コラム
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カタログスペック以上の電費性能! 充電能力もバッチリ! メルセデス・ベンツEQEを実走テストした!!


TEXT:高橋 優 PHOTO:EV NATIVE/THE EV TIMES
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電費性能の高さが際立つ結果に

*充電性能テスト

・使用充電器:ABB製150kW急速充電器(ポルシェターボチャージャー/液冷式)
・SOC10%〜80%充電時間:40.5分
・最大充電出力(SOC):126kW(44%)
・30分回復航続距離(航続距離テストベース):322km

メルセデス・ベンツ「EQE」実走テストの結果

【総評】

まず、航続距離テストについて、外気温は平均27.5℃程度だったこともあり、EVの電費という観点ではなかなか厳しいコンディションだったはずです。ところで、EQEのEPAサイクルにおける航続距離は19インチタイヤ装着時で480kmと公式に規定されています。よって、EPA基準をはるかに上まわるスペックを実現できているという点で、EQEのリアルワールドにおける電費性能の高さが際立つ結果になったと思います。

次に充電性能テストについて、150kW級急速充電器を使用した場合、充電時間は40.5分程度を達成。他方で、ブーストモードが採用されているABB製の150kW基の場合、15分後の再ブーストにおいて、250Aに制限されるという挙動が確認され、よって充電時間は44.5分とやや長くなっています。じつは海外仕様のEQEについては、最大150kW級の充電出力がSOC65%程度まで持続しており、日本仕様がデチューニングされている可能性が、テスト結果から明らかとなってしまったわけです。

他方で、30分間の充電時間で回復可能な航続距離を、航続距離テストの結果である621kmから概算すると、およそ322km。30分充電しても322km分の航続距離を回復できるとイメージしてみると、必要にして十分な充電性能であると感じる方も少なくないかもしれません。

メルセデス・ベンツ「EQE」実走テストのようす

※SOC9%からブーストモードの上限15分間充電を行った場合、28kWh充電され、SOC38%まで回復。

また、私がEV性能とは別の評価軸として独自設定している4つの項目についても確認しましょう。

・乗り心地:9/10ポイント
AIRMATICと名付けられた、エアサスペンションとCDC(Continuous Damping Control)の効果絶大。タイヤからのコツコツ感もなし。

・静粛性:8/10ポイント
100km/h巡航でわずかにAピラーから風切音あり。他方で市街地走行、120km/h超の超高速走行の静粛性はよさげ。

・自動運転支援機能:9.5/10ポイント
レーンキープの安心感、前車追従の滑らかさ。国内最高レベルのレベル2ADAS性能。

・音響性能:7.5/10ポイント
Burmester Surround Sound System 15スピーカーシステム?(サブウーファーなし、システム出力710W?)高音域はクリア。他方でサブウーファー非搭載のため重低音のパンチが弱い。とくに1000万円オーバーの高級車としては物足りない。

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