輸入車の中古EVが超破格な理由
ここのところ、多くの輸入車メーカーからも続々BEVモデルが登場し、選択の幅が一気に広がった感があるが、値段がお高めなのがネックと考えている人は少なからずいることだろう。
これはBEVに限ったことはではなく、通常の内燃機関を搭載した車両であっても同クラスの国産車よりは高い値付けとなっているワケなのだが、やはり国産車にはないスタイルやデザイン、走り味などは魅力といえるのは間違いない。

そんな輸入BEVではあるが、なんと中古車に目を向けてみると驚くほど安価で販売されているモデルも珍しくないのである(価格は本稿執筆時)。
たとえば2022年式アウディ Q4 e-tron 40 Sラインは3.2万kmの走行距離で支払い総額300万円切り。新車価格は689万円だったから4年で半額以下という計算だ。
そして2023年式のメルセデスベンツ EQE 350+に至っては、走行距離0.7万kmで支払い総額600万円を切っている。このモデル、新車時価格は1248万円で、さらにAMGラインパッケージ、エクスクルーシブパッケージ、パノラミックスライディングルーフ、エナジャイジングパッケージという127万円相当のパッケージオプションも備えてこの価格なのである。

これらはたまたま1台だけ掲載されているイレギュラーな物件、というワケではなく、たとえばEQEであればもう少し距離の進んだものでは500万円を切るものもあるほどで、しかも正規ディーラーの認定中古車だったりするのだ。
もともと輸入車は値落ち幅の大きいことで知られているということもあるが、この値落ち率は内燃機関搭載モデルに比べても大きなものとなっているので、一見すると輸入BEVには何かしらの欠点があると考える人もいるかもしれない。

ただ実際のところ、中古車の価格というのは新車価格も影響するのは間違いないが、それよりも需要と供給が大きく影響している。
一般的な輸入車の値落ち率が高いのも、とくにクルマに強いこだわりのないユーザーからしてみれば、わざわざ輸入車を買うよりも同クラスの国産車のほうが安くて信頼性が高いというイメージがあるので、そちらを選ぶというワケなのだ。
逆に輸入車であってもポルシェ911などは需要に対して供給数が少ないため、中古車となっても高値安定となっているということになる。

これを輸入BEVに当てはめてみると、そもそもコアなユーザーの多い輸入車のなかで、運用していく上では自宅に充電コンセントがあったほうが望ましいBEVというものにマッチするユーザーはかなり少数であることは火を見るよりも明らかだろう。
そういった意味では輸入車BEVというのは需要が極端に限られる乗り物ということで、新車価格よりも大幅に安い中古車が多く出まわっているということになる。
裏を返せば、輸入車が好きでさらにBEVを運用できる環境があるユーザーにとっては、かなりありがたい状態になっているともいえるので、興味のある人にとってはメリットしかないともいえるのだ。














































