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「ボルボEX30」のインテリアはシンプルだけどこんなにユニーク! [ボルボEX30試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:Volvo, 生方 聡
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「ミスト」の内装

心地よい空間はEX30の魅力

ところで、EX30の日本仕様では「ミスト」と「ブリーズ」という2種類のインテリアが選択可能で、試乗会ではその両者をチェックすることができた。個人的に気に入ったのがミストで、明るいグレーのファブリックがシートだけでなく、ドアパネルやダッシュボードに配されることで、カジュアルで暖かみのある心地よい空間に仕立てあげられているのがうれしいところ。

「ミスト」の内装

薄いブルーのブリーズは、シートにリサイクル素材のファブリックと合成皮革を組み合わせることで上質さが感じられる一方、独特のデザインのデコラティブパネルはリサイクル素材であるという主張が強く、好き嫌いがわかれるかもしれない。

「ブリーズ」の内装

「ブリーズ」の内装

「ブリーズ」の内装

EX30はドアパネルもユニークだ。シンプルなデザインのドアハンドルもさることながら、フロントドアにはパワーウインドーのスイッチやスピーカーがないのだ。

前者はセンターコンソールにあるが、後者はダッシュボード上のサウンドバーにまとめられている。ハーマンカードンのサウンドシステムとの組み合わせでは、標準的なトーン設定だと多少低音が足りないように感じたが、サウンドそのものはとてもクリアで、気持ちの良い音楽を楽しむことができた。

後席に移ると、ヘッドルーム、ニールームともに必要十分なスペースが確保されている。足が組めるほどの広さはないが、センタートンネルがないぶん、足もとはすっきりとしている。

荷室はボディサイズ相応といったところで、リアシートを使用している状態でも70cm今日の奥行きを確保する。フロアは2段式で、下段に設定すると約10cmぶん、スペースを拡大できるのが助かる。

ボンネット下にも“フランク”と呼ばれる収納スペースが用意されていて、充電ケーブルなどを収めておくには好都合だ。

Volvo EX30 Ultra Single Motor Extended Range

全長:4,235mm
全幅:1,835mm
全高:1,550mm
ホイールベース:2,650mm
車両重量:1,790kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:143Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:560km
リアモーター最高出力:200kW(272ps)/6,500-8,000rpm
リアモーター最大トルク:343Nm(35.0kgm)/5,315
バッテリー総電力量:69kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:マクファーソンストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:245/45R19
最小回転半径:5.4m
荷室容量:318L
車体本体価格:5,590,000円
※数値は国土交通省申請値

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