後輪駆動が基本の4WD仕様
「マカンEV」では、前後に駆動モーターを備える4WDシステム(基本的には後輪駆動を想定)を採用する。前後輪に駆動力を最適に配分するPTM(ポルシェ・トラクション・マネジメント)を装備するとしている。
前後重量配分がややリア寄りの48:52に設定されるという「電動マカン」では、フロントサスペンションは新設計のダブルウィシュボーン式、リアのマルチリンク式を採用する。タイカンと同様にリアアクスルステアを備える四輪操舵機構(4WS)は、後輪を80km/hまで逆位相(5度)、80km/h以上で同位相に変化させる。さらにスポーティさの演出として、フロントのステアリングギアは従来型から15%早められているという。トップバージョンでは走行状況に応じてトルクを制御する「ポルシェ・トルクベクタリング」を標準で備え、電子式デフロック機構と組み合わされるとのこと。タイカンと同じくダンピングを電子制御するPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)は、エアサスペンションとともに装備するとしている。
ポルシェはコンパクトSUVであるマカンの次期型のEV仕様において、新プラットフォームとタイカンから譲り受けたシャシー技術の融合を図ろうとしている。スポーツカー・ブランドとして、果たしてどのような仕上がりとするのか注目したい。
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