージーランド出身のドライバーで、お互いをよく知る2ふたりだ。そのコンビネーションが存分に発揮されたのが、4月に行われた第8戦モナコE-Prix。 レース中に一時的なパワーアップが可能になるアタックモード。このモードはレース中にコースの外側に設けられたアタックゾーンを通り、1回起動させなければならないのだが、その分タイムロスが生じ後続マシンの急接近を許す。そのアタックモードの使用に際し、ふたりのニュージーランド人ドライバーは互いに後続を巧みにブロックし、僚友が十分なマージンを持ってコースに復帰できるよう手助けするチームプレイを見事に完遂してみせたのだ。 その結果、チームはワンツーフィニッシュを果たし大量ポイントを持ち帰ることに成功、選手権を大きくリードした。まさにモナコE-Prixの1戦は、今シーズンのチームチャンピオンを象徴するレースとなった。 ドライバーランキングでもミッチ・エバンスがモナコE-Prixでの優勝を含むシーズン2勝を挙げランキング2位、長年日本で活躍した僚友のニック・キャシディもシーズン2勝を挙げランキング3位を獲得。キャシディはエバンスを上まわる8度の表彰台獲得を記録したものの、レース中の不運にも泣かされることが多く、東京E-Prixの前後3レースでわずか4ポイントしか獲得できなかったのは痛手だった。 両ドライバーともドライバータイトルを射程圏に入れながら臨んだ最終ロンドンE-prixでは、エバンスは2レースで2位と3位を獲得しながらも、タイトルには惜しくも手が届かなかった。

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TEXT:TET 編集部
イオンモールの駐車場で合法的にタイムアタック! 柏の「インディカート」に電動カートが登場

スピード制御機能で子どもや初心者も安心 サーキットというと騒音や土地取得の問題から、どうしても郊外に建てられがちだ。しかし、インディアナカートジャパンが運営する「インディカート」は、そんな常識を覆し、千葉県のイオンモール柏の6階屋内駐車場を使って「街なかのサーキット」を実現させている。 オープンしたのは2023年7月で、広大なショッピングモールという特性を活かして環境問題をクリアしつつ、遊休区画を使用することで施設の有効活用にもつなげている。一般的な駐車場内は徐行が求められるし、タイヤのスキール音を豪快に鳴らしてコーナリングするなんてご法度だ。しかし、ここはカート専用区画として使用していることから、合法的に思う存分駐車場内を疾走することができる。 イオンモール柏の買い物客はもちろんのこと、団体による貸切イベントや個人レジャーでの利用など、屋内駐車場だから天候を気にすることもなくカートを心底楽しめるとあって人気の施設となっている。 そんなインディカートに電動カートが2024年7月6日から登場することとなった。使用するマシンはトライバルが取り扱うSegway-Ninebotブランドの「Ninebot Gokart PRO(ナインボット ゴーカートプロ)」だ。 インディカートで現在使用しているエンジンカートは、車体に取り付けられたセンサーとコース監視用のWifiがリンクし、スピードが出過ぎないように制御する機能を有している。今回導入される電動カートでも同様の仕組みが搭載され、子ども向けの8km/hから最高速度37km/hまで、搭乗者のレベルに合わせて4段階のスピード設定が可能だという。したがって、カート未経験者や子ども連れでも安心してカートを楽しめるというわけだ。 電動カート「Ninebot Gokart PRO」は、インディカートで使用中のエンジンカートに比べると車体がコンパクトなため、コーナリングは小まわりの利いた独特なフィーリングが得られるという。また、エンジンカートも引き続き営業中だから、両車の走行フィールを比較試乗するというマニアックな楽しみ方もできる。 また、先ほどのスピード制御機能だけでなく、小さな子どもでも電動カートが楽しめるようにキッズ専用コースも設置されている。年齢に関係なくイオンモール柏で友人たちと買い物や食事のついでにタイムアタックしてみたり、母と娘がショッピングしている間に父と息子はカートへ、なんていう時間の使い方も可能だ。もちろんカートを体験するにあたって必要となるヘルメットやキッズ用のプロテクター類は、店舗で貸し出しているから手ぶらで訪れても問題ない。 屋内駐車場の柱をぬって駆け抜けるコースは1周約250m。1回4分間のタイムアタック走行が土日祝日は1700円、平日なら1600円で楽しめる。一度体験して虜になったら、割引率の大きい複数回分の走行券を買って走り込んでみるのがおすすめだ。 ぜひ、エンジン車とEVの違いをインディカートで体験してもらいたい。

