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買ったあともクルマが勝手にマイチェンしていく! テスラの楽しみは「アップデート」にあり!!【テスラ沼にはまった大学教授のEV生活・その11】


TEXT:琴條孝詩 PHOTO:TESLA/TET編集部
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テスラはもはやクルマではなくデバイスだ

そして毎年年末のお楽しみが、いわゆる“ホリデーアップデート”である。2025年版も12月上旬から展開が始まり、実用機能と遊び心のある機能がまとまって投入された。クリスマスプレゼントのような大型更新であることが多く、オーナーとしては「どんなサプライズが来るのだろうか?」とワクワク感が止まらない。

ちなみに2025年の日本でのホリデーアップデートで実際に配信された主な内容をいくつか紹介しよう。そのなかには、現時点で携帯電話通信網につながる月額1990円のプレミアムコネクティビティ加入が必須のものもある。

・ナビ画面まわりの表示改善……行動履歴から推測される現在の目的地を提案してくれる。お気に入り地点を並び替えるなど地図表示の見え方や案内まわりの変更。

・ドッグモード ライブ アクティビティ……ペットを車内に置き去りにしてきたときに手元のiPhoneでその様子を動画で観ることができる。

・電話機置き忘れ通知……最新型のスマートフォンが車内に置き忘れているときにチャイムで知らせてくれる。

・オンボーディングガイドの追加……初期設定や基本操作を案内するガイドを表示。

・サンタモードの演出強化……通常は、道路上での現状を伝えるディスプレー上のマイカーを、サンタが乗るソリのイラストに変更する機能なのだが、その表示が雪だるま・ツリー・3Dディスプレイなどさらに豪華になった。

サンタモードのイメージ

・トロンモードの追加……映画『トロン』にインスパイアされたディスプレー表示と走行音の新オプションが加わった。

・フォトブース(車内カメラを使った自撮り機能)……撮った写真をフィルター・ステッカー・絵文字で加工し共有可能。

フォトブースのイメージ

・セキュリティ関連や細かなUI改善……細部の使い勝手や表示の変更。

3D建物表示のナビ改善……地図上のナビゲーション画面で、周辺の3D建物が表示されるようになり、街なかでの視認性が向上。

・ダッシュカムビューアのアップデート……スマートフォンでドライブレコーダの記録をより詳細に確認できる。

2026年もすでに2回のアップデートがあった。これらのアップデートは、見た目こそ地味だが使ってみるとかなり実用的な更新だった。車両が解錠されているか認識済みキーが近くにある状態なら、左後席ドアハンドルを3秒引くことで充電を停止し、ケーブルをロック解除できるようになった。充電コネクター側に解除ボタンがない場合や、アダプターが抜けにくい場面では、かなり助かる改善だ。また、表示まわりの変化もあった。設定メニューの「オートパイロット」という名称が「ドライブアシスト」に置き換えられ、「ナビゲート・オン・オートパイロット」も「ナビゲート・オン・オートステアリング」に変更された。

ナビゲート・オン・オートパイロットの画面表示

このほか、体感できるもの・できないものを含め、細かい乗り心地や機能追加、センサーの感度変更などさまざまなものがアップデートされている。海外では、SNSのXですでにサービスされている生成AI「Grok」でナビ操作などもできるようだが、日本ではまだ搭載されていない。

それにしても、この体験はやはり独特だ。ある日、スマホに通知が来る。車両がWi-Fiにつながっていれば、その場で更新を指示できる。そして次に乗り込むと、見慣れたはずのマイカーが少しだけ新しくなっている。これが、テスラのいちばん気もちいいところなのだ。

これまでの自動車は、買った瞬間が性能のピークで、あとはただ古びていくだけだった。ソフトウェアの更新は可能でも、ディーラーにもち込んで、半日以上預けて、という時間のかかる仰々しい作業が必要だった。ところがテスラは、その“当たり前”をずいぶん軽やかにひっくり返した。クルマなのに、スマートフォンみたいに進化する。いや、もしかすると、巨大なスマートデバイスにタイヤを4つ付けた乗り物、といったほうが近いのかもしれない。そう思うたびに、私はやっぱりこのクルマにワクワクしてしまうのである。

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