Contents
充電だけの時間は36分
今回注目したのは、充電のためだけに過ごす時間。内燃機関のクルマ(以下ICE)でも、ドライブの途中で休憩したり食事をしたりすることがありますので、実際に充電している時間から休憩などを差し引いた待ち時間がどの程度なのか、つまり、ICEに比べてどのくらい余分に時間がかかるかを計ってみることにしました。
充電だけの時間を短くするための作戦としては、できるだけ充電速度の速い(充電出力の高い)急速充電器を選ぶこと。つまり、駿河湾沼津SAと浜松SAを上手く利用することです。とはいえ、休憩や食事のタイミングがこれらのSAを通過するときにちょうどあうとはかぎりません。そのあたりは臨機応変に対応するつもりで、5月のとある金曜の早朝、都内某所を出発しました。スタート時点でのバッテリー残量(SOC)は81%、走行可能距離は351kmでした。
首都高〜東名〜新東名と乗り継いで、最初に休憩したのが駿河湾沼津SA下りです。この時点でSOCは46%、走行可能距離は226km。昼食にはまだ早い時間だったので、150kW急速充電器を利用しつつ、ここでは短時間の休憩と仕事のメールチェックのみとしました。充電のためだけに停まっていた時間はゼロで、この間に13.8kWh充電できました。
次の浜松SA下りでは150kW急速充電器でガッツリ充電。ここで昼食にする予定でしたが、お腹が空いていなかったので休憩だけに。30分の充電でID.4は腹八分目までSOCが回復し、走行可能距離も205km延びました。充電のためだけに停まっていた時間は20分でした。
その後、東名阪道の御在所SAでようやく昼食。休憩と食事に23分かかり、ID.4はふたたび腹八分目に(笑) 充電のためだけの時間はゼロです。そのまま鈴鹿サーキットに入りましたので、往路における充電だけの時間はわずか20分でした。
それから3日間を鈴鹿で過ごしましたが、宿泊したホテルに普通充電器はなく、次に充電したのは日曜日夕方の帰り道、新東名の岡崎SA上りが最初でした。ただ、ここは高い出力が期待できないので、休憩が終わるとすぐにSAを出発。浜松SA上りに到着したのはちょうど夕食のタイミングでした。なんとか30分以内に休憩と食事を済ませてクルマに戻るとSOCは76%まで回復していました。
最後の充電は駿河湾沼津SA上り。この時点でSOCは46%、走行可能距離は184kmで、余裕をもって帰宅したかったので80%まで充電しました。これに要した時間は26分で、うち16分が充電のためだけの時間です。ということで、帰路における充電だけの時間はこの16分のみ。往復あわせても36分と、予想していたよりもずっと短い時間で済んだことに驚いています。高性能の急速充電器と電費の良いID.4の成せるワザですね!
ちなみに、今回充電した6ヵ所は、運良く充電待ちはありませんでした。余分な時間がこの程度なら、次の鈴鹿往復もID.4で行こうかと思っています。