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TEXT:斎藤 充生
現役SF/GTドライバーに注目のF1育成ドライバーも参戦決定! 2024全日本カート選手権EV部門のドラフト会議が開催

いよいよ開幕の2024全日本カート選手権EV部門 6月15日(土)・16日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで2024年シーズンの開幕を迎えた全日本カート選手権EV部門。それに先立ち、5月30日には東京都のシティーカート東京ベイで、チーム参戦体制の発表と一風変わった選手の最終選考会が行われた。 別の記事でも取り上げている通り、今シーズンの全日本カート選手権EV部門は、テスト的な位置づけであった過去2シーズンを経て、年間5レースから成る初の本格的なシーズンへと変貌した。開幕戦と第2戦はスポーツランドSUGO、残りの3戦はシティーカート東京ベイでの開催だ。 全車がトムス製作によるEVカート「TOM’S EVK22」を使用するワンメイクレースで、各チームに供給されるマシンは、「トムスセンターコントロール型メンテナンス」と呼ばれる方式で製作元のトムスがメンテ・管理を行い、メカニックを務めマシンのコンディションが一定に保たれる。 そのマシンを使用して参戦するチームは全6チーム。1チームあたり2台参戦するため、毎レース12台による戦いとなる。全5レース中、獲得ポイントの多い4レース分の合計ポイントでチャンピオンシップを争う有効ポイント制度が採用されている。各大会の優勝者には、トムスが実施しているフォーミュラカレッジ初級コース参加権、年間王者には若手の登竜門として行われているFIA-F4のルーキーテスト参加権利が授与される。この辺りはシリーズが目指す若手育成を意識した賞典の設定だ。 参戦チームと選抜選手 チームの内訳は以下のとおり。国内四輪レースのトップカテゴリー「スーパーフォーミュラ」と「スーパーGT」に参戦するチームや、女性のためのワンメイクレースとして人気の「KYOJO CUP」参戦チームなど、顔ぶれは豪華だ。チーム代表にも鈴木亜久里氏、舘 信秀氏、近藤真彦氏などのビッグネームが揃う。 CVSTOS×AGURI EV Kart Racing Team 代表:鈴木亜久里 REALIZE KONDO EV Kart Racing Team 代表:近藤真彦 ANEST IWATA EV KartRacing Team 代表:武田克己 HIGHSPEED Étoile Racing EV Kart Team 代表:中川隆太郎 KNC EV Kart Racing Team 代表:子安英樹 TOM’S EV Kart Racing Team 代表:舘 信秀 一方で、それらチームの所属選手はどうかというと、四輪モータースポーツ好きではあるが、カートまではフォローしきれていない筆者が見ても、魅力のあるラインアップが完成したと感じるレベルだ。 全日本カート選手権EV部門では、事前オーディションを経て最終選考に残った12名のドライバーがドラフト会議にかけられ、所属チームが決定する仕組みを今シーズンから採用した。ただし、各チームは所属選手2名のうち1名だけ「選抜選手」としてドラフト外からも起用することができるため、最終選考の12名がいずれかのチームから必ずレースに出場することが確約されているわけではないことも興味深いし、選抜選手として誰を起用してくるのかも興味の対象となる。 選抜選手を用意してきたのは4チーム。鈴木亜久里氏が率いるCVSTOS×AGURI EV Kart Racing Teamは、スーパーGTでも鈴木氏が代表を務めるARTAから参戦している佐藤蓮選手を起用。今シーズンから最高峰GT500クラスに参戦し、第3戦鈴鹿では早くも3位表彰台を獲得。全日本スーパーフォーミュラ選手権では中嶋 悟氏が率いるPONOS NAKAJIMA Racingから3シーズン目を戦っているところだ。カートに関しても全日本カート選手権OKクラスを2年連続で制するなど、非常に能力の高い選手と言える。 近藤真彦氏が代表を務めるREALIZE KONDO […]

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TEXT:TET 編集部
ニュル24時間でのクラス優勝で勢いに乗る「ヒョンデ」はパイクスピーク攻略を目指す! さらにグランツーリスモとのコラボも発表

