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EV補助金の増額で新車が割安=中古テスラの価格な魅力がなくなった! じゃあテスラを中古で買うとどんな得がある?


TEXT:琴條孝詩 PHOTO:TESLA/TET編集部
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新車から4年間乗り続けるのがベスト

<テスラの中古を買う意味はあるのか?>

中古のメリットといえば、まずは納期である。引っ越しや通勤事情でいますぐクルマが必要、といった事情があるなら、補助金よりも“すぐ乗れること”の価値が上まわることもある。とくに補助金が増額されたいま、新車では納期が延びることも予想される。

次に個体差だ。同じ年式でも装備や状態、タイヤや内外装の傷み方などで満足度は大きく変わる。そのため、状態がいい個体を見極められるなら中古を選ぶことは合理的である。最後に価格差で、新車の実質負担(補助金や諸費用を織り込んだ金額)と比べて、明確に安い中古が見つかるなら、そこで初めて中古の優位が成立する。

テスラのディーラーのイメージ

また、ほかの輸入車に比べてテスラの中古車は、そう簡単に価値がなくなるわけではない。その背景にはテスラの商品戦略がある。テスラは従来のような大がかりなフルモデルチェンジよりも、ソフトウェア更新や細かなハードの改良を積み重ねるやり方を取っており、見た目も機能も「古くなった」と感じにくい。インターネットを通じたOTAアップデートで数年前のクルマでも最新に近いUIや機能を享受できるため、「型落ち感」が価格に反映されにくいのである。

テスラ・モデル3のインパネ

とくにここ5年以内のモデルでバッテリー状態が良好なものであれば、数年後に売却しても値崩れが緩やかに済む傾向がある。実際、過去の調査では、モデル3の初期ロットでも一定期間の初期劣化を過ぎた後は劣化が緩やかで、長期的には10%前後に収まるケースが多い。これは「バッテリーが不安だから安く買いたたかれる」という一般的なEVのイメージとはかなり違う。スーパーチャージャー網も中古でもそのまま使えるため、「長距離航続の安心感」は新車と変わらない。

テスラ各モデルのイメージ

加えて、前オーナーがオプション課金していたFSD(完全自動運転機能)や高価なホイール、上位オーディオなどがそのまま付いた個体をうまく拾えれば、装備込みでみると新車より“得した感”が出ることもある。ただし、ソフトウェアオプションが次オーナーにどう引き継がれるかは条件によって異なり、場合によっては引き継がれない、あるいはあとから無効化される可能性もあるため、購入前にテスラのサポートへ事前確認が必要だ。

<テスラならではの選択基準がある>

以上、テスラならではの事情を説明したが、補助金は“4年縛り”という制約もある。4年以内の売却は部分的に返金が必要になるので、満額受け取るには4年間乗らなければならない。結局のところ、テスラを検討するなら「多額の補助金があるうちに新車を購入」して最低4年間乗ることが、トータルコストで見た場合にもっとも合理的である可能性が高い。

テスラ・モデルY

新車なら国の補助金に、地域によっては自治体の上乗せも加わり、バッテリー保証もフルに得られる。一方で、あえて中古を選ぶのであれば、「とにかく早くテスラに乗りたい」「数年以内にまた乗り換えるから、リセールも含めたキャッシュフローで考えたい」といった明確な目的をもって選ぶべきだろう。

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