2024年4月
TEXT:TET 編集部
小型化・充電時間短縮・コスト削減を可能にする! 日産が建設中の全固体電池パイロット生産ラインを公開

2028年度までに全固体電池を搭載したEVの市場投入を目指す 2024年4月16日(火)、日産自動車は全固体電池のパイロット生産ラインを初公開した。日産は2028年度までに自社開発の全固体電池を搭載したEVを市場投入することを目指している。 日産は、長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」のなかで、EVの未来は全固体電池が担っていると宣言している。 全固体電池のメリットには、バッテリーの小型化、充電時間の短縮、バッテリーコストの削減を可能にすることなどが挙げられる。この技術が実現すれば、EVの安全性や効率性がさらに高まり、かつてないほど手頃な価格設定も可能になると見込まれている。 また、全固体電池を導入することで、日産はEVラインアップを拡充し、よりダイナミックな性能を提供することができるようになるという。 日産はこの施設を横浜工場内に敷設。今回公開したパイロットラインを用いて、全固体電池の実用化に向けた革新的な工法を取り入れながら、生産技術の課題に取り組んでいく。

TAG: #ASSB #全固体電池
TEXT:高橋 優
イケイケだったテスラに何があった? イーロンマスクが1.5万人規模のリストラを発表!

2024年のテスラの販売低迷は確定的か? テスラがグローバル全体で、10%以上の人員をカットするという決定が正式に通達されました。テスラが直面する足もとの販売台数の減少、2024年以降の厳しい見通しや懸念点についてを解説します。 じつはテスラは2024年第一四半期における自動車販売台数において、まさかの前年同四半期と比較してマイナス成長となってしまいました。 このグラフは、テスラとBYDのBEV販売台数を四半期ごとに比較したものです。直近の2024年Q1については、BYDからBEV王者の称号を奪還することに成功したものの、前年同四半期の2023年Q1と比較して、まさかのマイナス成長を記録しています。 そして、個人的に注目しているのが、EV最大マーケットである中国市場の動向です。 このグラフは、中国国内における週間保険登録台数の累計を四半期ごとに比較したものです。2024年Q1については、前年同四半期である2023年Q1よりも販売台数がマイナスとなっています。しかも、Q2以降については、シャオミやファーウェイがテスラのガチンコの競合EVを次々と発売してきていることで、その競争激化によって、Q1以上に厳しい戦いを強いられるのではないかと危惧されているわけです。 そして、なんといっても、欧州市場も含めて、すでに主力車種であるモデル3とモデルYの販売台数はピークに達してしまっていることから、2024年は販売台数の大きな増加に期待することはできず、そのなかにおいて、テスラはサイバートラックしか新型車が存在していないことによって、その成長速度が大きく鈍化するのではないかと懸念されている状況なわけです。よって、その成長速度が大きく鈍化することで、テスラの稼働する工場の生産ラインの稼働率が低下し、収益性にも大きな悪影響が出るのではないかと懸念されていたわけであり、その工場の従業員であったり、営業スタッフなどの余剰人員をリストラするのではないかという懸念も上がっていたわけです。

TAG: #TESLA #リストラ
TEXT:TET 編集部
レクサスが世界最大のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2024」に出展! EVコンセプトカー「LF-ZC」にインスパイアされた2作品を展示