ニュル24時間クラス4連覇の勢いをそのままに 世界一過酷なサーキットと言われ、数々の市販車開発テストの場ともなっているドイツ・ニュルブルクリンク。毎年5月から6月にかけて行われる恒例のニュルブルクリンク24時間レース開催に合わせて、TCRクラスで3連覇中のヒョンデが、モータースポーツに関する発表を行った。 現在ヒョンデは、WRC世界ラリー選手権の最高峰クラスRally1で、トヨタと熾烈なチャンピオン争いを展開中だが、サーキットレースでも長年ツーリングカーカテゴリーのTCRで活躍している。このニュルブルクリンク24時間レースにおいても、エラントラ N TCRを投入し、目下クラス3連覇中だ。そして、6月1・2日に行われた2024ニュルブルクリンク24時間レースでも、見事クラス1位から3位までを独占する活躍を見せて4連覇を達成した。 そんなヒョンデが24時間レースの開催週に2点のトピックスを発表した。 まずはこれまた世界一過酷で、100年を超える歴史を誇る伝統のヒルクライム競技、「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」への参戦車両「アイオニック5 N TA Spec」を発表したことだ。 そして、もうひとつのトピックスはPlay Station用シミュレーションレーシングビデオゲーム「グランツーリスモ」とのコラボレーションだ。 ヒルクライム参戦車「アイオニック 5 N TA Spec」とは? 2024年6月23日にアメリカのコロラド州コロラドスプリングスで開催される第102回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)は、標高2863mのスタート地点から150以上のコーナーを抜け、標高差1400mあまりに位置する4302mの山頂ゴールまで、全長約20kmのコースを一気に駆け上がっていくタイムアタック形式のモータースポーツ。別名「雲へ向かって登るレース」だ。 標高差に由来する空気密度の変化に苦しめられる内燃エンジンに比べると、EVはスタートからゴールまで持ち前の瞬発力と巨大なトルクを活かすことができる。そのため、2015年には早くもEV車が総合優勝を達成している。その際には、モンスター田嶋こと田島伸博氏が駆るEVマシンも2位に入り、パイクスの歴史にEV到来を強く印象付けた。 その後、2018年にはフォルクスワーゲンがパイクス専用EVマシン「I.D. R」で、現在のコースレコードとなる7分57秒148を樹立。もはや、「勝つならEV以外に選択肢はない」と言っていいほど、パイクスピークではEVのレーシングマシンが大活躍している。 そんなパイクスピークにヒョンデが持ち込むのは、「アイオニック 5 N TA Spec」と呼ばれる車両。TAはTime Attackの頭文字だ。 マシンは量産モデルから車体の根本的な変更は行わず、ベース車の強みを際立たせるような設計を施し、高性能パワーエレクトリックシステムを引き継いでいる。むろんレース参戦にあたってソフトウェアには専用のチューニングを与え、リヤモーターの出力を37馬力向上させたのと相まって、最高出力は687馬力 に達する。専用ロールゲージに強化されたブレーキシステム、18インチ径のヨコハマADVAN 005スリックタイヤ、独自のハイダウンフォース空力パッケージの採用など、レース仕様の特別装備に抜かりはない。 レースにはこれらの特別装備を施したマシン2台と、先ごろ日本でも発売が開始された量産モデルのアイオニック 5 Nを2台投入し、クロスオーバーSUV型EV車量産モデルと、クロスオーバーSUV型コンバートEV車の記録更新を狙う。ドライバーにおいても、WRCで活躍するダニ・ソルドの起用をはじめ、量産モデル2台を含め4台のドライバーは粒ぞろいだ。 グランツーリスモとのコラボを発表 もうひとつのトピックスについては、詳細は2024年後半まで待つ必要があるものの、PlayStation用の人気レーシングシミュレーション「グランツーリスモとのコラボレーションを計画していることが明らかにされた。 ヒョンデのスポーツブランド「N」とグランツーリスモの関係は長く、2015年にゲーム内で「ヒョンデ N 2025 ビジョングランツーリスモ」がリリースされたときまで遡るという。そして今回、ヒョンデ Nブランドとグランツーリスモが再びパイクスピークへの参戦などさまざまなレースシミュレーションのアクティビティで、コラボレーションを行っていく予定だとしている。 ハイパフォーマンスEVカーとして注目を集める「アイオニック 5 N」とともに、モータースポーツシーンでもヒョンデ Nブランドの勢いが止まらない。

