コラム
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岡崎宏司の「EVは楽しい!」第14回:フィアット 500eは気になる存在です


TEXT:岡崎 宏司
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オードリーが過ごす休日のローマにて

1953年に公開され、オードリー・ヘップバーンを一夜にしてスターの座に押し上げた『ローマの休日』。知的で美しく、ヤンチャで可愛いオードリー王女を乗せてローマの街を走ったのは、フィアット ・トッポリーノだった。

もし、今、ローマの休日が制作されるとしたら、王女を乗せるのは、フィアット500e コンバーチブルで決まりだ。想像しただけで「素敵だな!!!」と思う。

500eの走りは、トルクがあり、レスポンスが良く、静かで、滑らかで……気持ちがいい。過剰なところはなく、誰もがすぐ馴染め、その上でEVならではの心地よさを満喫できる。

気持ちよく楽しい加速感は、日常的な高速領域まで続く。他をブッチギルといった意味での加速ではなく、常に「期待値の少し上をプロットしたような加速」という意味だ。

この加速感の設定は巧みで、500eのプレミアム感を構成する要素のひとつになっている。

一充電走行可能距離は、実用的には150〜200kmくらいかと思うが、多くの人たちの日常には必要にして十分な性能だろう。

重たいドアに、オードリーは困惑するかも

……と、ここまでは褒めちぎってきたが、すべてがよしだったわけではない。e-208GTからの乗り換えを押し留めた理由が2点ある。

1点はドアの開閉時の重さであり、もう1点はステアリングフィールだ。

2ドアは、ドアサイズが大きくなるのは仕方がない。でもその分、軽量化するなどして開閉時の重さを軽減してほしかった。

500eは女性との相性がとてもいいと思う。それも年齢を問わずに……。そんなことを考えていると、とくにシニアの小柄な女性のドア開閉には、少なからぬ不安を抱いてしまう。

わが家の小柄でシニアな女性(家内)も、乗降時のドアの重さには顔を顰めていた。他はとても気に入ったようだったが……。

そして、ステアリングフィールの甘さ/曖昧さは、500eの気持ちのいい走り味に水を差す。

プジョー e-208GTは、この辺りの躾がとてもいいだけに、余計気になった。

フィアット500eはオシャレで、素晴らしく魅力的なコンパクトEVだ。ローマの休日のオードリーとドンピシャでイメージは重なる。

そんな500eだけに、女性が求める快適さを徹底して追い(女性っぽくするという意味ではない)、多くの女性の素敵なパートナーになってほしいと願っている。

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