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後輪駆動の「EX30」はボルボ史上もっとも運転が楽しいクルマかも! [ボルボEX30試乗記③]


TEXT:生方 聡
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ボルボの最新コンパクトEV「EX30」から、まずはシングルモーターの後輪駆動仕様を、バルセロナの街中からハイウェイ、さらに、ワインディングロードを走らせた。

 

走り出す前に

EX30を運転するための準備は簡単。センタースクリーンの下方にあるホルダーにカードキーを置き、ステアリングコラムの右にあるモードセレクターを操作すればいい。走り出す前にドアミラーを調節するが、専用のスイッチはなく、センタースクリーンの車両設定画面からミラー調節画面を呼び出し、左右を選んだらステアリングホイールの右にある矢印でミラーを動かすというやり方だ。スイッチひとつで操作ができないのもなんだが、ミラーがカクカク動くのが気になる。このあたりは、今後のアップデートで改良されるといいのだが。

一方、電動シートはシート横にある四角いスイッチひとつで簡単に調節できるのが便利。中央のスイッチを押してモードを切り替えればランバーサポートの調節も可能で、思いのほか使いやすかった。

もうひとつ、走行前に確認しておきたいのが“ワンペダルドライブ”。車両設定画面を開くと下段の中央にボタンが現れる。オンにすると回生ブレーキが利き、アクセルペダルの操作だけで車両を停止させることが可能になる。またこのモードではクリープが発生しない。一方、ワンペダルドライブをオフにするとアクセルオフで回生ブレーキは利かず、また、低速でのクリープ走行が可能になる。まずはワンペダルドライブをオンにして試乗することにする。

 

シングルモーターでも十分すぎる速さ

準備が整ったところで、さっそく走り出すことにしよう。ブレーキを踏みながらモードセレクターを捻ってDを選ぶ。ブレーキから足を離し、アクセルペダルを軽く踏むとEX30は滑らかに動きはじめた。交通量が多く、車線が狭いバルセロナの道を運転するのは緊張を伴うが、比較的コンパクトなボディのEX30は取り回しが良く、これなら日本の道でも運転がしやすいに違いない。

シングルモーターといっても200kWの最高出力を誇るだけに、軽くアクセルペダルを踏むだけでも加速には余裕がある。それでいて、アクセル操作に対して敏感すぎることはないぶん、扱いやすいのがうれしいところだ。走り出したあとも、右足の動きに素早く、かつ、力強く反応するモーターのおかげで、街中はもちろんのこと、ハイウェイでも、思いどおりの加速が得られるのがいい。アクセルペダルを思い切り踏み込めば、リアの2輪がしっかりと大トルクを受け止め、気持ちの良い加速が楽しめるのも、このクルマの魅力である。

しかもこのシングルモーター仕様、ハンドリング性能も抜群だ。パワーステアリングの設定は「軽め」「普通」「重め」の3段階から重めを選んでも軽く感じるのがやや気になるものの、コーナリング時の身のこなしは実に軽快。ステアリングを操作するとすっとノーズが入っていき、きれいにコーナーを駆け抜けられるのには感心するばかりだ。これまでドライブしてボルボのなかでは、もっとも運転が楽しいモデルではないかと思う。しなやかな動きを見せるサスペンションのおかげもあって乗り心地は実に快適であり、高速走行時のフラット感も上々。シングルモーター仕様のEX30は、パワーと走り、そして乗り心地が実にバランスよくまとめられた一台といえる。

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