Contents
質感が高く、余裕のある室内
シールの内装でまず目がいくのは、かなり立体的な形状のスポーツシート。サイドサポートが大きく張り出すとともに、からだがあたる背面と座面には立体的なダイヤモンドパターンが刻まれている。
ダッシュボードのデザインは、シンプルでクリーン。目を惹くのは、ドライバー正面の10.25インチのモニターと、中央の15.6インチの巨大なサイズのインフォテイメントシステム用モニター。
インフォテイメントシステムのモニターは、スイッチで90度回転。これは日本にすでに導入されている「ATTO3」と「ドルフィン」でもおなじみのシステムだ。
ホイールベースが2,920mmと長いため、後席空間も余裕がある。室内の質感も、豪華ではないものの、それなりに高い。
スマートフォンのチャージャーは、最近のプレミアムカーでは標準装備になった観があるが、シールには、昨今の競合に負けず、2台が同時に置くだけで充電できるようスペースが設けられている。
先述の大型スクリーンでどんなエンタテイメントが提供されるか。この時点では不明だけれど、BMWが“走らせなくても乗りたくなることを目指す”とアプリ開発に熱心なように、BYDもおそらく充実をはかるのではないかと思われる。
プレミアム市場ねらいのせいだろうか。車体色は、落ち着いたものばかりが設定されている。ブラック、ホワイト、グレー、くすんだブルーといったぐあい。内装色もブラックか、薄いブルーのみ。
全体として、内外装ともにていねいに質感高く仕上げられている印象で、日本での価格は未発表だけれど、ATTO3とドルフィンとともに、バリューフォーマネーと呼べる価格設定で驚かせてくれただけに、楽しみにしよう。
次回に続く。
BYD シール(AWD仕様)
全長:4,800mm
全幅:1,875mm
全高:1,460mm
ホイールベース:2,920mm
車両重量:2,185kg
乗車定員:5名
一充電走行距離:520km
最高出力:390kW(530ps)
最大トルク:670Nm(68.3kgm)
バッテリー総電力量:82.5kWh
モーター数:前1基、後1基
駆動方式:AWD(全輪駆動)
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン
リアサスペンション:マルチリンク
最小回転半径:5.7m
荷室容量:400L(フロント53L)
※スペック値は現地で配布された資料に基づくもので、日本仕様の値はまだ発表されていません。
1 2