「Time」をテーマにふたつの作品が表現していることとは? レクサスはイタリア・ミラノで開催されている世界最大のデザインイベント、「ミラノデザインウィーク2024」に出展。世界中のクリエーションが集結するトルトーナ地区の中心である、スーパースタジオ・ピュー内のアートポイントとアートガーデンにおいて、インスタレーション「Time」を公開した。 インスタレーション「Time」では、ソフトウェアが未来を予見しながら、クルマを通じたひとりひとりの体験価値の可能性を新たに広げ、絶え間なく進化し続けていくという、テクノロジーによる未来の無限の可能性に対するブランドの想いを表している。また、カーボンニュートラルとラグジュアリーが両立する世界を目指し、エネルギーとソフトウェアに向き合いモビリティの革新を進めていくというレクサスの意志も表現されている。 今回は、会場内にレクサスの次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」(Lexus Future Zero-emission Catalyst)に着想を得た2組のデザイナーによる作品が展示されている。各作品の詳細は以下の通りだ。 インスタレーション「Beyond the Horizon」 ソフトウェアによって常にアップデートされ、従来の乗り物としての役割以上にユーザーとの会話を通じひとりひとりに寄り添いながらパーソナルな体験価値をもたらすという、モビリティの未来に対するレクサスの考えを体現した作品。一列に並んだ約2mのインタラクティブ・スカルプチャーは、まったく同じ外装でありながら、それぞれに個性の異なる光の表情を持つ。その中央には、未来に向けた探求と革新の象徴として、レクサスの次世代バッテリーEVコンセプト「LF-ZC」が佇む。 伝統的な職人技術と最先端のテクノロジーの融合は、この作品のもうひとつの主題だ。1500年以上続く越前和紙によって、高さ4m、幅30mもの巨大なスクリーンを構成し、刻々と移ろい変わる水平線の情景をそこに映し出す。この和紙には「LF-ZC」にも採用された竹が、環境への配慮とラグジュアリーなデザインを両立する素材として漉き込まれ、未来に向かいながらも日本の伝統素材や匠の技を尊重するレクサスの姿勢が表現されている。 作品を手掛けたのはロンドンのデザインスタジオ「Tangent」の創業者にして、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授を務める、デザイナー、クリエイティブディレクターの吉本英樹氏。 音楽は、先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ、オペラ、映画音楽、サウンド・インスタレーションまで多岐に渡り、東京・パリを拠点に活動を行うATAKの渋谷慶一郎氏だ。 渋谷氏は、自身のサウンド・インスタレーション作品「Abstract Music」を本展示コンセプトに合わせて新たに制作した。会場に張り巡らされた31台のスピーカーの間では、膨大なサウンドデータからリアルタイムに生成された音像がプログラミングによって動きまわる。そのため無限に音は変化を繰り返し、二度と同じ瞬間は訪れないという。 夜明けから日没へと変化する水平線の移ろい、その彼方への案内人としての「LF-ZC」と10体のスカルプチャー、そして「Abstract Music」が三位一体となり、唯一無二のパーソナルな時間と没入体験が創出される。また、時間によって変化するレクサス専用の5つの香りが、時のうつろいや変化のなかに美しさを見出す、日本ならではの五感を通したおもてなしとして来場者を出迎える。 インスタレーション「8分20秒」 作品は、持続可能な未来のために太陽光とテクノロジーを融合させたイノベーションを探求する、オランダ出身のソーラーデザイナー、マーヤン・ファン・オーベル氏によるもの。 カーボンニュートラルとラグジュアリーの両立を目指し、エネルギーとソフトウェアに向き合いモビリティの革新を進めていくというレクサスの意志を表現。「LF-ZC」を原寸大で表現したインスタレーションは太陽光発電を利用しており、有機薄膜太陽電池(OPV)シートからエネルギーを取り入れ、内蔵されたバッテリーに蓄積する。来場者の動きに反応する人感センサーを搭載し、自然環境の相乗効果を表現している。 太陽から光が地球に到達するまでの時間にちなんで名づけられた「8分20秒」は、LF-ZCにインスピレーションを得ており、まわりには太陽を想起させる展示物、ホログラフィでできた木々、そしてベンチが配置されている。自身のソーラーランプ作品「Sunne」を16個、円形に配置したこの太陽は、レクサスが開発した新しい竹繊維でできたセンサーに来場者が触れることで色が変わり、来場者ひとりひとりの朝日を演出している。 また、「LF-ZC」の内装に採用された竹素材に由来し、インスタレーションからは竹の揺らめきなどの自然音が発せられ、聴覚的な表現も施されている。 レクサスのChief Branding Officerであるサイモン・ハンフリーズは今回の展示について、次のように述べている。 「レクサスは、創業以来、ラグジュアリーカーの常識を打破する挑戦をし続け、商品とサービスの両面で限界を押し広げることで、お客様ひとりひとりにユニークで期待を超える新しい体験を創造してきました。今回、私たちがお届けするインスタレーションのテーマは“Time”です。私たちは、体験と時間は一組の概念だと考えています。時間がないと、体験は出来ない。私たち人間にとって時間は、ただ過ぎ去るものではなく、特別な体験を与えてくれるものです。人間中心の思想を大切にするレクサスにとって、新たな体験提供は、人と時間の関係を探求することから始まると信じています」

