ホンハイが自社ブランドからEVリリース
ホンハイという名前を聞いたことがあるだろうか。台湾の鴻海精密工業のことである。そう聞いて、「あっ!」と思い出す人がいるかもしれない。2024年にホンダと日産が合併交渉をしていた際、一部メディアがこの合併に対してホンハイが絡んでいると報じたからだ。ただし、ホンダと日産による合併交渉解消に伴う記者会見では、両者のトップがホンハイとの関係を否定している。

そんなホンハイに改めてスポットライトがあたったのが、2025年4月だった。ホンハイが都内でEV戦略に関する説明会を開き、そのなかでさまざまな「モデル」について技術と事業の両面から詳しく紹介したからだ。
ホンハイがいうこれら「モデル」について、台北で開催された二輪・四輪自動車部品と次世代電動車関連の台湾最大級見本市「TAIPEI AMPA・E-Mobility Taiwan」で実車を見た。展示されたのは、「モデルC」「モデルD」「モデルU」「モデルT」、そしてフォックストロン「BRIA(ブリア)」と電動トラック「ET35」だ。

モデルCについては、ホンハイ傘下の電気メーカーである日本のシャープが都内で開催した新技術展示会で展示されたことがあるため、日本のメディアでも紹介されている。主に北米市場を視野に入れたSUVである。今回は車内に乗り込むことができたが、かなり上級志向な意匠と加飾が印象的だった。
一方で、公開されているデータから見て、同じPU(パワートレイン)を使用する「モデルB」をベースとするフォックストロン「ブリア」のインテリア造形は、シンプルで機能性を最優先している感じがある。

フォックストロンとは、ホンハイ傘下の鴻華先進科技のオリジナルブランドだ。当初、ホンハイは各「モデル」を自動車メーカーやバス・トラックメーカーに対して企画・技術提供・部品供給・最終組立を行うパッケージ事業として提案するビジネスモデルが主体となると説明してきた。
モデルBについても、三菱自動車工業が2026年中にオセアニア市場向けに自社ブランド車種として導入することを明らかにしており、今後もモデルBをベースとして他ブランド車種が市場別で複数登場する可能性もあるだろう。

だからこそ、ホンハイが事実上の自社ブランドで「ブリア」を市場導入したことに日本メーカーも注目しているのだ。ホンハイの今後の動きに注目していきたい。

























































