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[ボルボC40/XC40リチャージ試乗記]EVブランドへと向かうボルボの先鋒 その1 選べる4タイプ


TEXT:生方 聡 PHOTO:交通タイムス社

40シリーズのEV化は既定路線

ところで、EVにはアウディQ4 e-tronやフォルクスワーゲンID.4のようにEV専用プラットフォームを用いる例が増えてきた。一方、ボルボ40シリーズが用いるCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)はEV専用プラットフォームではないが、PHEVやEVでの利用を前提に開発されたという。おかげで、大容量の駆動用バッテリーを搭載するXC40リチャージと、そのガソリンエンジン仕様とで、室内やラゲッジスペースが変わらないという。

前述のとおり、C40/XC40リチャージには2モーターのリチャージ・ツインモーターと、1モーターのリチャージ・シングルモーターという2種類のグレードが用意されている。リチャージ・ツインモーターは、150kW(204ps)のモーター2基で前後のタイヤをそれぞれ駆動する4WD方式を採用。一方、リチャージ・シングルモーターは170kW(231ps)のモーターで前輪のみを駆動する。搭載するバッテリー量も異なり、リチャージ・ツインモーターでは78kWhのバッテリーで484kmの航続距離を達成するのに対して、リチャージ・シングルモーターではバッテリーの量は69kWhと少なめだが、パワーを抑えたぶん航続距離は502kmを達成。どちらの仕様も、このサイズのEVとしては十分な性能を確保している。

<つづく>

Volvo C40 Recharge Ultimate Twin Motor
全長:4,440mm
全幅:1,875mm
全高:1,595mm
ホイールベース:2,700mm
車両重量:2,150kg
前後重量配分:前1,100kg、後1,050kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:188Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:484km(WLTCモード)
最高出力:150kW(204ps)/4,350-13,900rpm(前後とも)
最大トルク:330Nm(33.6kgm)/0-4,350rpm(前後とも)
バッテリー総電力量:78kWh
モーター数:前1基、後1基
トランスミッション:1速固定式
駆動方式:4WD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:前235/45R20、後255/40R20
最小回転半径:5.7m
荷室容量:413L
車体本体価格:7,590,000円
Volvo XC40 Recharge Plus Single Motor
全長:4,440mm
全幅:1,875mm
全高:1,650mm
ホイールベース:2,700mm
車両重量:2,000kg
前後重量配分:前1,090kg、後910kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:159Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:502km(WLTCモード)
最高出力:170kW(231ps)/4,919-13,900rpm
最大トルク:330Nm(33.6kgm)/0-4,919rpm
バッテリー総電力量:69kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定式
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:マルチリンク式
フロントブレーキ:ディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:前235/50R19、後255/45R19
最小回転半径:5.7m
荷室容量:452L
車体本体価格:6,390,000円

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