テスラの勢いが落ち気味に
そしてEV人気車種ランキングトップ20は中国勢が完全に独占し、テスラ以外の海外勢が姿を消しました。元々2026年ごろに各社の新型EVモデルが続々市場に参入し、中国勢を押し返すという見立てが多かったわけですが、蓋を開けてみると海外勢が盛り返すどころか、さらに中国勢の存在感が増している様子が見て取れます。

ちなみに2026年1月から4月までの累計EV販売台数を2025年同期と比較すると、
・テスラ・モデル3の販売台数が前年比で減少
・BYDのほぼすべての人気モデルの販売台数が前年比で減少
・トヨタ bZ4Xの販売台数が約5万台と急拡大
などの動向が読み取れます。なかでもbZ4Xが新型へモデルチェンジされ、世界戦略車として世界全体で販売台数が増加しているという点は頼もしい動向でしょう。2026年を通してランキングトップ20を維持できるのかに注目です。
次に、自動車ブランド別のEV販売台数を前年同月と比較します。トップからBYD、テスラ、ジーリー、リープモーター、フォルクスワーゲンと続きます。トピックとしては、
・BYDは前年比で販売台数を減らしているものの、DenzaやFCBブランドが急成長しており、BYDグループ内のカニバリゼーションが一部で発生
・ジーリーが前年比でマイナス成長
・リープモーターが急成長してフォルクスワーゲン超え
・トヨタが急成長し、EVシフトで先行するフォルクスワーゲンに接近
などの最新動向が読み取れます。とくにジーリーは中国国内での販売割合が高く、大衆EV市場の競争環境の激化などが要因と考えられます。実際に大衆EV販売でリープモーターが急成長しており、BYDだけでなくジーリーのシェアも奪っている可能性が考えられそうです。リープモーターは2026年の販売目標を100万台に設定しており、EV販売のみで日本のスバルやマツダに迫る販売規模となるのかにも注目でしょう。

そしてbZ4Xの販売好調などによって、トヨタがEV市場で存在感をますます高めています。2025年末以降に順次投入されている新型bZ4Xをはじめとして、bZ4Xツーリング、C-HR、アーバンクルーザー、bZ7、新型RAV4、ハイランダーEVなどといった新型EV攻勢で、フォルクスワーゲンを超えることができるのかに注目です。
最後に、自動車グループ別の販売シェア率も確認します。左がBEVとPHEVの合計、右がBEV単体のシェア率を示していますが、なかでもBYDがBEVのみの販売シェア率で12.1%を確保しており、PHEVを含めなくとも世界トップの販売シェア率を達成しています。また、2026年中盤以降の見どころについて、
・ジーリーグループが競争激化のなかで2026年も成長を続け、テスラの販売シェアを超えることができるのか?
・テスラはモデル3の販売減少分を、東アジア地域のモデルYシリーズの需要増加によってカバーし、前年比で販売増加できるのか?
・BYDは、第二世代ブレードバッテリーを搭載するモデルの需要増加によって、前年比で販売増加を実現できるのか?
これらの動向に注目しながら、下半期に世界がどれほどEVシフトを進めることができるのかに期待していきたいと思います。
















































