事実上の従量課金型充電システム 再生エネルギー由来の電力をユーザーが選択 【THE 視点】出光興産株式会社は、再生可能エネルギー由来の電力(再エネ電力)を引き込み可能な施設において、供給される電力を分別(再エネ電力/通常の系統電力)し、どちらを使用するのか選択できるシステム「IDEPASS(イデパス)」を開発した。 あわせて「イデパス」で分別された電力から、EVユーザーが自ら再エネでの充電を選択できるシステム「再エネチョイス」を開発し、両システムを使用した実証を2023年4月より開始する。 「イデパス」の特長は、ビル等のテナントや部屋単位でも再エネ電力を選択可能なことだ。EV充電にも再エネ電力を選択でき、使用時間も1分単位でカウントが可能(一般的なEV充電は30分単位)。短時間の電力供給においても再エネ電力の供給を選択することができる。 ちなみにこのシステムにはブロックチェーン技術が採用されているという。そのため高いトレーサビリティやデータの信頼性を確保し、従来のシステムよりも細かく供給電力の分別・可視化が可能になったとのこと。 この分別供給により、EVユーザーは電力種別(再エネ/再エネ以外)ごとの使用量に応じた支払いが可能になる。環境意識の高いEVユーザーは、再エネの活用を意識できるうえ、従量課金なのでコストの無駄も省けることになる。 少しずつではあるが、従量課金導入の充電システムの導入が進んでいることを歓迎したい。 (福田雅敏-EV開発エンジニア、THE EV TIMES エグゼクティブ・アドバイザー) ★★フォルクスワーゲン・グループのパワー・コー、カナダにバッテリーセルの大規模工場を建設……年間最大90GWh製造可能な最大規模のギガファクトリー[詳細はこちら<click>] ★★パナソニックエナジー、ノルウェーのヘキサゴンプルスに車載用リチウムイオン・バッテリーを提供……複数年に渡る契約、ヘキサゴンプルスの大型車両用バッテリーシステムに搭載 ★★横浜ゴム、EVバスでタイヤソリューションサービスの実証実験を開始……空気圧モニタリングシステムなどを使用し、EV車両のエネルギー消費の効率化などを検証 ★★グッドイヤー、ランチアのコンセプトEV「ピューラHPE」の専用タイヤを開発……空力性能が高くデザインも融合したサイドウォールが特徴 ★出光興産、オンサイトPPA用太陽光パネルやEV充電器等のパッケージ導入を自治体や企業に提案……「IDEPASS」「再エネチョイス」と並行し再エネ電力の利用を促進 ★三菱、電動車の使用済みバッテリーを自立型街路灯に活用……愛知県岡崎市で実証実験 ★CATL、中国EVメーカーのチェリーにバッテリーを供給……CATL初の「ナトリウムイオン電池」を提供 ★トヨタ、北米でEV充電インフラの拡充をはじめEV施策を拡充……電動モビリティの新ビジョン「エンパクト」を発表、公共団体などと協力し効率的な充電ステーションを建設するなど ★ジゴワッツのEV用普通充電器が「CEV普及充電インフラ補助金」の対象に……最高出力3.2kWの「JW-EVSE-3KI」が1基あたり20万8,000円から ★日東工業、「太陽光自家消費蓄電池システム」受注受付開始……「日産リーフ」のリユースバッテリーを使用 ★ブレイズ、正規取扱店が全国600店を突破……5月31日まで「ブレイズ スマートEV」などを対象に「ゼロ金利キャンペーン」を実施 ★ヘキサゴンプルス、カナダ・ケロウナにバッテリーと水素貯蔵システムの工場を開設……年間1,000以上の大型車用バッテリーシステムを生産 ★CATL、2035年までに全バッテリー・バリュー・チェーンでカーボン・ニュートラルの達成を目指す……リチウムイオン電池業界で最大規模と発表 ★CATL、最大500Wh/kgの凝縮バッテリーを発表……旅客機向けに新開発、EV向けも発売予定 ★フォーミュラE第8戦ベルリン、元スーパーGTドライバーのニック・キャシディ選手(エンビジョン・レーシング)が優勝……電池残量にシビアな40周のレース、8番手スタートから見事トップを奪取
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