TAG: #インスタレーション #コンセプトカー #デザイン #レクサス
TEXT:TET 編集部
70.5kWhの高電圧バッテリー搭載で一充電走行距離は591kmに延長! メルセデス・ベンツが新型EQAを発売

70.5kWhの高電圧バッテリーを搭載 2024年4月11日(木)、メルセデス・ベンツ日本は電気自動車の新型「EQA」を発表・発売した。 EQAは、全長4465mm、全幅1835mm(AMGラインパッケージを選択した場合は1850mm)、全高1610mm(AMGラインパッケージを選択した場合は1625mm)。曲線を用いたデザインが特徴の都市型SUVだ。 新型はメルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを取り入れたフロントフェイスや、新たなフロントバンパー、フロントグリル、リヤコンビネーションランプを採用し、よりスタイリッシュな印象となった。 AMGラインパッケージ装着車のホイールアーチは従来のブラックからボディ同色に変更。ボディカラーには新色ハイテックシルバー、スペクトラルブルー、パタゴニアレッドを追加した。 インテリアには新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーション、インストルメントクラスター内の各種設定、ドライビングアシスタンスパッケージの設定を手元で完結できる機能性を有している。 また、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。トルクがかからなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることを認識できるようになり、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が向上した。 走りに関してはフロントアクスルに同期モーターを搭載し、前輪を駆動。最高出力は190馬力、最大トルクは385N・mを発揮する。 今回、容量70.5kWhの高電圧バッテリーに変更することで、WLTC一充電走行距離591kmを実現した。 充電については6.0kWまでの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応。また、車外へ電力を供給できる双方向充電も可能だ。太陽光発電システムで発電した電気の貯蔵装置となるほか、停電した場合などに電気を家庭に送る予備電源としても利用できる。 安全装備には「ドライビングアシスタンスパッケージ」を採用。アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(再発進機能付)、アクティブエマージェンシーストップアシスト、アクティブブレーキアシスト、緊急回避補助、アクティブレーンキーピングアシスト、ブラインドスポットアシストなどの機能により、ドライバーをサポートする。 EQA 250+の車両本体価格は税込み771万円。 ハード面、およびソフト面の充実により、電気自動車として強く意識することなく、従来と同じような生活スタイルで使用できるようになった新型メルセデス・ベンツEQAに期待したい。

TAG: #SUV #新型
TEXT:TET 編集部
ファン待望のコンパクトモデルが「二刀流」で帰ってきた! アルファロメオ「ミラノ」改め「ジュニア」を名乗るHEV/BEVモデルを発表

