ライト形状を変更し直線のイメージに テスラがモデルYのフェイスリフトを実施しました。果たして、モデルYジュニパーは現行モデルと比較して何が変わったのか。そして2025年に日本で購入できる電動SUVたちと比較してどれほどの競争力を有しているのかを解説します。 今回、正式発売がスタートした新型モデルY、通称ジュニパーについて、現行モデルと比較してどこが変更されたのかを確認しましょう。 まず、エクステリアデザインについて、フロントとリヤのライト形状が大幅に変更。いままでの丸みを帯びたデザインからサイバーキャブでも採用された直線のイメージへと変更されています。 また現在、新型モデルYを注文すると初回生産限定グレードである「Launch Series」となります。ホイールは20インチのHelix 2.0ホイールのみ選択可能です。ちなみに中国市場では19インチのCrossflowホイールも選択可能であり、今後に導入される通常グレードにおいて選択可能になるはずです。 インテリアデザインは、新型モデル3における変更点の多くが踏襲されました。後席にもタッチスクリーンを追加しながら、センタースクリーンは15.4インチOLEDディスプレイにアップグレードされ、さらにヌルサクともいうべき滑らかな操作性を実現。車両全体を取り巻く256色ものアンビエントライトや、さらにLaunch Seriesの場合は、専用ロゴマークをリヤテールゲートバッジやキッキングプレート、ワイヤレス充電器、プロジェクションライトにそれぞれ搭載されます。 その一方で、注意するべき点もいくつか存在します。まず、音響システムについて、旧型では全グレード標準で14スピーカーシステムでしたが、新型ではロングレンジグレードのみ16スピーカーにアップグレード。一方でRWDグレードは9スピーカーと減っています。RWDグレードにはサブウーファーが搭載されないことから、音響体験という点でマイナス材料になりそうです。 また、新型モデル3とは異なり、左側のウインカー機能のみウインカーレバーを復活させてきました。新型モデル3の操作性における最大の問題点が、ステアリングにウインカーボタンを内蔵してレバーを廃止してしまった点です。これは、日本国内でも操作性が悪いときがあり、ラウンドアバウトが存在する海外ではとくに不評でした。他方で、ギヤシフトとオートパイロット起動を操作する右側のレバーは廃止されました。