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TEXT:TET編集部
レース前に特別に潜入! フォーミュラEに参戦する日産チームのテント内は驚きと発見が詰まっていた

レース直前の日産ピットに潜入! 3月30日、東京都心の公道を封鎖して行われるビッグイベント「FIA フォーミュラE世界選手権 2024“東京 E-Prix”」が大盛り上がりのなか、無事に閉幕した。 このレースは世界選手権なので、世界各国からさまざまな自動車メーカーが参戦しており、なかでもポルシェやジャガー、マセラティといった日本でも馴染みのあるメーカー(チーム)が揃うことも特徴。また先日、ヤマハ発動機が来シーズンから参戦することも発表され、これも大きな話題となった。 そんななかで今回もっとも注目されたのが、日本が世界に誇る自動車メーカーの日産だ。同社はフォーミュラE世界選手権にシーズン5(2018年/19年)から、日本の自動車メーカーとしては唯一参戦している企業でもあるのだ。このときのマシンがGen2と呼ばれるモノであった。 今回は、そんなフォーミュラEの決勝レース直前の「日産フォーミュラEチーム」のテントに特別に潜入することが許されたので、少しその様子をレポートしたい。 まず、日産のチームテント内には、オリバー・ローランド選手が担当する22号車と、日本のスーパーGTでお馴染みだった、サッシャ・フェネストラズ選手が操るエース車両、23号車が2台収まるようになっているほか、テント内にはエンジニアたちが作戦会議などを行う会議スペースが設けられている。 ちなみに、環境に配慮し、無駄な資源は極力使わないサスティナブルなレースというのがこのフォーミュラEの特徴。 世界で行われるレースに帯同するチームのテントはどの会場に行っても全チーム、テントのサイズや使用する面積が決まっている。さらに、持ち込める総機材量も7トンまでとレギュレーションで決まっているそうだ。また、移動も船便などがメイン。移動時に発生する無駄なCO2を削減するのがその狙いだ。 また、今回は担当エンジニアからマシンの詳細も少し聞くことができた。 現在使われているのは、Gen3と呼ばれる第3世代のマシンとなっており、2022‐23年シーズンから導入されたモノだ。日産のスタンスとしては、”市販車技術の応用”という点に重点を置いて参加しているとのこと。マシンの出力は350kW(470馬力)となっており、車重は850kg程度。これはリーフの半分くらいの重量。なお、0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は320km/hという数値を叩き出す。 充電はテント内にある充電器から行うことになっており、コネクターはCCS2形式を使用する。なお、このレースはほとんどワンメイクとなっており、車体の90%は全チーム同じスペックなのもポイント。主な例を挙げると、「シャシー」、「エアロ」、「ボディ」、「前後サスペンション」、「タイヤ(ハンコック製の全天候型タイヤ)」、フロントに搭載される250kWの回生用ジェネレーターは全車統一となる。 「ここまで一緒なら各メーカーは何で争ってるんだ?」となるだろう。しかしご安心を。フォーミュラEでは、リヤに搭載される最大350kWの出力までが許されるパワートレインだけは、各社のオリジナルユニットとなっている。ただし、ここはブラックボックスで、トップシークレットとなっているため撮影NGであったので写真はご勘弁を。 なお、日産では、レース中に発生した回生エネルギーのデータをフィードバックして市販車開発に活かしているとのこと。 そして、このフォーミュラEでは、先述した”回生”が大きなキーとなっており、いかにこの回生でどれだけ電力を蓄えられるかが勝負の鍵だ。フォーミュラEでは、約1時間のレースで使われるエネルギーのうちの60%ほどをエネルギー回生によって回収できるそう。これがまさに、回生で得たエネルギーを効率よく使っているという何よりの証拠だ。 また、レーシングカーではお馴染みの、ステアリングからさまざまな情報を確認する機能を持つ。とくに特徴的なのが、回生ブレーキのレベルやブレーキバランス、EVならではの機能としてバッテリー量の調整など、マシンをドライバーが細かく操作できる点だ。 さらに、フォーミュラEで使われる車両はエンジンを使わないので、練習走行や予選のフィーリングを会議して、場合によってはプログラムを介してその場でマシンをアップデートできるのもEVならでは。 フォーミュラEは、まさにリアルタイムで変化する走る実験室なのだ。

TAG: #EV #フォーミュラE #モータースポーツ

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