コラム
share:

次世代バッテリーの実用化近づく。日産自動車、オープン2シーターコンセプト「MAX-OUT(マックスアウト)」の実車公開


TEXT:曽宮岳大 PHOTO:堤晋一

4輪制御技術e-4ORCEがもたらす安定した走行性能

さらに、回転する光の演出をデザインの一部として取り入れた「パラボリックホログラムホイール」や、直線のうねりにより、インテリア全体が繋がったフォルム、抑揚を際立たせたインテリアなど、遊び心のあるデザインが楽しい雰囲気を盛り上げている。

また、マックスアウトは電動車用の4輪制御技術「e-4ORCE」を採用しており、前後に搭載されたモーターのトルクとブレーキを強調制御することで、ドライバーがイメージした通りの安定した走りと、揺れの少ない快適な乗り心地を実現しているという。

 

デザインマネージャーのリーハオ氏は、これらの技術により素早く、軽やかな走りを実現したマックスアウトでは、駿馬を連想させる「駿(しゅん)」というデザインコンセプトを体現したと話してくれた。

日産が開発を進めているコア技術の採用を前提に作られたマックスアウト。そこには、EVだからこそ実現できるデザインと走りへの期待が込められているように感じられた。従来型のスポーツカーの魅力のひとつである排気音はないかもしれないが、その代わりとなる運転の楽しみを備えることが期待できそうだ。

また、この全固体電池を搭載したEVプラットフォームからは、今後も様々な派生モデルが生み出されることになりそうだ。次のステージに進もうとする日産の動向に今後も注目していきたい。

PHOTO GALLERY

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
ブレーキダストを封じ込めて環境対策! メルセデス・ベンツが開発したEVならではの技術「インドライブ・ブレーキ」ってどんなもの?
ヒョンデの魅力を日本に伝える新たな拠点! 「ヒョンデ みなとみらい 本社ショールーム」がグランドオープン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
more
ニュース
2026年に登場を予定しているベントレーのEVを予感させるデザインスタディ! 伝統と電動化の未来をつなぐコンセプトカー「EXP15」を発表
価格・航続距離・パフォーマンスでテスラを圧倒!? 中国の巨大スマホメーカー「シャオミ」が作ったEV「YU7」がついにデビュー
2025年はBYD Auto Japanの設立3周年記念! お買い得な限定車「ATTO 3 Black Style」を 全国50台限定で発売
more
コラム
パンダのエンジンルームにどうやってリーフのユニットを積む!? 初代フィアット・パンダのEV化に挑戦してみた【その3】
EVってどうなのよ? と思ったらオフ会にいくのはアリ! エンジン車とはまた違うハードル低めなEVオフ会の中身
世界のBEV覇権争いの主役はテスラからBYDに! テスラはロボタクシーで巻き返しなるか?
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】5台の輸入EVに一気乗り! エンジン車に勝るとも劣らない「個性」が爆発していた
【試乗】CR-Vに中身を乗っけただけのプロトなのにもう凄い! ホンダの次世代BEV「0シリーズ」に期待しかない
more
イベント
公道レース「フォーミュラE東京」が帰って来る! チケットを持っていなくとも無料で1日遊び尽くせる2日間
災害に備えて未来を楽しむ! 「AWAJI EV MEET 2025」の参加はまだまだ受付中
災害時にも活躍できるEVの可能性を淡路島で体験! 「AWAJI EV MEET 2025 from OUTDOOR FEELS」開催決定
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択