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コンパクトSUVセグメントをリードするのは「iX1」かもしれない [BMW iX1試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認
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電費も優秀。けど充電には多少の不安も

気になる電費は、コンパクトSUVとして優秀な数字をマークした。iX1のカタログ値は、WLTCモードで155Wh/km、WLTC-Hモード(高速道路モード)で162Wh/km。1kWhあたりの距離で表すと、それぞれ6.5km/kWh、6.2km/kWhになる。これに対して、比較的空いた郊外の一般道では7.6km/kWh、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)を用いて高速道路を100km/hで巡航したときには6.7km/kWhとカタログ値を上回り、コンパクトSUVセグメントのEVとしてもまずまずの低電費といえる。

一方、最高130kWに対応するという急速充電については不安な部分も。90kW級と150kW級の急速充電器を何度か利用したが、いずれの場合も出力は60kW前後にとどまり、期待をやや下回る結果になった。それでも、最近、高速道路に増えている「マルチタイプ急速充電器」などに対応しているのは心強い。

室内の広さにも触れておこう。EV専用設計の「日産アリア」や「フォルクスワーゲンID.4」などと比べると、iX1はホイールベースがやや短く、そのぶん、後席のレッグルームは狭いが、それでも大人がギリギリ脚が組める広さを確保しており、窮屈さとは無縁だった。ラゲッジスペースも奥行きは通常でも90cm、後席を倒せば150cm以上に広がる。X1と比べて10〜50L狭いといえ、ボディサイズ相応のスペースを確保している。

こうして見ると、iX1は性能、装備、パッケージングなどすべて高いレベルにあり、加えて4WDでありながら700万円を切る価格を実現するなど、コンパクトSUVセグメントでは一二を争う魅力的なクルマに仕上がっている。それだけに、今後はiX1がこのクラスのベンチマークとして注目を集めそうだ。

BMW iX1 xDrive30 M Sport

全長:4,500mm
全幅:1,835mm
全高:1,620mm
ホイールベース:2,690mm
車両重量:2,030kg
前後重量配分:前1,030kg、後1,000kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:155Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:465km
システム最高出力:200kW(272ps)
システム最大トルク:494Nm(50.4kgm)
フロントモーター最高出力:140kW(190ps)/8,000rpm
フロントモーター最大トルク:247Nm(25.2kgm)/0-4,900rpm
リアモーター最高出力:140kW(190ps)/8,000rpm
リアモーター最大トルク:247Nm(25.2kgm)/0-4,900rpm
バッテリー電力量:66.5kWh
モーター数:前1基 後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:4WD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:225/55R18
最小回転半径:5.6m
荷室容量:490L
車体本体価格:6,980,000円

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