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無数のスリーポインテッド・スター、開かないボンネット!? [メルセデス・ベンツEQE試乗記]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認, 烏山 大輔, メルセデス・ベンツ日本
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話題の「MBUXハイパースクリーン」が選べるのはEQE 53 4MATICだけ

フロントマスクを特徴づけるブラックパネルに加えて、室内にもスリーポインテッド・スターが散りばめられている。ダッシュボードを彩る大きなパネルにも、リングのないスターマークが整然と配置されているのだ。しかも、夜間には無数のスリーポインテッド・スターが光を放ち、乗員の目を楽しませてくれるのもうれしい。

一方、昼間の眺めは、助手席前の広大なパネルがやや素っ気なく思えてしまう。それもそのはずで、ここは「MBUXハイパースクリーン」があるべき場所なのだ。この装備は、運転席のコクピットディスプレイ、中央のメディアディスプレイ、助手席のフロントディスプレイを1枚ガラスのワイドスクリーンで覆ったもの。メディアディスプレイとフロントディスプレイには有機ELが用いられ、助手席の乗員にかぎり目の前のディスプレイで動画などが楽しめる。それ以上に見た目のインパクトが強く、MBUXハイパースクリーンがあるのとないのとでは、まるで別のクルマのようだ。

ただ、MBUXハイパースクリーンはオプションのデジタルインテリアパッケージ(価格は99万8,000円!)として提供されるうえ、試乗したEQE 350+では選択不可能。つまり、EQE 350+では、最新のSクラスやCクラス同様、コクピットディスプレイとメディアディスプレイが独立したコクピットとなるのだ。MBUXハイパースクリーンを手に入れたければ、現状ではEQE 53 4MATICを選ぶか、いっそのことEQS 450+にグレードアップする必要がある。なんとかEQE 350+でも装着できるようになるといいのだが。

Mercedes-Benz EQE 350+

全長:4,970mm
全幅:1,905mm
全高:1,495mm
ホイールベース:3,120mm
車両重量:2,390kg
前後重量配分:前1,150kg、後1,240kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:176Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:624km
リアモーター最高出力:215kW(292ps)/3,559-15,913rpm
リアモーター最大トルク:565Nm/0-3,559rpm
バッテリー電力量:90.6kWh
モーター数:後1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:RWD
フロントサスペンション:4リンク式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:255/45R19
最小回転半径:4.9m
荷室容量:430L
車体本体価格:12,510,000円
※AMGラインパッケージ、パノラマスライディングルーフ装着車

このサイズでこの電費!? 予想を超える低電費に驚き!に続く

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