コラム
share:

[最新版・補助金情報]令和4年度補正予算CEV補助金の申請受付が3月23日(木)に開始


TEXT:生方 聡
TAG:

4月以降の登録では補助金が減額するモデルも

令和4年度当初予算で実施されてきたCEV補助金が2022年12月16日に予算額に達したため、その前日の12月15日で補助金の受付が終了。これに代わり、令和4年度補正予算によって、CEV補助の事業は引き続き行われる。ただし、車両が登録された日によって、補助金が減額になることがあるので注意が必要だ。

具体的には、2022年11月8日から2023年3月31日までに登録された車両に関しては、前ページで説明した令和4年度と同じ補助額が受け取れる。一方、2023年4月1日以降に登録された車両については、補助金の算出方法は基本的には同じだが、次の制限が加わるのだ。

  • 税抜840万円以上の高額車両は補助額を0.8倍した金額に
  • 補助金の上乗せには外部給電機能に加えて、省エネ法トップランナー制度の2030年度燃費基準の対象となることが必要(型式指定自動車)

さらに、基準となる電力消費率が令和4年度当初予算では176.2だったが、令和4年度補正予算では174.7となり、電費が同じでも補助金の額は少なくなる計算だ。

税抜840万円以上の高額車には、「アウディe-tron」、「ジャガーIペース」「テスラ・モデルX」「BMW iX」、「ポルシェ・タイカン」「メルセデス・ベンツEQE」などが該当し、高価格・高性能の輸入EVを買おうという人には、ちょっと気になる変更である。

経済産業省の資料によれば、高額車両の補助金を減らしたのは、「価格低減を促す観点から」とのことだが、具体的に補助金の額がどう変わるのか、試算してみよう。

たとえば、「アウディe-tronスポーツバック55クワトロSライン」(税抜1137万2727円)の場合、令和4年度の補助金額は、

3,000×(423ー160)×176.2÷236+50,000=639,075円

の63万9000円だが、令和5年4月からは、

3,000×(423ー160)×174.7÷236+50,000=634,060円

となり、これを0.8倍した50万7000円に減額となる。

一方、外部給電機能がある「メルセデス・ベンツEQE 350+」(税抜1134万5455円)では、

4,000×(624−160)×174.7÷176+50,000=1,892,290円

となり、上限額の85万円を超えているので、85万円を0.8倍した68万円が補助される。上限額が65万円のモデルなら52万円である。

つまり、税抜840万円以上の高額車両は現在の約2割減、最大17万円の減額になるのだ。

具体的な補助金額や申請方法については、下記の「令和4年度補正 CEV補助金(車両)のご案内」を参照のこと。

https://www.cev-pc.or.jp/hojo/cev.html



TAG:

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
BEV大国の中国で販売が失速! ここ数年でPHEVのシェアが伸びていた
中国市場でファーウェイのEVが爆発的人気! ライバルを凌ぐ激安っぷりと超豪華内装のAITO M9とは
more
ニュース
建設機械のEV化が加速中! 好調な日本メーカーに舶来のボルボ・グループはどう挑むのか?
水素燃料電池車となってCR-Vが国内復活! 外部給電も充電もできる「ひと味違うFCEV」の姿を徹底解説
「ゴジラ×コング 新たなる帝国」にフォルクスワーゲン「ID.4」が登場! コラボを記念したフェアをディーラーにて開催
more
コラム
EV推進の急先鋒日産が欧州でリーフの販売を終了! BYDが勢いを増すなか欧州市場の戦略はどうなる?
50万円EVでお馴染みの「ウーリン」が500km走れるコンパクトEVを200万円でリリース! BYDも驚異の値下げでEV価格戦争が激化している
新たなEV購入補助金は「メーカーの充電設備充実度」「車両性能」などで異なる! 中韓EVはかなり厳しい結果に
more
インタビュー
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
災害に強いクルマは「PHEV+SUV+4WD」! 特務機関NERVがアウトランダーPHEVを選ぶ当然の理由
more
試乗
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
誰もが感じる「ポルシェに乗っている」という感覚! ポルシェはBEVでもやっぱりスポーツカーだった
佐川急便とASFが共同開発した軽商用EV「ASF2.0」に乗った! 走りは要改善も将来性を感じる中身
more
イベント
日産がフォーミュラE「Tokyo E-Prix」開催前スペシャルイベントを開催! 六本木ヒルズアリーナに1夜限りのサーキットが出現
全国約30カ所を巡る! BYDが展示&試乗イベント「Hello! BYD Caravan」を開催
ヒョンデの話題のEV「コナ」&「アイオニック5」に乗れる! 6都道府県で試乗会を開催
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択