世界3位に大躍進のリープモーターに注目
次にこのグラフは2026年の1月から5月までのBEVとPHEVの累計販売台数ランキングトップ20です。テスラモデル3が前年比でマイナス成長に留まっており、モデルYの販売増加とは対照的に需要が失速しています。すでにモデル3はモデルチェンジされてから2年半が経過しており、販売テコ入れのためのモデルチェンジなどの続報が待たれるところです。

また、トヨタbZ4Xが17位にランクインするという快挙を達成しました。bZ4Xは主力マーケットである米国だけでなく、ホームマーケットである日本でも販売台数を伸ばして世界戦略車としての存在感を発揮しています。はたして2026年シーズンを通しても人気車種ランキングトップ20に残れるのかに注目です。
次に、2026年5月単体の自動車ブランド別のBEVとPHEVの合計販売ランキングを見てみると、トップからBYD、テスラ、ジーリー、リープモーター、Wulingがランクイン。BYDは第二世代ブレードバッテリー搭載モデルの生産体制を拡張中であるものの、すでに前年比におけるマイナス成長トレンドからはほぼ脱出しており、下半期での販売増加に期待です。

一方で気になるのは、3位のジーリーが前年比でマイナス成長に留まっているという点です。ジーリーはA7 EV、Starship 7 EV、Galaxy TT、Battleship 700など、複数の新型モデルを投入するものの、下半期にどれだけ販売台数を増加させることができるのかに注目でしょう。
そして、このトップ3を猛追しているのがリープモーターです。リープモーターは、2026年シーズンで100万台のEVを発売する計画で、直近の6月単体では9.3万台を販売しており、年間100万台級の販売ペースに到達しています。ジーリーとの3番手争いにも注目です。
また、7位にトヨタがランクインしました。5月単体で4.2万台のEVを販売しており、2025年末以降に順次投入されている新型bZ4X、bZ4Xツーリング、CH-R、アーバンクルーザー、bZ7、新型RAV4、さらにはハイランダーEVなどの新型EVがどれだけ売れるのか。フォルクスワーゲンとのトップ5対決の行方にも期待です。
最後に自動車グループ別の販売シェア率を確認します。右側のBEVのみの販売シェア率を見てみると、トップはBYDの13.1%であり、PHEVを含めなくとも世界トップの販売シェア率を達成しています。これらEV販売のトップの自動車グループの2026年下半期の見どころを列挙します。

・ジーリー:2025年の急成長を2026年でも再現することができるのか。大衆EV販売で直接対決するリープモーターとの販売対決の行方。
・テスラ:モデル3の販売減少分を、アジア環太平洋地域のモデルYシリーズの需要増加によってどこまでカバーできるのか。2023年以来となる史上最高の年間販売を達成できるのか。
・BYD:第二世代ブレードバッテリー搭載モデルの実際の売れ行き。とくにDa Tang、Seal 08、Da Han、Sealion 08、Formula Sシリーズ、Denza Z、Tai 9などという、BYD史上最大級となる一連の新型車投入ラッシュによって、EV市場全体にどのようなインパクトを与えるのか。

今後も定期的に世界のEV普及動向の定点観測を続けていきたいと思います。


















































