Contents
ミレニアル世代の家族に向けてSUVのユーザー体験を再構築するデザイン
EV9は、ブランドのデザイン哲学である「Opposites United(相反する概念の創意的融合)」のもと、自然な要素とモダンな要素のユニークなバランスで、電気自動車のSUVを再創造した。全長5,010mm、全幅1,980mm、全高1,755mm(GT-lineは1,780mm)、ホイールベースは3,100mmで、ホイールは21インチ、20インチ、19インチの3種類から選択可能だ。EV9は標準モデルに加え、フロントバンパー、リアバンパー、ホイール、ルーフラックなどを変更し、ブラックを基調とした力強く存在感のあるデザインのGT-lineもラインナップする。
デジタルパターンライティンググリルと縦型ヘッドランプは、このSUVの特徴である「デジタルタイガーフェイス」を強調する。デジタルタイガーフェイスは、各ヘッドランプに隣接する2つの小さなキューブランプのクラスターを備えている。EV9の「スターマップ」LEDデイタイムランニングライト(DRL)は、洗練されたアニメーションのような照明パターンを作り出す。また、GT-lineは専用の「デジタルパターンライティンググリル」を採用し、ダイナミックで洗練されたデザインに仕上げている。
フロントは凸型、リアは凹型のキア初の3Dアンダーボディカバー、空力ホイール、フロントバンパーに組み込まれた革新的なエアカーテンなどによりCD値は0.28を達成した。
1列目には、快適な休息姿勢を確保するリラクゼーションシートを採用、2列目はグローバルEVモデルとして初めて、3人掛けベンチシート、ベーシックタイプ、リラックスタイプ、回転式2人掛け独立シート(2列目シートが180度回転し、3列目と対面になる)の4つのシートオプションを用意している。
12.3インチクラスターディスプレイ、5インチセグメントディスプレイ、12.3インチインフォテイメントシステムディスプレイを一体化した「パノラミックワイドディスプレイ」は、車両機能のコントロールと効率的な情報伝達を可能にする。また、インフォテインメントシステムに加え、スタート/ストップ機能、ヒーター、ベンチレーション、エアコンなどの操作が可能なヒドゥンタイプのタッチボタンも装備している。
EV9のカラーパレットは、自然の四大要素である光、空気、土、水からインスピレーションを得ており、自然の美しさとのつながりを確立し、EV9のデザイン哲学に融合している。
EV9のインテリアは、ライトモダンなグレーからエレガントなナチュラルトーン、GT-lineにはよりスポーティなバージョンまで、合計6種類の組み合わせが用意されている。
※コンフィギュレーターでは、ボディカラーは全12色、内装色は3色が確認できる。
AWDモデルの0-100km/h加速は5.3秒
EV9は、E-GMPをベースに、キアの第4世代バッテリー技術を活用し3種類の電動パワートレイン構成としている。76.1kWhのバッテリーはRWDのスタンダードに搭載され、99.8kWhのバッテリーはRWDのロングレンジとAWDの両方に採用される。
RWDのロングレンジは、150kW(204ps)/350Nmのモーターを搭載し、0-100km/h加速は9.4秒を実現。RWDスタンダードは、160kW(218ps)/350Nmのモーターを搭載し、0-100km/h加速は8.2秒とされている。
AWDは2基のモーターを備え、合計で283kW(385ps)の出力と600Nmのトルクを発生。この強力な組み合わせにより、0-100km/h加速は6.0秒となる。さらに、キア・コネクトストアで購入できるオプションのブースト機能により、トルクが700Nmに向上し、0-100km/h加速は5.3秒に短縮される。
V2L(Vehicle-to-Load)機能を搭載しており、車両バッテリーからエネルギーを放電することが可能、家族でノートパソコンやキャンプ用品に最大3.68kWの電力を使用することができる。
EV9は、今月末に開催されるソウルモビリティショー2023で初お披露目された後に、4月上旬に開催されるニューヨーク国際自動車ショーでも公開される予定だ。