まごうことなきアルファロメオ感満載! プレミアムコンパクトカー「ジュニア」誕生の背景 アルファロメオは自動車業界の再編が進むなかでFCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)グループ入りを経て、現在はマセラティを頂点としプジョーやDS、フィアットが属する巨大グループのステランティスの1ブランドになっている。アルファロメオに課されたタスクは、マセラティのすぐ直下に位置し、スポーティかつラグジュアリーなC・Dセグメントの車両を、その伝統のブランドアイデンティティをもって世に送り出すことだ。 しかし、それは直近10年前後に同社の顧客となったユーザーからすれば、メーカーだけが上級へと移行し、自身は置き去られたと感じたのではないだろうか。現在のラインアップを見渡しても、そこにあるのはDセグに位置するラグジュアリースポーツセダンのジュリアとプレミアムSUVのステルヴィオだ。かろうじてトナーレが全長4.5m程度に収まり、旧来のアルフィスタの視野にも入ってきそうなものだが、どうしたって全長4.2mほどのCセグハッチバックであるジュリエッタやBセグのミト、さらに遡れば147や156といった、比較的コンパクトなボディに弾けるエンジンを搭載し、ヒラヒラと舞うように駆け抜けるアルファロメオに魅了されたファンにとっては、いくらアルファロメオに忠誠を誓ってみたとしても、やや大型過ぎて食指が動かないのではなかろうかと不安を感じていた。 しかしそのことはどうやらアルファ自身も理解していたらしい。 アルフィスタの皆様「おかえりなさい」 2023年12月に登場が予告され、にわかに色めきだっていた新型車がついに、2024年4月4日イタリア本国でベールを脱いだ。 その名も「ジュニア」。当初は、1910年にアルファロメオが創業した地である「ミラノ」を名乗っていたが、イタリア政府から物言いがついたようだ。 ジュニアは、ハイブリットとアルファロメオ初となるBEV、ふたつの異なるパワートレインをラインアップする「二刀流」で、アルファロメオが如何に「ジュニア」を重視しているかそれだけでもわかるというもの。 ボディサイズはジュリエッタとミトの中間に位置する、いわゆるBセグメント車両だ。メーカー自身がそれらオーナーの乗り換え需要を狙っているとリリース内でも明言し、「おかえりなさい」とまで言っている。もちろんライバルメーカーからの乗り換えは喉から手が出るほど欲しいだろうが、アルファロメオはエンブレムに創業の地であるミラノ市の紋章「赤十字」と、ミラノの貴族ヴィスコンティ家の紋章である「人間をくわえた大蛇」のふたつを組み合わせた、伝統と格式を重んじるメーカーだ。だからブランド再構築のなかでその立ち位置が変化しようとも、旧来のユーザーを見捨てることなどせず、再びコンパクトな「ベビーアルファ」をラインアップすることで期待に応えようというのだろう。だからこその「おかえりなさい」なのだ。 それら従来のB/Cセグ車両と異なるのはボディ形状だ。全長4170mm、全幅1780mmは一般的なBセグ車の範疇だが、全高は1500mmに達するからやや背高に構えたクロスオーバーSUV風のシルエットといえるだろう。イメージしにくければ、トヨタ・ヤリスクロスやレクサスLBXを思い出していただければいい。ほぼそのサイズ感のクルマがジュニアである。 しかし、まごうことなきジュニアはアルファロメオ伝統のスタイルをこの寸法のなかで成立させ、同時に最新テクノロジーと融合したモダナイズを施し、スポーティで「Made in Italy」らしいクルマであることを隠さない。 短いオーバーハング、力強いホイールアーチ、ジュリアTZを彷彿とさせる「削ぎ落としたテール」のデザイン、1980年代末のSZを思い起こさせる横3連のLEDヘッドライト、そして忘れてはならない盾形のグリルが織りなすデザインは、まさにアルファロメオのそれである。 インテリアに目を移しても同様だ。イタリアン家具がそうであるように、このジュニアも素材やデザイン、ドライビングに集中させてくれる操作系のレイアウトなど、これでもかとイタリア伝統のブランドであることを主張している。インストルメントパネルとそのヒストリックな「テレスコープ(望遠鏡)」デザインが、ダイレクトで視覚的なつながりを生み出し、ドライバーに運転を楽しむよう促してくる。むろんメータークラスターの中央とダッシュボード中央の10.25インチのスクリーンで、現代に求められるあらゆるインフォテイメント機能とコネクティングサービスをカバーし、快適性と安全性の向上もおざなりにしていない。 それでもエアコンの吹き出し口が四葉のクローバー、つまりクアドリフォリオを模した形状であったり、ドライビングシートがサベルト製のスポーツシートであったりと、要所にスポーティな演出が施され、徹底したアルファの世界観づくりが為されているのだから、もはや脱帽するしかない。

TAG: #コンパクトカー #ステランティス #ミラノ #新型車
TEXT:TET 編集部
日産がフォーミュラEサウンドをモチーフにしたサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ」を公開

