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エアサスを超える次世代シャシー技術が登場か。BYDが「DiSusシステム」を発表


TEXT:TET 編集部
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横転リスクの低減や車体の安定化に寄与

従来からボディを上下させることができるシステムは存在したが、車体が浮き上がるほど強く地面を蹴ることが可能なのはDiSusシステムの特徴だろう。

また、3輪走行が可能ということは、何かの時にタイヤがひとつ外れてしまっても走行ができることを意味し、安全性も飛躍的に高まりそうだ。

もちろん、DiSusシステムは極限状態での走行を可能にするためだけに開発されたわけではなく、急なハンドル操作による横転リスクの低減や、高速コーナリングやフルスロットル加速の際に乗員が揺さぶられるのを防ぎ、クルマ酔いの軽減にも役立つ。また、雪、泥、水域などのさまざまな道路状況下で、車両を傷や損傷から保護することもできるという。

内燃機関車に比べ足回り等の緻密な制御が可能なのはEVならではの特徴だが、DiSusシステムの仕上がりを見ると、ゼロエミッションという点以外にも積極的にEVを選ぶ動機ができたといえそうだ。

DiSusシステムは、まずDiSus-Pが本格SUVの「U8」、DiSus-Aがクロスオーバーの「N7」と高級電動SUV2車種に搭載され、他の多くのモデルにも無線アップグレードを通じてDiSus-Cを適用していくとのこと。DiSusシステム搭載車の日本導入が今から待ち遠しい。

 

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