コラム
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アリアNISMOをじっくりテストしてわかった! 電費は良好も気になるのは「充電性能」!!


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
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アリアNISMOの性能を徹底チェック!

日産のフラグシップEVであるアリアNISMO B9 e-4ORCEで恒例の航続距離テストと充電性能テストを行いました。日産のフラグシップEVがどれほどのEV性能を実現することができたのか。リアルワールドにおける航続距離や充電スピードを詳細リポートします。

*航続距離テスト

まず、航続距離テストの前提条件は以下のとおりです。

・GPSスピードの平均車速が時速100km/hになるように調整
・途中ノンストップ
・充電残量100%までサービスエリア下り線で充電したあと、途中のインターで折り返して、同じサービスエリア上り線まで戻ってくる。充電残量は10%程度以下まで減らし切る
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のアリアNISMOではやや寒さを感じたので22℃オートに設定)
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のアリアNISMO・20インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離との乖離はなし)

結果:蓮田SA下り→須賀川IC→蓮田SA上り

・走行距離:362.2km
・消費電力量:100%→9%
・平均電費:5.1km/kWh(196.1Wh/km)
・外気温:24℃〜28℃

日産アリアNISMOのモニター

これにより、航続距離テストの結果から、充電残量100%状態からSOC0%になるまで、402kmを走破可能であることが確認できました。

*ハイスピードテスト

次に、ハイスピードテストの前提条件は以下の通りです。

・GPSスピードの平均車速が時速120km/hになるように調整
・途中ノンストップ
・車内の空調システムは基本的に21℃オート。一部車種で温度調整あり(今回のアリアNISMOではやや寒さを感じたので22℃オートに設定)
・車種それぞれのオドメーターとGPS上の距離を補正(今回のアリアNISMO・20インチ純正タイヤ装着の場合はGPS距離との乖離は無し)

結果:駿河湾沼津SA下り→新静岡IC→駿河湾沼津SA上り

・走行距離:76.6km
・消費電力量:82%→59%
・平均電費:4.0km/kWh(250Wh/km)
・外気温:24℃〜25℃

日産アリアNISMOのモニター

これにより、ハイスピードテストの結果から、充電残量10%状態から空になるまで、約33kmを走破可能であることが確認できました。

テスト結果

*充電性能テスト

・使用充電器:ABB製150kW急速充電器(eMP/空冷ケーブル)
・SOC10%〜80%充電時間:33分
・最大充電出力(SOC):130kW(40%)
・30分回復航続距離(航続距離テストベース):256km

テスト結果

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