元・日産のデザイントップが率いるSN DESIGN PLATFORMがデザイン
この「AIM EVM」のスタイリングは、沖縄の守り神であるシーサーをモチーフとしてデザインされた。Tバールーフタイプの着脱式ルーフを備え、気軽にオープンドライブを楽しむことができるのも、どこか沖縄のクルマらしさを感じさせる。
また、オレンジ・ブルー・ホワイトの3色が設定されるボディカラーは室内にも反映され、ドアの一部が同色となる。
加えてインテリアの各所に配されたオレンジがアクセントとなり、明るくポップな空間づくりに貢献している。
これらのデザインを手がけたのは、いすゞの3代目ジェミニやヴィークロス(ビークロスの量産前ショーカー)を生み出し、後に日産のデザイントップとして移籍し専務執行役員まで経験した中村史郎氏が率いるSN DESIGN PLATFORMで、エイムの車両としては「EV SPORTS 01 コンセプト」に続く2作目となる。
沖縄県内、とくに島嶼部の要望に即して開発されただけに、販売に関しても2025年8月からAIM EVMの安定供給のために設立された「エイム・モビリティ・オペレーションズ」を通じて、県内のパートナー企業が沖縄県内に限定して販売する予定となっている。
また、メンテナンスに関しても、沖縄県内のモータース各社と提携してサービス網を構築していく予定だという。
消費税別の販売価格は190万円を予定。年間1000台の販売を計画し、サービス網を沖縄モデルとして完成させたのちに、全国への展開を予定しているとエイムの広報担当者は語る。
日本のエンジニアリングサービス事業者と、デザインクリエイティブ集団、そして沖縄県という四方を海に囲まれ、道が入り組んだ環境で生活される方々の意見、それらが融合した超小型モビリティは日本全国でも受け入れられることだろう。沖縄県内での体制確立後、早期に全国展開されることを楽しみに待ちたい。