レース現場の「音」が組み込まれた曲 2024年4月11日、日産自動車株式会社は日産フォーミュラEチームとドイツの現代作曲家マティアス レーフェルトのコラボレーションによるサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ」を公開した。 「エレクトリック・レガシィ」は、人工知能(AI)がレースから拾った音源を電子シンセサイザーやインストゥルメンタルのメロディーと組み合わせることで作曲した、EVモータースポーツのための曲。 日産フォーミュラEチームのドライバーとピットクルーとの間で交わされた実際のラジオ音源をサウンドトラックに織り込むことで、リアリティーのある曲に仕上げている。 今回の音楽を作曲したマティアス レーフェルトは、「フォーミュラEは、最先端のテクノロジー、サステナビリティ、そして電気によってシビれる競争の融合であり、これらのすべての音楽を通じて実現したことは素晴らしい経験でした。この曲は、世界中のファンとつながり、フォーミュラEの世界開催を祝うとともに、フォーミュラE車両の先進性をアピールすることを目的としています。日産の電気自動車としてのパイオニア精神に則り、ファンがモータースポーツを見ているときに感じる興奮と感覚を呼び起こすようなトラックを作りたいと思いました」と説明した。 今回、「エレクトリック・レガシィ」のシリーズの一環としてフォーミュラEのシーズン10の開催地をモチーフにしたエディションを配信。東京、ミサノ、モナコ、ベルリン、ロンドンなどの主要都市を対象に、それぞれの都市の文化的特徴、ファンの特性やスピリットを曲に反映させる。 3月の東京大会のために作成された「東京エディション」、4月のイタリア・ミサノ大会をモチーフにした「ミサノ・エディション」は、それぞれ日本やイタリアの文化と雰囲気を反映させたアレンジを加えている。 「この取り組みは、音楽とレースを融合させるという、今までにない手法で新しいファンの皆さまにフォーミュラEの魅力を感じてもらうことを目指しています。フォーミュラEはハイレベルの電気技術の集合体であるとともに、モビリティの未来を切り開くものであり、多くの可能性に満ちています。レーフェルトはそれらのイノベーションと情熱をこの曲で表現しています。ローランドとフェネストラズは、ミサノのレース前にこの曲を聞いて集中力と気持ちを高めると思います」と、日産フォーミュラEのゼネラルマネージャー兼日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター トマソ ヴォルペは語った。 日産は持続可能なモータースポーツとして世界的に人気が高まっているフォーミュラEの魅力やレース車両に活用されるイノベーションを、音楽を通して若い世代に広く訴求することを目指す。 シーズン10のサウンドトラック「エレクトリック・レガシィ」はこちら

TAG: #フォーミュラE #レース
TEXT:TET 編集部
自律運転車で運転免許を取得!? ヒョンデとモーショナルが共同開発中の「アイオニック5 ロボットタクシー」で運転試験に挑戦

