コラム
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日本にいると「結局EVは浸透しなかった」と思われがちだがそれは特殊な市場! 海外では徐々にユーザーが増えている!!


TEXT:山本晋也 PHOTO:ホンダ/TET 編集部
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アメリカではEV市場が拡大している

アメリカの販売データについては、彼の地における中古車相場のデファクトスタンダードとなっているKBB(ケリーブルーブック)の統計を参考にしたい。

2024年にアメリカで売れたEVの総数は130万1411台、前年比7.3%増となっている。じつはアメリカ市場ではEVは着実に伸びているのだ。

2024年のEV販売をブランド別でみると、テスラが67万台で半分以上を占めているが、GMやフォードといった老舗メーカーもそれぞれ10万台程度の販売規模となっている。日系メーカーでいうと、ホンダ(アキュラ含む)が4万台強、日産が3万台強、トヨタ(レクサス含む)が3万台弱といった実績を残している。

EVのイメージ

さらに、日系ブランドの状況をクローズアップしてみると、トヨタブランドのEV販売は前年比99.1%増、日産は前年比50.5%増、スバルも前年比40.3%増と各社が伸びているのが見て取れる。ことアメリカについてはEVシフトを加速させていくことがビジネスを拡大させるために必至といえそうだ。

まとめると、日本でEVブームが減速しているのは事実であり、日本人の肌感としては「世界的にEVは失速している」と思ってしまいがちだが、欧州では2025年になってEV販売は増加傾向にあるし、アメリカ市場のEVシフトは進んでいる。

EVのイメージ

とくにアメリカでは一強状態だったテスラが微減している反面、他ブランドが着実に販売を増やしている。ここから想像できるのは、ユーザーの趣味趣向はさまざまであり、そうしたニーズを満たす多種多様なEVが販売されることが市場を拡大していく力になり得るということだ。

日本においても、国産EVの選択肢が増えることがEV市場の拡大には欠かせないといえそうだ。EVが失速している市場に向けて、EVの選択肢を増やすという判断はビジネス的には難しい面もあるが、はたして日本でも多様なEVから愛車を選べるようになることを期待したい。

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