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新型メルセデス・ベンツEQSをロングランで試した! 日本の急速充電設備だと充電性能はやや不満!!


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
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新型EQSの航続距離&充電性能をテスト!

メルセデスのフラグシップEVである新型EQSで恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。とくに真冬にどれほどのEV性能を実現することができたのか。リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。

⚫︎主要スペック(※は推定値)
・搭載バッテリー容量(グロス/ネット):※125/118kWh
・日本WLTCモード(WLTCモードクラス2)航続距離:759km
・EPA航続距離:※601km
・最大充電出力/SOC 10-80%充電時間:150kW/53分

⚫︎装着タイヤ
・255/45/R20
・Goodyear Eagle F1 Asymmetric 5 MO
・空気圧:2.6(適正値2.6)

*航続距離テスト

まず、航続距離テストの前提条件は以下の通りです。

・GPSスピードの平均車速が時速100kmになるように調整
・途中ノンストップ
・充電残量100%付近までサービスエリア下り線で充電した後、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%程度以下まで減らし切る
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のEQSの場合は21℃オートに設定)
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEQS450+・20インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離比で0.7%の下振れ)

結果:蓮田SA下り→福島飯坂IC→蓮田SA上り

・走行距離:495.2km
・消費電力量:97%→8%
・平均電費:5.04km/kWh(198.4Wh/km)
・外気温:-2.5℃〜5℃

航続距離テストの結果から、充電残量100%状態からSOC0%になるまで、556kmを走破可能であることが確認できました。

メルセデス・ベンツEQSのメーター

*ハイスピードテスト

次に、ハイスピードテストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速120kmになるように調整
・途中ノンストップ
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のEQSの場合は21℃オートに設定)
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のEQS450+・20インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離比で0.7%の下振れ)

結果:蓮田SA下り→佐野藤岡IC→蓮田SA上り

・走行距離:76.6km
・消費電力量:90%→65.5%
・平均電費:4.44km/kWh(225.5Wh/km)
・外気温:0.5℃〜3℃

ハイスピードテストの結果から、充電残量100%状態から空になるまで、511kmを走破可能であることが確認できました。

メルセデス・ベンツEQSのリヤスタイリング

*充電性能テスト

・使用充電器:150kW級急速充電器(ABB製/ブーストモード/空冷ケーブル)
・SOC10%〜80%充電時間:45.5分
・最大充電出力(SOC):145kW(36%)
・30分回復航続距離(航続距離テストベース):257km

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