新世代ボルボにふさわしい進化とは?
サイドビューでは、S90に比べて分厚くなったボディと広いキャビン、加えて大径タイヤと張り出したリヤフェンダーが、なるほどSUVらしさを醸し出しています。そこで過剰なボリューム感を押さえているのが、よりシャープさを増したショルダーラインで、これが「セダンにも見える」大きな役割に。
また、片やSUVっぽさを感じさせるもうひとつの理由がリヤオーバーハングの短さで、リヤタイヤに荷重がかかったイメージは、800Vテクノロジーによる動力性能の高さも表現しているようです。
一方、リヤのテールランプは定番のC字型表現に加え、EX30に準じリヤガラス両端を含めた上下二段構造となっているのが最新デザインを象徴しています。また、若干腰高のリヤパネル全体はサイド面同様キリッとシャープにまとめられており、S90からの進化度が見て取れます。
さて、現行XC90に始まった新世代ボルボデザインが一様に高い評価を得ているのはご存じのとおり。当時のデザイン責任者だったトーマス・インゲンラート氏は、キャリアを積んだVWグループでの仕事を引き継ぐかのようなシンプルデザインでボルボに新風を吹き込みました。
それから10年、最新のC40やEX30、そして今回のES90も基本的にはそのシンプルさを継承していますが、適度なシャープさを加えつつ、徹底して面質を高めることで新しい世界観を見せています。これは、新世代ボルボデザインとして非常に巧妙な手法だといえるでしょう。
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