アメリカ人の約73%は自律走行車を信頼していない ヒョンデは自律運転技術の開発を行うパートナー企業、モーショナル社と共同開発した全電動式の自動運転車両「アイオニック5 ロボットタクシー」が、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで米国の運転免許試験と同様の試験に無事合格する模様を収めたキャンペーンムービーを、YouTube上で公開した。 「IONIQ 5 robotaxi – Hyundai passes the driver’s license test」と題したムービーでは、ひとりの視覚障害を持つアメリカ人女性、パール・アウトローさんとその母親ルースさんへのインタビューから始まる。パールさんは網膜色素変性症という症状により自由な移動ができないうえ、多くの人にとって自立と自由の象徴である運転免許証を取得することもできない。 パールさんとルースさんへのインタビューでは、身体的な障害を持つ人々が日々の生活で抱える移動に関するさまざまな制約や課題を浮き彫りにし、自立を実現するうえでクルマの自律運転技術が確立されることの重要性を強調している。アメリカではじつに5万人もの方々が、身体的および精神的な理由で自ら運転するすることが叶わないのだという。  その一方、あるアンケートの結果ではアメリカ人の約73%は自律走行車を信頼していないことがわかっている。 そこで、ヒョンデは開発を継続しながらも、ネバダ州ラスベガスの一部エリアで実用を始めているアイオニック5 ロボットタクシーが、人間の運転と比べて劣るものなのか検証することにした。自律走行技術の安全性と信頼性を伝えることが目的だが、その検証方法がユニークだ。 アメリカの車両管理局(日本でいうところの運転免許証センターに該当)の認定を受け、25年にわたって運転試験官を務めたキャンディス・ジョーンズさんを試験官として起用。人間が行う運転免許試験と同様のテストを、アイオニック5ロボットタクシーで実施することとなった。そう、人間が操作するわけでなく、自律して走行するロボット車両が公道を走行するのだから、クルマ自体が運転免許を取得していなければ公道は走れないよね? という理論だ。 動画内では実際にラスベガス周辺を走り試験を受講する模様が収められている。道路工事現場の手前でスムーズに減速して車線変更を行なったり、横断歩行者の認識から停止までの挙動など、人間と変わらぬ安定した動作で次々と課題をパス。何事もなく運転免許試験に合格して見せた。 アイオニック5 ロボットタクシーは、先に述べた通りすでに実用的なサービスに供されている。Uberアプリにアクセスし、「UberX」または「Uber Comfort Electric」を選択すると、アイオニック5 ロボットタクシーとマッチングされる可能性がある。自律走行車の配車が可能な場合、Uberはその自律走行車とアプリユーザーをマッチングし、ユーザーが選択すれば配車が確定となり迎えに来てくれる。モーショナル社による自律運転機能の継続的なテスト中は、常に運転席に運転者がいるため、必要に応じて走行中の車両の運転を引き継ぐことができる。 ヒョンデのBEVであるアイオニック5と、自律運転技術の開発企業であるモーショナル社からなるこのアイオニック5 ロボットタクシー。今後もネバダ州ラスベガスのクローズトコースと、公道を使用して自律走行車のさらなるテスト開発を行っていくとしている。 障害により運転免許の取得が叶わない方々や、高齢で運転機能に不安がある方々、およびそのご家族は、自律運転の技術が確立されていくことを大いに期待していることだろう。そんなことを動画のラストシーンで見せるパールさんの笑顔からは感じさせてくれる。この心温まる動画はヒョンデの公式Youtubeチャンネルで公開され、すでに2000万回以上再生されている。ぜひ一度ご覧いただきたい。

