ニュース
share:

贅沢を極めたいのでハンドルもペダルも「必要ないので」隠します! キャデラックの新コンセプトカーが想像の斜め上をいっている


TEXT:TET 編集部 PHOTO:GMジャパン
TAG:

キャデラックの近未来を表現したコンセプトカー

エクステリアは世界耐久選手権シリーズや、IMSAを戦うハイブリッドレーシングカー「Vシリーズ.R」のボディデザインにみられる美学を忠実に再現している。ドラマチックにドレープされたサーフェスとシンプルで洗練されたモダンな外観、特徴的な低いシルエットとすっきりとしたフロントマスクは、人々の目を引き付ける。フロントとリヤの乗降は、大きなバタフライドアによって、広々としたドア開口部を確保している。

キャデラックのコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」のドアは大型のバタフライドアを採用している

これらにより2+2のエアロダイナミックフォルムを形作り、ハイパーカーの個性とラグジュアリーなデザインを実現している。また、特徴的なバーティカル・ライティング・シグネチャーが、このコンセプトカーに洗練された精悍さをもたらしている。

広々とした車内は、リヤからフロントへと滑らかに広がるドレープ状のサーフェスにより、すべての要素が宙に浮いているように見える、すっきりと途切れのない流れを実現しているという。3D情報対応ワイドスクリーンディスプレイ、フルデジタルコックピット、レースから着想を得たY字型ステアリングホイール、ボイスコマンドユーザーエクスペリエンス、直感的なインフォテイメントシステムなど、キャデラックの芸術的な統合技術の追求は、次世代テクノロジーによって構成されている。

キャデラックのコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」のフロントシート

色彩にもこだわりが感じられる。メタリックダークブルーのインテリアカラー「セレーネ」は、メタルのブラシ仕上げとグラデーションの色合いをハードトーチ塗装技術により表現し、車両の大胆な個性を強調し、サーキットでの卓越したパフォーマンス性能を示している

3Dプリント技術を駆使してインテリア全体に施されたモチーフは、プリズムのような装飾の直線的なツートンカラーの刺繍を採用。車内のライティング効果や「Vシリーズ」の特徴である精緻さと呼応して、精密さとスピードを表し、ティントシルバーのパールフレークに包まれたクールな色調のフラックスファイバーが、軽量パフォーマンス素材の本質を華麗に体現しているのだという。

キャデラックのコンセプトカー「オピュレント・ヴェロシティ」の特徴的なバタフライドアを開けて、車体を上から見た画像

コンセプトカーには技術的な証明を目的にしたもの、発売を前提にしたスタディモデルの意味を持たせたもの、そして「オピュレント・ヴェロシティ」のように近未来のビジョンを提示したものなど、それぞれ意味合いが異なり人々の受け止め方も異なるだろうが、このコンセプトカーに関しては「クルマとは何か?」という原点的な問いかけも含んでいるような気がしてならない。既成概念にとらわれてはいけないのだ。

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
BEV用の新開発プラットフォーム「PPE」初採用! アウディQ6 e-tron/SQ6 e-tronがついに日本デビュー
交換式バッテリーの実用化は商用・フリートから! 米Ample社と三菱ふそうが提携し都内で実証実験開始
ホワイトで統一されたアクセサリーがカワイイ!  フィアット600eの特別仕様車「600e La Prima White Package」が登場
more
コラム
そういや「スマートグリッド」ってドコいった? EVを蓄電池として利用する流れのいま
白ばっかりだったテスラだが今度はグレーだらけになるハズ! アメリカのEVテスラのボディカラーが偏るワケ
なんで急速充電のタイプがこんなにある? 世界で統一していない理由は各国のくだらない意地の張り合いでしかない
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
more
イベント
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
売り物ではなく概念を展示するモデリスタ! 正体不明なトヨタbZ4Xはブランドの「新化」という概念を示すスタディモデルだった【大阪オートメッセ2025】
子どもに大人気の電動バギーに大迫力のエアロキットや色が変わるフィルムまで登場! 大阪オートメッセのEV関連出展物はどれもユニークすぎた
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択