EVが創造する新たな室内デザイン
エンジンがないだけでなく、ラジエターや排気管、そして変速機などもいらないことにより、EVは部品点数が少なく、簡素化された車体は、客室の前後に荷室を設けることも不可能ではない。容量の多少はあるが、テスラは車体前後に荷室を設けている。ちょっとした機能性の違いではあるが、EVならではの空間活用法だろう。
将来的には、トヨタのコミューターEVバスである「e-Palette(イー・パレット)」のように箱型で、室内空間を最大に広げたEVが、公共交通や物流などで活躍するかもしれない。車体寸法もこれまでのエンジン車の概念を超えた発想によって、快適に移動できながら、小型で邪魔にならないクルマの大きさや姿が、創造されていくのではないか。そうなってはじめて、EV時代の到来といえるだろう。