日本でのラインアップと価格も発表
THE EV TIMESとしては、やはり気になるのがEV版の「iX2」。日本では前後モーターにより4WDを構成する「iX2 xDrive30 M Sport」が用意される。モーターの性能は前後ともに最高出力が140kW(190ps)、最大トルクが247Nmで、システムトータルでは200kWと494Nmを誇る。0-100km/h加速を5.6秒で駆けぬける駿足ぶりだ。ボディ床下に搭載されるバッテリー容量は66.5kWhで、一充電走行距離は欧州値で417〜449kmということだから、日本カタログ値は500km前後になるだろう。BMWではプレスデイにあわせて、同日より日本での販売開始を発表。価格は742万円である。
このX2/iX2以上に異彩を放っていたのが、EVコンセプトの「ビジョン・ノイエ・クラッセ(=新しいクラス)」。9月に開催されたIAA(ミュンヘンショー)で世界初公開されたモデルが、早くも日本でお披露目となったのだ。BMWを特徴づける“キドニーグリル”やサイドの“ホフマイスター・キンク”を受け継ぎながら、デザインを研ぎすますことで、BMWらしさを際だたせているのが特徴である。一方、インテリアでは、フロントガラス全幅にわたり情報を表示する「BMWパノラミック・ビジョン」を初採用する。
BMWはノイエ・クラッセの市販版を2025年まで市場に投入する予定で、そのバリエーションは6モデルに及ぶという。BMWの新しい時代の幕開けを示すニューモデルのデビューがいまから楽しみである。
BMWブースでは、X2/iX2、ビジョン・ノイエ・クラッセの他にも、「i4」「i5」「iX」「i7」など、さまざまなEVが展示される。この機会にEVによる新しい時代の“駆けぬける歓び”を体験してみてはいかがだろうか。