イベント
share:

「大阪オートメッセ2023」に見るEV最新事情


TEXT:田中 誠司 PHOTO:田中 誠司
TAG:

BYDの勢い、鮮明に

EVゾーンに隣接して大規模な独立コーナーを設けて注目を集めたのが、話題の中国メーカー「BYD」。照明のカラーが妖艶なブースには、ファッショナブルな男女のモデルたちとともに、発売されたばかりのEVコンパクトSUVである「ATTO3(アット3)」、コンパクトEVの「DOLPHIN(ドルフィン)」、プレミアムEVセダンの「SEAL(シール)」が展示され、独自の世界観を披露していた。

会場外の特設コースではアット3の試乗イベントも実施。初めて一般カスタマー向けに、ナビゲーションを含む車載システムが日本語化され、株式会社プレミア・エイドが提供するSOSコール・システムも搭載した完全な日本仕様車の試乗機会が設けられた。

一般展示ブースでEVの姿は少なかった

EVの一般レベルへの普及が途上である中、一般展示ブースにおけるEVの存在感はまだまだこれからという印象だったが、1980年代のカローラ・レビンをベースとする電気自動車トヨタ「AE86 BEVコンセプト」は興味津々な多数のファンに囲まれていたほか、今後京都で稼働するカーシェアリングサービスに設定される「サクラ e-シェアモビ 京都コンセプト」も華やかに展示された。

いっぽう目立たないスペースながら、大阪府はトヨタ「C+pod」(シーポッド)をベースにした公用車に非接触充電設備を装着した実証実験車両を展示。大阪市淀川区の株式会社ダイヘンが手掛ける非接触充電システムは、700Wと出力は限られるものの、C+podのような超小型EVであれば15時間で満充電に達する。不特定多数が利用し、そのたびに充電をしてもらえるかわからない公用車に向いたシステムだと大阪府の担当者は話す。

EVが大挙して一般展示ゾーンに現れるのはまだまだ先の話しでしょうか、と大阪オートメッセの開催をリードする交通タイムス社の宮木敏也社長に訪ねたところ、「いやいや、こういうところに出ていらっしゃる方々は勢いがありますから、きっとすぐだと思いますよ」とのこと。来年の勢力図はどう塗り替わっているのかが楽しみだ。

 

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
EVミニバンは誰が買うのか? VWが明かした意外な「ID.Buzz」の購入者像
フォルクスワーゲン「ID.Buzz」がついに日本上陸! 日本試乗で唯一となるBEVミニバンは888万9000円から
これがウワサのN-ONE EVなのか? ホンダの新たな小型EV「スーパーEVコンセプト」が7月のグッドウッド2025で走る
more
コラム
「風が吹けば桶屋が儲かる」的な理屈がいまEVでも起こっている! 充電スポットがあるとお店が儲かるのはナゼ?
イーロンマスクの動きで不買運動まで起こったテスラ! EVが伸び悩むいまこの先の戦略はどうなる?
ヒョンデ・インスターは本当に脅威か? 日本にも安いEVはあるぞ!!
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択