コラム
share:

電動化時代にクルマはどうやって作ればいい?まずはプラットフォームを軸に考えてみる


TEXT:西川 淳 PHOTO:小河原 認、BMW
TAG:

メルセデス・ベンツ EQE 350+(セダン)

独自プラットフォーム採用派のメルセデス・ベンツ

もっとも、新たな電動イメージを定着させるために、(BMW「i」の初期がそうであったように)独自のプラットフォームを用いて個性豊かなモデル群を提供し、電動専門のブランドを確立するという手法が有効であることも確か。

今、全く分けているパターン(一部に共有モデルも残すが)としてメルセデス・ベンツのEQシリーズを挙げたい。

今のところブランドにとっての“ドル箱”セグメントというべき欧州Eセグ以上のセダンやSUVにおいて、完全に電動専用設計のプラットフォームを開発、ICEモデルの同等クラスとは一線を画する車体デザインで勝負する。

一部のコンサバなユーザーからは抵抗を受けている、という事態そのものが狙いの当たった証拠。もっともすでにその効果はあったとみたのか、今後は比較的早くにデザインがもう少し穏やか路線に振り戻され、BEVとICEの車体共有化も再度進めて行くことだろう。同時にBEV一本に絞られるモデルも増えると思う。

正解のない難しい時代

要するに、こうも戦略が異なるのはこれまでの実績に加えて、近未来の戦略がブランドごとに微妙に違っているから、でもある。

完全電動化かマルチパスウェイか、実際には電動化にもマルチにもそのパターンはいろいろでグラデーションがあるから二元的に論じることは好ましくない。とはいえ、掲げる戦略によって、プラットフォームはもちろん、電動化に付帯するバッテリーやインフラなどの開発と計画もまた自ずと変わってくるものだ。

正解は今のところまだ誰にも見えていない。ユーザー目線で考えれば、目の前にある商品こそが全て、であることは、ICEであろうがBEVであろうが変わらぬ真実であると考える。

要するに欲しいと思う商品であればユーザーは万難を排して手に入れようとする。逆にいうとメーカーはそういう商品を作り出すことにまずは注力していると言っていい。

次回に続く

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
BEV大国の中国で販売が失速! ここ数年でPHEVのシェアが伸びていた
more
ニュース
ドライブモードにゴーカートモードを用意! MINIの新しい電気自動車「ACEMAN(エースマン)」が登場
ボルボがアメリカで「EX90」の生産を開始! デリバリーは2024年の後半から
1997年デビュー同士の松たか子とゆずが初共演! 日産の軽EV「サクラ」新CM放映開始
more
コラム
電気自動車は儲からない……は過去の話! EVシフトを急速に推し進める「ボルボ」にみる「収益性の改善」
ファーウェイ&シャオミのEVは価格も性能も戦略も強烈!! スマホ系電気自動車メーカーの勢いがヤバい!
中国市場はまだまだEV化の流れが止まらなかった! 内燃機関からPHEVを介してEVシフトするシナリオの中身
more
インタビュー
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
災害に強いクルマは「PHEV+SUV+4WD」! 特務機関NERVがアウトランダーPHEVを選ぶ当然の理由
more
試乗
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
誰もが感じる「ポルシェに乗っている」という感覚! ポルシェはBEVでもやっぱりスポーツカーだった
佐川急便とASFが共同開発した軽商用EV「ASF2.0」に乗った! 走りは要改善も将来性を感じる中身
more
イベント
中国市場のニーズに合わせて開発! 日産が北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカーを出展
レース前に特別に潜入! フォーミュラEに参戦する日産チームのテント内は驚きと発見が詰まっていた
日産がフォーミュラE「Tokyo E-Prix」開催前スペシャルイベントを開催! 六本木ヒルズアリーナに1夜限りのサーキットが出現
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択