試乗
share:

あなどれない100kW [プジョーe-208試乗記:その3]


TEXT:生方 聡 PHOTO:小河原 認
TAG:

運転中に気になるところも

減速の際に運動エネルギーを電気に変えて航続距離を伸ばす回生ブレーキは、DレンジとBレンジとでは利き方が異なる。Dレンジでは弱めに減速するのに対して、Bレンジではアクセルペダルだけで加速と減速の操作がほぼカバーできるレベルである。ただし、アクセルペダルから完全に足を離しても車両は完全停止に至らず、最後はブレーキペダルを踏んでやる必要がある。

それ自体は別に不満はないが、気になったのがブレーキの感触。踏み始めはやや頼りなくブレーキの利きも弱め。それが途中から急に利きが強くなるのが最後までなじめなかった。回生ブレーキとメカニカルブレーキの連携も改善の余地がありそうで、このあたりは今後のランニングチェンジに期待したい。

気になる電費だが、比較的空いた一般道を走行する場面では8.3km/kWhをマークし、WLTCモード電費の144Wh/km(6.9km/kWh)を上回った。一方、高速道路を100km/hで巡航したときには6.2km/kWhまで低下。速いペースで高速道路を走ると、思いのほか電力消費が大きいようだ。

Peugeot e-208 GT

全長:4,095mm
全幅:1,745mm
全高:1,465mm
ホイールベース:2,540mm
車両重量:1,500kg
前後重量配分:前850kg、後650kg
乗車定員:5名
交流電力量消費率:144Wh/km(WLTCモード)
一充電走行距離:395km
フロントモーター最高出力:100kW(136ps)/5,500pm
フロントモーター最大トルク:260Nm/300-3,674rpm
バッテリー総電力量:50.0kWh
モーター数:前1基
トランスミッション:1速固定
駆動方式:FWD
フロントサスペンション:マクファーソン・ストラット式
リアサスペンション:トーションビーム式
フロントブレーキ:ベンチレーテッドディスク
リアブレーキ:ディスク
タイヤサイズ:205/45R17
最小回転半径:5.4m
荷室容量:——L
車体本体価格:5,124,000円

TAG:

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
日本は3年連続「日産サクラ」がトップ! じゃあ中国・欧州・アメリカで一番売れてるEVってなにか調べてみた
電気自動車って「お金的に」得? エンジン車と諸々の費用を比べてみた
リーフのバッテリーパックをバラして積むって意外に大変! 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その5】
more
ニュース
トヨタの新型モビリティでお台場周辺が一気に便利になる! 「eパレット」と「C+walk」が街全体の活性化にも貢献
ホンダがカーボンニュートラル実現に向け二輪の電動化を加速中! 欧州でネイキッドモデル「WN7」を発表
新車価格約3000万円も補助金を使えば半額で買える! トヨタのカワイイ新世代モビリティ「eパレット」の販売がスタート
more
コラム
【試乗】速さはスーパースポーツ並! AWD技術も完成の域! アウディS6スポーツバックe-tronに望むのは「感性に訴えかける走り」のみ
中古EVの「バッテリーだけ」がヤフオクに出てる! 一体何に使う?
EVシフトは踊り場どころか再加速! いま欧州ではかなりの勢いでBEV化が進んでいる
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
マンションでもEVが身近になる! 官⺠連携で既存マンション全274駐⾞区画にEV充電コンセントを導⼊した事例リポート
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択