先着1000台限定導入記念キャンペーンに注目
そして、もっとも注目するべき値段設定について、シールRWDは528万円、AWDは605万円からであるものの、初期購入キャンペーンとして、1000台限定で33万円の値引きが適用可能。RWDは495万円、AWDも572万円から購入可能です。
しかも、その1000台限定で、ドライブレコーダー、ETC、最大10万円分の充電器設置費用支援、および、初回車検費用までも負担されるeパスポートが付帯。これら4つの特典については35万円相当であることから、この1000台限定キャンペーンの太っ腹具合をイメージできるでしょう。
それでは、EV性能とともに重要となる標準装備内容をモデル3と比較していきましょう。
・中央のタッチスクリーンについて、15.6インチの回転式スクリーンを搭載する一方、モデル3は15.4インチを搭載しながら、さらに後席側にも8インチのタッチスクリーンを装備
・USB Cポートについて、最大60Wを実現しながら、スマホの15Wのワイヤレス充電をふたつ装備。モデル3も最大65WのCポートと、15Wのワイヤレス充電がふたつ装備
・テールゲートについて、電動であるものの、モデル3については電動開閉とともにメモリー機能、ハンズフリー開閉機能あり
・シート調整について、運転席側は8方向調整、4方向ランバーサポート、シートヒーター、シートベンティレーションあり。ステアリングヒーター装備も採用するなど、モデル3と同じ。他方でモデル3と比較しても、後席側のシートヒーター、およびステアリングの電動調整、メモリー機能は搭載されず
・アンビエントライトやヒートポンプシステムは両車種搭載されているものの、シールはワンペダルドライブ不可
・フロント側の窓ガラスしか2重ガラスを採用していないため、高速域の静粛性に関してはモデル3に軍配が上がる格好
・オーディオシステムについて、Dynaudio製の12スピーカーシステムによって、最大775Wもの出力を発揮。対するモデル3 RWDは9つ
・シールAWDについては、メカニカルな可変ダンパーコントロールを採用。乗り心地という観点でスムース
・シールのみ最大1.5kWものV2L機能を搭載
・エアバッグについて、合計9つを搭載。モデル3と比較しても後席のサイドエアバッグを追加、後席の乗員保護能力をさらにカバー
・保証内容について、車両保証が4年10万kmをカバーしながら、バッテリーも8年15万kmをカバー

※シールについては、eパスポートの存在によって、1年毎の法定点検費用、および初回車検費用を内包。また、ブレーキフルードやパワーモーター冷却水などの定期交換部品。並びに、ワイパーやフィルター、キーフォブの電池などの消耗部品の費用を全て負担。中国製EVに対する懸念点の払拭に貢献
また、BYDについては、2024年末までに日本全国で90店舗のディーラーを整備する方針を表明。2025年末までの販売ディーラー100店舗という当初の計画に対して順調である様子です。この販売ディーラー網については、アウディやボルボと同等のネットワーク網となり、アフターサービス体制の規模も一定の水準をクリアするといえるでしょう。
果たして、このBYDのフラグシップEVであるシールの存在によって、日本市場におけるBYDがどのような存在感を見せつけることができるのか。シールが気になった方については、まずは全国55店舗存在する近隣の販売ディーラーに赴いて試乗してみるのがいいでしょう。「#答えは試乗で」です。
※6月25日に発売スタートしたシールの納車時期について、補助金交付決定の兼ね合いでRWDグレードが7月末、AWDは少し遅れて8月末から開始予定