TAG: #アイオニック5 #ヒョンデ #動画 #自律運転
TEXT:TET 編集部
ありかも、BYD! 長澤まさみさんを起用したBYDの新CMが放映開始

ドライブ・充電・縦列駐車などのシーンにも注目 2024年4月12日(金)、BYD Auto Japanは、長澤まさみさんを起用したBYDブランドの新CM「ありかも、BYD!出会い」篇、「ありかも、BYD!安全・信頼」篇の放映を全国で開始した。 今回、長澤まさみさんはBYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺さんとともにATTO 3に試乗。ドライブ中も「一晩充電したらどれくらい走るんですか?」「スピーカーにもこだわっているんですか?」などたくさんの質問をし、BYDのクルマの魅力を体感したうえで撮影に挑んだという。 なおCMはYouTubeでも視聴が可能だ。 BYDブランドCM「ありかも、BYD!出会い」篇 30秒(https://youtu.be/WGI6rxZ7650) BYDブランドCM「ありかも、BYD!出会い」篇 15秒(https://youtu.be/fyvoVQq9GbA) BYDブランドCM「ありかも、BYD!安全・信頼」篇 15秒(https://youtu.be/AYAH852TPWwX) 以下、メーカーが行った長澤まさみさんへのインタビューもチェックしてみてほしい。 ──TVCM撮影の感想を教えて下さい。 撮影に入る前にBYD ATTO 3に試乗させてもらって、乗り心地や機能を自分で見て、感じてからの撮影だったので、撮影自体も 「BYDって何だろう?」と設定に近いところから入ることができました。役の気持ちに寄り添いながら、撮影のなかでも実際に触って、機能の良さを実感しながらできたのがとても良かったなと思います。 乗り心地もすごく良かったんですけど、とにかく、安全だな、という気持ちになれて、そこから撮影が始まったので、BYDの良さを私自身の素直な感覚、感情で伝えられそうだな、と思いました。 ──撮影の際にクルマに乗られたと思いますが、「BYD・EVに対してありかも!」と思ったポイントを教えて下さい。 タッチパネルに話しかけるだけで窓の開閉ができるなどテクノロジーが随所に詰まっていて、近未来を感じつつも「相棒感」があり、親しみを持てて安心感がありました。シートもすごく座り心地が良くて、長時間乗っていても疲れないなと思いました。 EVは、どれくらいの距離を走れるのかなって少し不安になる方もいると思いますが、「とても長い距離を乗れるというのが BYD の良さ」という説明をしていただいて納得できました。EVは、手の届かないような高級感があって自分にはちょっとまだ早いかな、と思うこともあるかもしれないですけど、お財布に優しいという風に聞いております(笑)。皆さんが安心して乗れるというのが、BYDの良さだというのを実感しています。 ──新CMのコンセプトにちなみ、最近「ありかも!」と感じた出来事やエピソードを教えて下さい。 クルマで出かけて、いろんな場所で新しい食べ物、珍しい食べ物を食べるのが好きです。野菜が好きなので、よくクルマで出かけては道の駅に行き、その場所の特産物を買って帰ります。 菊芋というお芋を揚げて、醤油とニンニクで和えた物がすごく好きでよく食べています。そうやってクルマで出かけて、いつもは手に取らないものを手に取ってみるっていうのもひとつの楽しみになっていて、これは「ありだな」って思いました。 ──忙しくお仕事されている長澤さんが、EVのように体力や元気を「チャージする」コツや普段実践されていることを教えて下さい。 撮影のなかでも、チャージするアダプターをEVにカチャッと入れるカットもあって、こんなに簡単にできちゃうんだってちょっとびっくりしたんですけど、私も似たようなもので、たくさん寝ればチャージされるんですよね(笑)。最近はお昼寝が好きですね。春になるとちょっと花粉で嫌なこともあるけれど、お昼寝でチャージしています 。 ──視聴者へのメッセージをお願いいたします。 EVって何だろうとか、EVのことがまだわからないなって方も、ディーラーさんに行って是非、試乗してみたり触ってみたりじーっと見てみたり、BYD の良さを実際に生で見ていただけたらなと思います。きっと「EV ありかも!」ってみなさんにも思っていただけるんじゃないかなと思います。私もやっぱり、自分の目で見てみて、外装のかっこよさ、内装の安心感にほっとしました。ぜひ、「ありかも!」 を体験してみてください。

TAG: #CM #長澤まさみ
TEXT:TET 編集部
サソリの毒をまるっと1日味わい尽くせ! アバルト500eの1日試乗キャンペーンが開催中

エンジン音にこだわったEVホットハッチを試すならいま! ステランティスジャパンが展開するサソリのエンブレムでおなじみのアバルトが、ブランド初の電気自動車 「Abarth 500e(アバルト チンクエチェント イー)」の特別試乗キャンペーンとなる「BE A BUDDY!Abarth 500e 1DAYモニターキャンペーン」を開催中だ。 このキャンペーンでは、EVとして生まれ変わったアバルト500eを1日たっぷりと試乗することができる。「EVなのにエンジン音にこだわった」といわれる、サウンドジェネレーターから鳴り響く独特な疑似エンジン音や、電気自動車ならではのさまざまな特長も体感できる絶好の機会だ。 また、キャンペーン参加者には、アバルトオリジナル「ステンレスマグカップ」がプレゼントされる。 根っからのホットハッチ好きだけでなく、ポップな見た目と熱い走りから、老若男女を問わず高い支持を集め、いまだ人気が衰えることのないガソリンモデルのアバルト500/595。その血を受け継ぐEVホットハッチのアバルト500eには、どんなサソリの毒が盛られているのか、この機会に味わってみてはいかがだろうか。 「BE A BUDDY!Abarth 500e 1DAYモニターキャンペーン」開催概要 期間   :2024年4月8日(月)~ 6月28日(金) 特設サイト:https://www.abarth.jp/cp/1day-500e-monitor/ 対象車両 :アバルト 500e ツーリズモ ハッチバック/アバルト 500e ツーリズモ カブリオレ

