ニュース
share:

フォード、北米の複数の生産工場でEVの生産を拡大


TEXT:栁 蒼太
TAG:

フォードは、顧客の高まるEV需要に応えるため、クアウティトラン、デトロイト、カンザスシティの製造拠点でマスタング・マッハ-E、F-150 ライトニング、 E-トランジットなどの人気EVモデルの生産を拡大する。

また、2023年に販売を予定している新型4車種(Super Duty、Ranger、Mustang、Escape)の販売準備も進める。

フォードの販売状況は?

フォードはアメリカの自動車総合ブランドとしてNo.1の販売台数を誇り、またトラックやSUVの車両分野でもトップだ。 なお、フォードの電気自動車の販売台数は68%増加している。2月のフォードの米国市場シェアは、21.9%の販売増に後押しされ、1.4ポイント増の13.3%となっている。

人気EV「マスタング・マッハ-E」、ピックアップトラックを増産

メキシコでは、すでにマスタング・マッハ-Eの増産に着手しており、工場のオペレーションを変更することで、時間当たりの生産台数をほぼ倍増させることが可能となった。同社は、年末までに年間生産台数を21万台にすることを目標としている。

ところで、マスタング・マッハ-Eは、2022年の米国のEV販売台数でフォードを2位に押し上げている。同車種の顧客の3分の2以上は他メーカーからの顧客となっており、フォードに新しい顧客をもたらす、重要な車種となっている。

ミシガン州のルージュ電気自動車センターでは、ベストセラーのEVピックアップトラック「F-150ライトニング」の生産台数を3倍に増やすことを計画、2023年末までに年間生産台数15万台を達成する目標を立てている。

ところで、米国で最も売れている電気トラックであるF-150ライトニングは、2022年に記録した15,617台に加えて、2月までの販売台数が3,600台となった。F-150ライトニングの増産のために、フォードはミシガン州の3工場に20億ドルを投資し、3,200人の組合員の雇用を増やすとしている。

EV拡大のその先へ

日本市場から撤退してしまいいまやあまり馴染みがないフォードであるが、米国を中心とした業界の先駆者であることはいうまでもない。同社には、あまり日本では聞かない、装備を備えた車も存在する。例えば、先述したF-150ライトニングに目を向けたい。同車種は、他のEVを車車間充電できる機能をオプション設定している。これは「プロパワーオンボード」と呼ばれるもので、発電機と大容量バッテリーシステムによって、他のEVを車車間充電することができるのだ。

このようなユニークな機能性を備える車種もラインナップする同社が、生産を飛躍させ、どのようなモビリティの未来を創っていくのが楽しみだ。

TAG:

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
新型リーフを筆頭に世界中に新型EVを投入して戦力底上げ! 日産が今後の経営戦略を発表
BEV用の新開発プラットフォーム「PPE」初採用! アウディQ6 e-tron/SQ6 e-tronがついに日本デビュー
交換式バッテリーの実用化は商用・フリートから! 米Ample社と三菱ふそうが提携し都内で実証実験開始
more
コラム
結局「全固体電池」ってなに? どんなメリットがある? 「夢の電池」と言うには時期尚早な次世代バッテリーの中身
「セダンであり、5ドアクーペであり、SUV的でもある」という謎の表現! でも確かにカッコイイ「ボルボES90」をデザインのプロはどう見る?
そういや「スマートグリッド」ってドコいった? EVを蓄電池として利用する流れのいま
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
more
イベント
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
売り物ではなく概念を展示するモデリスタ! 正体不明なトヨタbZ4Xはブランドの「新化」という概念を示すスタディモデルだった【大阪オートメッセ2025】
子どもに大人気の電動バギーに大迫力のエアロキットや色が変わるフィルムまで登場! 大阪オートメッセのEV関連出展物はどれもユニークすぎた
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択