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前年同月比で6000%って何が起こってる? 衝撃的な「bZ4X」の売れ行きの影にあるトヨタの本気っぷり


TEXT:桃田健史 PHOTO:トヨタ/THE EV TIMES
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トヨタbZ4Xが売れに売れてる!

今年に入ってから、トヨタ「bZ4X」販売好調というネットニュースをよく目にするようになった。2025年10〜12月期では日産「リーフ」を抜いて国内EV(登録車)販売で1位に躍り出て、2025年12月の実績はbZ4Xが762台で前年同期比4233.3%という急激な伸びだ。直近の2026年1月実績では1651台(6604%)で、リーフはもとより、「フォレスター」「RAV4」「スイフト」よりも売れている。結果、マイナーチェンジ後の受注開始の10月9日から1月末までの累計受注数は1万4000台を突破した。これは月販目標1700台を大きく上まわる快進撃だ。

トヨタbZ4Xのフロントスタイリング

bZ4Xは「ソルテラ」の兄弟車としてトヨタとスバルが共同開発した初めてのEV。国内発表は2022年4月で、その後に2回のマイナーチェンジを行ってきたが、今回は技術的にはビッグマイナーチェンジといえるほど大きな変化がある。EVとしての性能拡充と、クルマとしての走りの進化だ。

具体的には、電池容量の拡大により、満充電での航続距離が伸びた。FWD(前輪駆動車)で746km(WLTCモード)、4WDでは678kmだ。また、低温での急速充電時間についても、バッテリーのプレコンディショニング機能によって改善された。外気温マイナス10度でも出力150kW(SOC10〜80%)で約28分だ。

モーターの出力も上げた。4WDでは前輪モーター出力を従来型の約2倍とし、システム出力は252kWまで引き上げた。結果、0-100kmh加速は従来型の6.9秒から一気に5.1秒に達している。また、サスペンションのセッティングとモーター制御技術を駆使して、乗り心地ではクルマ全体の揺れを抑制し、いわゆるフラットライドを実現。4WDではアクセルとハンドル操作からタイヤ荷重や横Gを推定して最適な前後トルク配分とし、ドライバーが運転の予見性を高めることができる。

トヨタbZ4Xの走行シーン

実際に走行してみると、過去2回のマイナーチェンジと比べて「クルマとして別物」に感じるほど、乗り心地とハンドリングがよくなったことが乗ってすぐにわかる。

さらに、価格面では国や地方自治体の購入補助金などにより、ハリヤー(ハイブリッド)などと同レベルになるよう考慮したことも、大きな購入動機になるであろう。

こうして大きな進化を遂げたbZ4Xだが、トヨタとして積極的な宣伝活動をしているようには見えない。

自社ホームページでは、従来型との比較を丁寧に紹介したり、開発者らのコメントを掲載しているが、そうしたトヨタの「もっといいクルマを作ろう」という真正面からの思いが、ディーラーにとって「売りやすい商材」になっている。

トヨタbZ4Xのホームページ

2026年前半は、新型リーフやスズキeビターラの新車デリバリーが本格化し、また夏頃にはBYDラッコが発売予定であるなど、bZ4Xを含めて国内EV市場が盛り上がることを期待したい。

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