電動SUVにして最高速度は240km/hを達成
パワートレーンについては、既に報じられている通り、フロントとリアのツインモーター構成で、ノーマルでも617hpを発生。さらに、オプションの「AMG DYNAMIC PLUSパッケージ」を装着した場合には、最高出力が677hpまで引き上げられ、最高速度も149mph(約240km/h)となる。
ただし、このフルパワーが解放されるのはドライブプログラムで「レーススタート」を選択した場合に限られ、普段使いに適した「コンフォート」では80%の493hpに制限される。もっとも、493hpでもEQE 500 4MATICを大幅に上回るパワーだから、街乗りで物足りなさを感じることはまったく無いはずだ。
なお、航続距離は最大455kmとされ、パワーアップに伴いEQE 500 4MATICの552kmに比べて減少している。
足回りでは、強力なパワーと約2.7トンという重量級の車体に対応してフロントブレーキが6ピストンタイプとなる。もっとも、オプションで軽量なカーボンセラミックブレーキも用意されるから、予算が潤沢ならバネ下重量が減り乗り心地にも効くこちらを選ぶのがベターだ。
最後に、年内にも導入される日本市場での価格を予想してみよう。ここで、先述のとおり米国でのスタート価格は日本円にすると約1,565万円だが、残念ながら米国ではどのメーカーも価格設定が相対的に安い。参考まで先日デビューしたセダンのメルセデスAMG EQEは日本国内でのスタート価格が1,925万円となっている。そのため、SUVバージョンでは2,000万円の大台を超えるとみられる。
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