TAG: #500e #アバルト #ホットハッチ #モニターキャンペーン
TEXT:高橋 優
固体電池を早くも実用化! 中国のEVセダンは競争激化で「価格も航続距離も性能も」驚異的な世界に突入していた

中国EVセダンはゼロヒャク2秒台が当たり前の時代に突入 今回取り上げていきたいのが、中国のEV専門ブランドであるIMモーターの存在です。このIMモーターについては、中国の大手国有企業であるSAICのプレミアムEV専門ブランドとして、同じく中国のテック企業であるアリババなどと共同出資することで設立しました。 2022年の7月中にも、ブランド初のEVとなる中大型セダンのL7の納車をスタートさせながら、2023年の3月中にも、そのL7のSUVタイプとなるLS7の納車をスタートしました。 他方で、IMモーターに関しては、SAICの傘下に属しながらも、その知名度の点で苦戦。よって販売台数も不振が続いていたわけです。 ところが、2023年の9月にワールドプレミアが開催された、3車種目のEVとなるミッドサイズSUVのLS6に関しては、最大電圧875Vという、市販EVでもトップレベルの高電圧プラットフォームを備えることによって、100kWhバッテリー搭載グレードに関しては最大396kWという超急速充電に対応。 また、LS6の発売とともに、高速道路だけではなく市街地における自動運転支援「IM AD」の提供をスタートし、すでに上海などの一部大都市圏において、市街地ADASをリリース済みです。しかも2024年中に、中国全土での市街地ADASをリリース予定でもあります。 さらに、内外装の質感や装備内容に関しても極めて競争力が高く、それでいて、現在LS6は日本円に換算して462万円から発売されていることで、多くの新型EVにとってのベンチマーク的な存在となっています。 そして、このLS6の納車がスタートして以来、IMモーター全体の販売台数も急拡大し、12月については初めて月間1万台の壁を突破するという快挙も達成しました。 さらに、LS6の販売によって勢いづいているIMモーターが、2月末に欧州において開催されたジュネーブモーターショーで初お披露目を行ったのが、ミッドサイズセダンであるL6の存在です。 L6については、全長4931mm、全幅1960mm、ホイールベースが2950mmという、すでにラインアップしていたL7よりもひとまわり小さい、LS6のセダンタイプとなります。いよいよ来月開催される北京オートショーにおいて、中国市場でもお披露目される予定です。 そして、このL6に関するスペックについて、いくつか特筆するべき内容が公開されてます。まずは、0-100km/h加速が2秒台に達するということです。じつはこのミッドサイズセダンセグメントについては、すでに0-100km/h加速のベンチマークが3秒前半から2秒台へと移行している状況です。 もともとのベンチマークはテスラモデル3パフォーマンズが実現していた3.3秒であったものの、それこそ2023年末から納車がスタートしている、ファーウェイのLuxeed S7の最上級グレードRSについても、同じく3.3秒を実現。 そして、2024年元旦から納車がスタートしている、ジーリーのプレミアムEV専門ブランドであるZeekrのミッドサイズセダン007についても、0-100km/h加速は2.84秒と、いよいよ2秒台に突入しています。 また、モデル3に関しても、おそらく第二四半期中にもパフォーマンスグレードのモデルチェンジが行われる見込みであり、それによって、0-100km/h加速も2秒台に突入する見通しです。 よって、この2024年に発売されるプレミアムEVセダンについては、ゼロヒャク2秒台というスペックがベンチマークとなっていくわけであり、今回のL6もそのトレンドに追随してきた格好なわけです。

TAG: #セダン #中国

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「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
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試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
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イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
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