#ASF2.0
TEXT:桃田 健史
コスモ石油「ASF2.0」を使ったB2B向けEVリースパッケージ「ゼロカボプラン」を発表

「ココロも満タンに」のキャッチフレーズでお馴染みのコスモ石油。コスモ石油マーケティングは2023年10月4日、都内で会見を開き「EV導入をきっかけに脱炭素化へ~コスモ・ゼロカボプラン」を発表した。あわせて、同プランで使用する「ASF2.0」の公道試乗会も行った。 コスモがワンストップでEVのB2Bを提供 コスモ石油がまた、新しいユーザーサービスを始める。 今回は、EVのB2B(ビジネス・トゥ・ビジネス)を主体とした事業展開となる。 その基盤となるのが「コスモMyカーリース」だ。 テレビCMなどでよく見かける、「コスモMyカーリース」。国産全メーカー・全車種からクルマが選べ、オプションも自由に選択できる。頭金は0円で車検、税金、メインテナンスも含めたパッケージ商品となっている。 近年は、自動車メーカー各社が様々なタイプのリースやサブスクリプションモデルを導入しているが、コスモ石油の場合、全国各地にあるコスモ石油のガソリンスタンドが事業の起点となる。 そのため、ガソリンの給油、またはEVの充電などでガソリンスタンドに訪れた際、コスモMyカーリースのユーザーは、気軽にガソリンスタンド関係者に声をかけ、日々のメインテンスについて相談できることも、大きな魅力だ。 コスモMyカーリースは導入以来、総契約台数は10万台を突破している人気商品で、このうち乗用が85%、そして商用が15%という割合だ。 そうした中、コスモ石油を含むコスモエネルギーグループでは、電力小売り事業の「コスモでんき」を展開しており、そうした電力供給に加えて、EV向けの充電器に関する工事一式や補助金申請、そしてEVの整備と、商用EVリースをフルパッケージ化した、「ゼロカボプラン」を導入することになったというわけだ。 資本参加するASF製商用軽EVを使用 コスモ「ゼロカボプラン」で使うEVは、日本発EVベンチャーのASF製「ASF2.0」となる。 ASFは、いわゆるファブレス企業だが、海外生産のEVを日本仕様に仕立てるのではなく、ゼロベースで日本向けEVとして設計・製造する。 2020年6月に佐川急便と「小型電気自動車の共同開発を開始する基本合意の締結」を発表し、自動車産業界やIT産業界から大きな注目を浴びた。 その後、2020年12月に総合商社の双日、また2021年6月にはコスモ石油マーケティングとコスモエネルギーホールディングスとの資本提携を発表し、着実に事業基盤を固めてきた。 そして今回、コスモが新たに事業展開する「ゼロカボプラン」に「ASF2.0」を提供することになった。 実車を確認すると、佐川急便など利用者の声を最大限に活かした、いわゆる「マーケットイン」型の商品開発を丁寧に行ってきたことがよく分かる。 前席周辺のレイアウトや、備品、書類用のポケットや取り外し可能な小型デスク、また荷室はフルフラットとしており、ASF関係者によると荷室容積はスズキ「エブリィ」に近く軽商用としてはかなり広い。 バッテリーはリン酸鉄リチウムイオン電池で、電池容量は30kWh。満充電での航続距離はメーカー測定値で209km。充電方式は、出力3kWや6kWなどの普通充電、またはチャデモ規格による急速充電も可能だがクルマ側の最大受け入れ出力は最大で30kW。 現状でV2HやV2Lには対応していないが、今後の仕様変更で対応は可能という。

TAG: #ASF2.0 #コスモ石油 #ゼロカボプラン

NEWS TOPICS

EVヘッドライン
中国から地球上最強コスパの新星EV現る! IMモーターL6の驚くべきスペックとは
BYDの売り上げ鈍化に注目しても意味なし! むしろ心配すべきはテスラか? BYDは利益率も投資額も驚くべき水準だった
いすゞがピックアップトラック「D-MAX」にBEVを用意! バンコク国際モーターショーでワールドプレミア予定
more
ニュース
ヒョンデの野心的な中長期戦略「ヒョンデ・ウェイ」発表! 2030年までに年間販売台数555万台を実現しそのうちEVは200万台を目指す
EVに関心があっても導入に踏み切れないタクシー事業者多数! 広島でbz4Xを導入した事業者の陰に「電脳交通」の存在あり
買っていきなりレースを走るだと!? ヒョンデ「アイオニック5 N」の記念すべき納車第1号オーナーの声
more
コラム
BYDシールで1000km走って「充電性能の安定性」に衝撃! リアルワールドでも「コスパ最強」が証明された
日本で発売直後なのに中国では年次改良で新型登場! BYDの新型SEALの実力がヤバい
日産の第一四半期の営業利益は前年同月比でなんと99%減少……って大丈夫か? 円安解消も含めてアメリカ&中国市場で苦戦を強いられている!!
more
インタビュー
電動化でもジーリー傘下でも「ロータスらしさ」は消えない? アジア太平洋地区CEOが語るロータスの現在と未来
「EX30」に組み込まれたBEVの動的性能とは。テクニカルリーダーが語る「ボルボらしさ」
「EX30」には、さまざまな可能性を。ボルボのテクニカルリーダーが話す、初の小型BEVにあるもの
more
試乗
【試乗】二度見必至の存在感は普通のコナとはまるで別モノ! イメージを大きく変えたヒョンデ・コナ「N Line」に乗って感じたマルとバツ
ボルボEX30で11時間超えの1000km走行チャレンジ! 課題は90kWまでしか受け入れない充電性能
EV専業の「テスラ」とEVに力を入れる従来の自動車メーカー「ヒョンデ」! モデルYとコナを乗り比べるとまったく違う「乗りもの」だった
more
イベント
とにかくこの形に惚れたんです! 日本中から約140台もの日産アリアが集結した「日産アリア全国オーナーズミーティング2024」に潜入した
走る以外の楽しみがEVにはある! ラーメン屋台まで登場した「EVサマーキャンプ2024」を見るとEVが欲しくなる!!
中国市場のニーズに合わせて開発! 日産が北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカーを出展
more

PIC UP CONTENTS

デイリーランキング

過去記事一覧

月を選択